2025年02月06日

餅つき大会@岩井戸公民館

2月6日、岩井戸公民館にて、餅つき大会が開催されました。

岩井戸公民館の目の前の仮設住宅に住む方々をはじめとした地域の方々が集まりました。震災から1年が経過した1月を乗り越えたことをみなさんでねぎらい合いました。


私も参加させていただきました!

思ったよりも杵が重く、とっても難しいあせあせ(飛び散る汗)

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みなさん、餅つきをお楽しみになっています。

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地元の方は体の軸を全くブラすことなく、力強く杵を振り下ろされていて、見ているこちらが見とれていました。もち米を返す方も、蒸したもち米の熱さを感じさせない動きでした。

地元の方がペアを組んだ餅つきは、ほれぼれするものでした。

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成形作業も手際よく!

みなさん、お餅の中にあんこを入れ、大福をつくるという技も持っていました。すごい!

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食事会スタート!

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実食!みなさんと一緒についたお餅は絶品でした。特に、お餅を大根おろしで包んだ「おろし餅」は、初めて食べるものでしたが、おかずにもなるもので、大好きな味でした。来年のお正月の定番メニューになりそうです。

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きな粉やずんだ、クルミなど。最前列一番左のカップの中が「おろし餅」。


終始談笑が続き、なごやかなひと時が流れました。みなさん、「来年もまたやろうね!」と言い合いながら解散していきました。


今回の餅つき大会も自然に開催されたのではなく、企画、準備をした人たちがいました。人のことを考え、動いていける人間になりたいと感じました。

また、公民館に来ることが難しい人たちにも光を当てていかないといけないと思いました。

「冬は必ず春となる」 大好きな言葉です。全ての人に春が訪れるように生きていけたらと思います。



くーぱー

posted by resultsjp at 22:21| Comment(0) | 能登半島地震

2025年02月05日

岩井戸公民館・のとテラス様との活動

2月4日・5日の2日間、岩井戸公民館にて、雪かき、餅つき大会の準備を行いました。


〇小学校を活用した岩井戸公民館

岩井戸公民館は、廃校になった小学校を活用しています。

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〇雪かき

岩井戸は山奥に位置し、非常に雪深い地域です。

雪かきも除雪機を使うなど一苦労あせあせ(飛び散る汗) 

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ですが、猿鬼伝説の舞台となったり、平家の末裔がいたり。国重要文化財の大型古民家があったり。たくさんの魅力があふれる地域です。

公民館館長様のご厚意で、みなで竹スキーに挑戦!難しいですが、滑れると気持ちがいいです

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〇餅つき大会準備

餅つき大会の準備は、仮設住宅に住む高齢者を中心に行われました。1月は震災の記憶が蘇ってしまい、正月気分になれなかったそうです。「1月を乗り越えたら旧正月に餅つき大会をしよう」とみなで約し合った餅つき大会。準備にも自然と気合が入ります。当日は明日2月6日。私も参加させていただきます。杵と臼を使う餅つきはほぼ初ですが、がんばります!

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〇のとテラス様とタオル仕分け作業

2/4の午後は、のとテラス様とタオル仕分け作業を行いました。

のとテラス様は、水害後、奥能登出身者など5人で、支援の行き届きにくい地域を中心に活動されています。

今回は、寄付で集まったタオルを仕分ける作業を行いました。水害直後は、泥を拭くためにタオルが必要だったのですが、物流がストップし、タオルが届かない状態でした。タオルが届いたのは状況が落ち着いてからであり、余剰タオルも出たそうです。

しかし、みなさまの真心で集まったタオルを活用させていただこうと、仕分けて必要としている場所に送る作業を行いました。

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お一人は、金沢在住、岩井戸出身の方でした。「私も岩井戸で震災を経験した。一気に生活が変わった。奥地にある岩井戸には支援が行き届かず、本当につらかった。ならば私がみんなのために動こうと思った」とおっしゃっていました。毎週金沢から岩井戸に来ているそうです。

今日、「誰よりも 誰よりも 苦しんだあなたたちこそ 誰よりも 誰よりも 幸せになる権利がある」との言葉を知りました。この数日間で、人のあたたかさや自分の弱さなど多くのことを感じましたが、この言葉を命に刻み、進んでいきます。



くーぱー

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2025年02月04日

石破総理、ガザ地区住民への医療支援に前向きな発言

 石破茂首相は3日の衆院予算委員会で、パレスチナ自治区ガザ地区の住民について、「病気、けがをした方々を日本に受け入れられないか、いま、鋭意努力をしている」と語り、受け入れに前向きな姿勢を示しました。公明党・岡本三成政調会長の質問に答えたものです。

政治的には難しい側面を抱えていますが、病気や負傷者に対する人道支援としては一歩踏み込んだものと思います。関係の議員の方や、UNRWAで汗を流す清田局長、吉田美紀さんなど多くの方のご努力が実ることを祈ります。

(のーびっひ)

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2025年02月03日

みなさまに支えられての活動記録

〇神田塾の入り口開通!

本日は、神田塾の前に積もった1m以上の雪をどかして、入り口確保を行いました。

朝から行ったのですが終わらず、午後も雪かきをしてようやく道ができました。日頃の雪かきの大切さを知りました。


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開通前


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開通後


明日から週末にかけて、この冬一番の寒波が流れ込んでくるそうです。

大雪が見込まれているので、怠らずに雪かきをしようと思います。


〇水道管凍結・破裂防止対策

今日のお昼ごろ、能登町のスピーカー放送から、「寒波到来に備え、水道管凍結、破裂防止のための対策を」との呼びかけがありました。

この呼びかけを聞くまでは思いつきすらしなかったのですが、水道管が凍結したら困るので、対策を行ってみました。


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メーターボックスの水道管は、タオルを袋に入れて詰めることで、ボックス内に水が入った際もタオルが濡れて凍ることを防ぐことができ、水道管を保温することができるそうです。


藤波館の水道管のほとんどは、既に対策が終わっており、非常に助かりました。

水をちょろちょろ出し続けることも、凍結対策になるそうですので、やってみます。

この呼びかけがなかったら、考えもしなかったことでした。全体放送はもちろん、身近な人同士の一言の注意喚起が人を救うこともあり得るのだと実感しました。


 〇一般社団法人OPEN JAPAN様から自転車をいただきました!

また、本日、一般社団法人OPEN JAPAN様から一台、自転車を譲っていただきました!OPEN JAPAN様は発災直後から活動されており、力仕事からコミュニケーションに至る幅広い支援を行われております。

まだペーパードライバーの私には、非常に助かりました。深く感謝申し上げます。

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初経験の能登の冬最大の寒波。とにかく油断をせずに過ごしていきます。



くーぱー

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航空券連帯税、400〜1100億円の税収が可能>パンデミック対策の財源に!

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今や東京でも繁華街に行きますと外国人観光客で溢れかえり、訪日外国客が年間4,000万人の大台に乗りそうな勢いです。このことから、政府・与党は「国際観光旅客税」(以下、観光税と略)の増税を検討しているようです(航空新聞)。ただし2025年度税制改正大綱には要望が出ていませんので、26年度税制改正で打ち出されるかもしれません。翻って、この観光税は様々な点で問題があり、国際線利用からの税収は地球規模課題に使用すべきです。あらためて航空券連帯税(正確には航空券・船舶券連帯税、以下連帯税と略)を考え、やや早いのですが、26年度税制改正に向け提言していきたいと思います。

■ 2024年の訪日外国人は過去最高、2025年は4000万人強を予測

2024年の訪日外国人数と出国日本人数、並びに大手旅行会社JTB2025年予測は次の通りです(1)。前者の訪日外国人は過去最高ですが、超円安のため出国日本人は最高時の6割程度。観光税の税収ですが、出国にあたり1回1000円の徴収で、2023年度で合計440億円に上りました。

2024年(実績):訪日外国人数 36,869,900人/出国日本人数 13,007,300 合計:49,877,200

2025年(予測):訪日外国人数  4020万人/出国日本人数  1410万人 合計:5430万人

■ 2025年の国際線の予測のもとに、入国税としての「連帯税」の税収を試算してみる

2025年の国際線の予測のもとに連帯税による税収を試算してみますが、まず税目として導入されていない「入国税」と位置付けます(2)。観光税は「出国税」という形を取っていますが、日本に入国するに際して連帯税がかかるという仕組みです。

税率(定額税)と税収ですが、担税力の観点から座席(船舶の場合キャビン)により格差をつけるパターンを2つ、それに観光税のように座席別に関係なく一律とするパターンの3種類を試算してみます。

パターンA税収426億円E席0円、PE1,000円、B席:5,000円、F席:10,000円 

パターンB税収1121億円E1,000円、PE2,000円、B席:8,000円、F席:15,000円 

パターンC税収543億円/座席別なしで一律1,000円                    

  1E席はエコノミー、PE席はプレミアムエコノミー、B席はビジネス、Fはファースト

  2)以下は(3)を参照。

パターンAはできるだけ税額を低くするパターンで、とくにエコノミークラスには課税しないという特徴があります。パターンBはできるだけ税額を高くし税収を多くするパターンで、したがってエコノミークラスも観光税並みに徴収します。パターンCは観光税の税額を踏襲します。

ひとつ見逃せないのは、富裕層や超富裕層が使うプライベート(ビジネス)ジェットの利用が近年急速に増えてきて、国際線での発着回数が2023年で5864回となっていますので(4)、2025年には1万回を軽く超えるでしょう。何よりもCO₂排出量が桁違いということもあり、これには「連帯税」を大幅に課してもよいのではないでしょうか。ちなみに英国では航空旅客税のワンクラスとして11万円以上を課しています(5)。従って、「連帯税」をその半額の5万円としても125億円となります(1機当たり5人搭乗として)。さらに言えば、プライベートヨット(高級クルーザー)利用者にも課すことができます。

なぜ「連帯税」か? 税収はパンデミック対策の財源に!

@) 今日の主な地球規模課題のひとつに新型コロナ等感染症パンデミックがありますが、国境を越えた人の移動、とくに飛行機による短期間の移動は爆発的な感染症拡大をもたらしました。この結果、莫大な人的被害をもたらすとともに国際経済に大打撃を与えました。現在、コロナ感染は完全に終息した訳ではなく、さらに第二第三のウイルスによるパンデミックが起きないとは限りません。その危険性からして、国境を越えて移動する人に対し予備的に一定の対策費用を負担してもらうことは理に適っていると考えます。

A)日本政府は出国税による税制(国際観光旅客税)を国内観光という限られたセクターの資金にしましたが、観光税で受益するのはもっぱら観光業界並びに観光を目的とした訪日外国人であり、必ずしも航空機利用者全員の利益になっていないという矛盾があります。税収を感染症対策資金とすれば間違いなく搭乗者全員にとって、ひいては人類全体にとって裨益することになります。

B) 米国トランプ政権が発足しましたが、心配した通り(世界保健機関)から脱退を表明しました。WHOの分担金は米国が最大拠出国で22%を占めますので(金額は1.33億ドル)、予算が立ち行かなくなりそうです。他方、日本の拠出は第3位の8.6%(4097万ドル)。さらに心配なのは、低中所得国のパンデミックPPR(予防、備え、対応)強化を支援するための「パンデミック基金」での米国の貢献がなくなることです。ここでも米国の拠出は24年のプレッジを含めダントツ1位の11.2億ドルを占めています。日本は第5位の1.2億ドルです(6)

これはたいへん由々しきことで、世界的規模で感染症・公衆衛生対策が立ち遅れてしまうことになってしまいます。日本政府は、米国にWHO脱退の撤回を粘り強く求め、同時にパンデミック基金など国際保健のための資金調達を航空券連帯税で賄い、拠出金のさらなる増額に向け努力すべきです。また、連帯税が1000億円前後になるようでしたら、その半分を国内の感染症対策に使用することも考えられます。外務省・日本政府は国際・国内感染症対策の資金調達を真剣に考える時です!

(1)JTB2025年(1月〜12月)の旅行動向見通し

https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2025/01/09_jtb_2025-travel-trend-outlook.html

(2) 入国税:航空券税につき多くの国は出国税として徴収していますが、米国は出入国税として国際通行税(出発・到着)を取っています。最近ではスイスが国会に入国税を提案しています。

  【スイス】入国税、赤字抑制…スイス冬期議会の注目ポイント https://x.gd/r0B5c 

(3) 2通常の飛行機の座席割合を、E70%、PE12%、B16%、F2% とした。

  注3)訪日外国人客が増えるとともに、LCC(格安航空)利用者も増え3割を超えるようになったが(2025年予想で1629万人)、この利用者の

               席をほとんどエコノミー席として計算。

  注4)クルーズ船での訪日外国人数は150万人(2024年)で、キャビン(客室)による区別は飛行機に準拠。

(4)【国交省】日本におけるビジネスジェットの発着回数推移(国際)  https://www.mlit.go.jp/koku/content/001720938.pdf 

(5)参考:英国の航空券税(航空旅客税/2541日から実施料金) ※PJ;プライベートジェット

     @0〜2000マイル(EU内など) E2,500円/PEBF2,700円/PJ15,000

     A20005500マイル(米国など)E17,000円/PEBF37,000円/PJ112,000

     B5500マイル以上(日本など) E18,000円/PEBF43,000円/PJ117,000

(6)【財務省】グローバルヘルス戦略フォローアップ/パンデミックPPRに関する最近の取組

(報告:田中徹二・グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事)
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2025年02月01日

能登入り&岩井戸公民館訪問

1/30に能登に入り、本日(2/1)から正式に活動を始めさせていただきました。

1/30は大雪で飛行機も条件付き航行でした。私が能登に入るタイミングはいつも大雪となるそうで、雪男のようですが(生まれた日も雪が降っていました)、今日の天気は落ち着き、暖かな気候でした。

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〇周辺地域の探検

今日は雪かきのお手伝いについて問い合わせるために、岩井戸公民館に訪問しました。

探索を兼ねて、歩いて岩井戸公民館へ向かいました。

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山の中を直進する6kmほどの道を通ろうとしたのですが、災害により道路状況が悪く、除雪作業は行われていませんでした。膝までの高さに積もった雪が延々と続いていたので、10kmほどの迂回するルートで向かいました。川や田んぼなど、風情溢れる風景の中に震災の爪痕を感じました。

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〇岩井戸エリア

岩井戸公民館は、廃校になった小学校を改装した素敵な建物でした。写真を撮れなくて、残念あせあせ(飛び散る汗)

岩井戸は昨年9月に起きた水害被害が大きく、犠牲になってしまった方もいたそうです。また、超高齢化エリアで、限界集落だそうです。そのため、雪かきはとても喜ばれるとのことでした。

2/6には餅つき大会が開かれるそうです。住民の方々は、震災の記憶が蘇ったり不安があったりしてお正月気分になれなかったそうです。そのため、「1月を乗り越えたら旧正月に餅つき大会を開催しよう!」と皆で約し合ったそうです。

私も、餅つき大会や準備を兼ねた雪かきに参加させていただく予定です。


〇進む人口減少

柳田地区が村だったころ、岩井戸には小学校3校、柳田村全体には小学校9校あったそうです。しかし、財政削減から柳田は小学校が1校にまとまり、岩井戸の小学校は全てなくなってしまいました。また、岩井戸に3つあった公民館も今は1つのみとなっています。運動会や公民館主催のイベントがなくなり、集落は一気に寂しくなってしまいました。

小規模の小学校は学年混在で授業を受けることもありますが、教師と児童の距離が近く、授業後も教師が児童の面倒を見ていました。そのため、学年混在授業による学力の低下はなかったそうです。むしろ大規模の小学校は、児童全体に教師の目が行き届かず、授業についていけない子どもたちが放置されてしまうことも多々あります。また、学校で児童の面倒を見る小規模の小学校と比べ、児童の下校時刻は融通が利かず、親も早めに仕事を切り上げないといけなくなります。ならば、より便利な都市部にすみたいと考え、土地から離れていってしまう家族も多いそうです。人が減れば、行政の財源が減り、財政削減策が起き、サービスが低下して、人が減る、という悪循環に陥っていると感じました。

館長さんが「財政が大変だから削減するという行政の判断なのだろうけど...」という言葉が印象的でした。


岩井戸の大変さの片りんを少し見た気がしました。しかし、魅力もたくさんあると思いますし、まだ何も知れていないと思います。まずは、私自身が自分の足で皆様と信頼を築いていけたらと思っています。



(くーぱー)


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2025年01月28日

停戦合意により始まるガザ復興の道

イスラエルとハマスとの間の6週間の停戦合意が119日に発効しました。今のところ大規模な戦闘はなく、合意に従って捕虜交換が行われ、停戦が履行されているようです。この6週間の第一段階の停戦の間に、第二・第三段階の停戦について協議し、恒久停戦を目指すというのが枠組みです。双方の交渉が進み、ガザに平和がおとずれることが期待されます。しかし、イスラエルの国内では戦闘継続を主張する声も強く、先行きは必ずしも楽観できません。

第一段階の停戦発効に伴い、物資の搬入が再開されました。19日から、ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所のエジプト側から支援物資を積んだトラックが続々とガザに入りました。一日当り600台のトラックの入域が認められています。世界食糧計画(FAO)によると戦闘開始前は1日平均500台が入っていましたが、202310月に戦闘が始まると、その数は3分の一に減少し、食料や燃料が極端に不足し、ガザ住民の9割以上が深刻な飢餓に直面されているとされています。

国連パレスチナ難民救済機構(UNRWA)のラザリーニ事務局長は17日、「迅速に途切れない人道支援を続ける必要がある。停戦は出発点に過ぎない」と述べています(1月19日付日本経済新聞)。徐々に支援物資が搬入され、人道危機の状況が改善されることが期待されますが、食料品や燃料が広く行きわたるにも相応の時間が掛かることが懸念されています。

また医療などは、病院が破壊され、機能回復の道は険しそうです。世界保健機関(WHO)によると、ガザにある36の病院のうち半分しか稼働していません。仮設診療所を建設、ベッド数を増やし救急医療体制を強化する必要があります。医療体制確保のためには、食料、水、医療品に加え、病院用の発電燃料やスペア部品など様々な物資も欠かせません。一年以上にわたる激しい戦闘の結果として、様々なインフラが破壊され、その復旧には相当の時間と費用が掛かります。UNDPの試算によると、復興支援には800億ドル(約12兆円)の資金が必要とされるそうです。

また1月末にはUNRWAのイスラエル国内での活動を禁止する法律が施行される見通しです。一般市民の生活に加え、国連による支援インフラや、1万人以上の雇用にも影響が及ぶ可能性も指摘されています。復興への道は端緒についたばかりで、様々な課題を乗り越える必要があり、楽観は許されません。

昨日、白須理事長からUNRWAの清田保健局長にお電話をしたところ、「一旦は停戦したものの先行きは楽観できない、UNRWAも1月以降も活動停止となるとガザが大変なことになる」とのお話がありました。リザルツもUNRWAの応援団として、中東情勢を見守っていきたいと思います。

IMG_4045.JPEG(2024年11月28日超党派人道外交議連で講演する清田局長)

(のーびっひ)

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2025年01月23日

能登の里山のひとこま

今年の冬は大雪だと騒がれていたわりには、大寒に入っても雪は少なく暖冬です。

年が明けてやがて一ヶ月も終わろうとしています。


世の中ではインフルエンザが猛威を奮って、私も大変な思いをしました。


やっと体調も少しずつ戻り、久しぶりに山里へと足を踏み入れ在宅者を一軒ずつ訪問。


「けいたんの贈り物」と題して皆さんには小袋に詰めたお菓子をおみやげに、訪問しました。

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雪は少ないとはいえその集落に行くまでの道は凸凹であちらこちらにがけ崩れの後があり、途中で引き返そうかと思案しながらも「この先の集落にも人は住んでいるんだ・・・」と、やっとの思いで辿り着きました。


地震前だと30軒程の集落ですが現在、在宅で生活されているのは半分以下と聞きました。


人が生活しているかいないかは家の前の除雪の状況で分かります。

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そんな中に私はある高齢の女性にお会いすることが出来ました。年齢は96才・・・なんと一人暮らし。腰は90度に曲がり、その方とお話する時にはこちらが、しゃがまないと目を合わせて話が出来ません。耳も遠く・・・山里に大きな声で話掛けます。その方の玄関先にはお米の山。もち米です。このお米を冷たい水に浸す作業をされていました。

「明日、かき餅をつくるんや!」と言うではありませんか・・・私は驚きました。かき餅づくりは大寒のこの時期に毎年、行われている恒例行事だそうです。この高齢女性の中では地震後のわだかまりも不自由さも感じることなく、能登の恒例行事を普通に淡々と作業されているのでした。

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彼女に労いのことばを掛けると「今は機械(餅つき機)がついてくれるから楽や!」と言われました。


また、傾聴する中でこの女性の娘さんが昨年の10月にコロナで亡くなられた。と知りました。何でこんな年寄りが生きとって娘が・・・と涙されました。毎年、かき餅を作り県外に嫁いだ娘さんに送るのを楽しみにしていたそうです。私はただ、うなづき話をじっと聞いてあげました。


これからもこのかき餅作りが継続されることを祈りながら、その場を後にしました。

                      (けいたん)

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2025年01月11日

豪雪の中での活動秘話

いよいよ能登も本格的に雪が降り積もり、寒さも厳しい。こんな日は室内での仕事がいいなぁ〜。と思いながら目的の場所に向った。

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年が明けたら、在宅者への戸別訪問に力を入れよう、と自分で決めた。昨年末も社会福祉協議会に繋げる必要のある緊迫した状態の住人に遭遇したから・・・尚更、この活動は必要だと確信している。


まず、在宅者の把握をしなければ・・・区長は把握しているだろう。そう思い訪ねたのだが、全てを把握している訳ではなかった。その区の解体状況・高齢者のみの家、または一人暮らしの高齢者宅などの情報を掴む為に、手っ取り早い方法を選んだのだが・・・考えは甘かった。


役場では絶対に教えてもらえない。すぐに「個人情報になるので、教えられません。ご自分たちでお調べ下さい。」と言われてしまう。


個人保護法という規制はあるだろうが、公的に手の回らないことを民間ボランティアが協力しているのに、なぜもう少し連携体制にはなれないのだろうか?と愚痴を言いたくなる。


とりあえず、在宅で生活されている方と面談し何かお役に立てればと思い。雪の降る中、気持ちを奮い立たせて活動している。「こんにちは〜」と明るく呼びかける。奥の方から住人が出で来られる。緊張する瞬間だ。いくら私は地元の人間とは言えども、初対面の方に対してはお互いに警戒しながらの御対面ですからね。


私の訪問手法としては、まず奥の方から出て来られる数秒間の間に、玄関のつくりや家の状態(崩壊状態)履物などを瞬時に読み取り、頭の中で整理。挨拶(日本リザルツの職員であること)と訪問目的(支援物資の老眼鏡を配らせていただいている)と言うことはきちんと説明します。「老眼鏡は必要ない!」「使っていない!」と言われても実際に老眼鏡を掛けて文字を読んでいただくと「大きくはっきり見えるね」と皆さん、喜んで戴ける、という流れです。


皆さん、話始めると地震後の経験された話や、それぞれの思いを語られます。話を聞いて欲しいのです。話を一時間も傾聴した方もいました。また、明らかに玄関の天井の壁も落ちて損傷あるのにも関わらず、罹災証明の申請をしていない、というお宅がありました。なぜ、申請しないのか・・・?知り合いに「これくらいならしてもダメや」と言われた、とその間違った情報を信じ、申請をしないできたとのことでした。

例え「一部損壊」と判断されても、「罹災証明書」の申請は必ず必要であること。それにより義援金が支給されること、をお伝えしました。

残念ながら罹災証明書の交付申請は20241225日で受付終了となっているので言わなければ良かった情報だったかも知れません。


でも、この事例のように情報がうまく伝わっておらず「取り残されている高齢者」がいることは確かです。主に仮設住宅にばっかり支援の目が向き在宅者への支援が疎かになっているのでは・・・という「課題」に対して、これからは在宅で頑張っている方の話を聞き、手助けが出来ればと今日も雪の中を進みます。


         (けいたん)

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2025年01月09日

「あすへの話題」に木寺大使が登場

先日(17日)の日本経済新聞夕刊を手に取り、各界の著名人が執筆する1面コラム「あすへの話題」を見ると、元駐中国大使・駐フランス大使の木寺昌人氏のお名前がありました(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO85890900X00C25A1MM0000/)。

半年間、このコラム執筆を担当されます。


木寺氏は、20081月に中東アフリカ局アフリカ担当の審議官に就任し、TICADWの運営に当たられたほか、国際協力局長、官房長を歴任され、TICADの関係ではリザルツもいろいろお世話になった方です。

白須理事長とも予て親交があり、駐中国大使赴任直前のお忙しい中、グローバルフェスタでリザルツのブースをお訪ねくださいました。

http://resultsjp.sblo.jp/article/58939378.html


今回のコラムでは、梶山静六内閣官房長官の秘書官時代のエピソードが取り上げられていましたが、大使や内閣官房副長官補を歴任し、日本外交の中枢に永年おられて、国際協力にも造詣の深い方でいらっしゃいます。半年間、このコラムでどんなエピソードが披露されるのか、今から楽しみです。

(のーびっひ)

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