2015年11月13日

【ガザの子ども達】虎の門病院見学編

11月6日(金)日本滞在最終日、ラウィア先生、ガイーダさん、ラワンさん、モハメド君は、朝から虎の門病院見学に行きました。
3人の将来の夢が”お医者様になること”だと知った白須が、「サンキューセミナー」講師を2回お願いした、東京大学大学院 医学系研究科 国際保健政策学教授の渋谷健司先生にお目にかかった機会にご相談申し上げたところ、リザルツ事務所からも近くて歴史のある「虎の門病院」の大内尉義病院長にお話を通してくださり、虎の門病院見学が実現したのです。渋谷先生は見学当日もお忙しい中駆けつけてくださいました。
私も小学5年生の時、一人で飛行機に乗る機会がありましたが、乗り物酔いした私の席を他のお客様にご迷惑のかからないところに移し、やさしくケアしてくださった客室乗務員に憧れてその仕事に就きました。そんな経験があるもので、ガイーダさん、ラワンさん、モハメド君にとって、虎の門病院の見学に寄せるわくわく感を共感をもって受け留めながら一緒に行って参りました。
虎の門病院はリザルツ事務所から徒歩5分という近さで、到着すると、事務部次長の北澤将様はじめ事務部の方々が温かくお迎えくださいました。
最初に会議室で大内病院長から直々に、虎の門という地名の由来や病院の歴史、診療科についてや、海外からの医学生の受け入れ体制などについて、英語のプレゼンテーション資料を用いて英語でご説明くださいました。
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その後、手術着をお借りして着用し、慣れないマスクも付けて、シューズカバーとナイロンキャップもかぶり、手術室を見学させていただきました。3D映像でトレーニングされていたり、日本の先端医療の現場に触れることができ、みんな大興奮していました。
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手術室に続き、集中治療室、検査室、無菌室の入り口までを見学させていただきましたが、お邪魔させていただく先々で、ご高名な先生方がご説明くださり、ラウィア先生、ガイーダさん、ラワンさん、モハメド君は瞳を輝かせて質問したりメモをとったりしていました。生徒たちに負けないくらい、ラウィア先生がいろいろ質問されていたのが印象的でした。
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虎の門病院事務部の英語の堪能な方が同行してくださり、とても助かりました。例えば「下垂体の腫瘍」などの言葉を咄嗟に英語でなかなか言えないところ、細やかにケアしてくださり、次第にラウィア先生との間に友情が芽生え、お別れの際にはハグして互いに別れを惜しんでいらっしゃいました。

本当に温かく、手厚く迎えてくださった虎の門病院の皆さま、素敵な時間をありがとうございました。
ガイーダさん、ラワンさん、モハメド君は大内病院長のお言葉を守り、一生懸命勉強してお医者様になり、その頃には新しい建物になっている虎の門病院を訪れることでしょう。そして、医療の面でも、ガザと日本の懸け橋になってほしいと思います。(S)
posted by resultsjp at 13:31| Comment(2) | UNRWA

2015年世界ポリオデーシンポジウム 「最終段階にきたポリオ根絶の危機に向けた日本の挑戦」

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10月26日(月)、参議院議員会館にて、「2015年世界ポリオデーシンポジウム 「最終段階にきたポリオ根絶の危機に向けた日本の挑戦」(主催:一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ(JIGH))が開催され、参加してきました。

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武見敬三参議院議員、世界の子どもたちのためにポリオ根絶を目指す議員連盟(以下ポリオ議連)幹事長より、パキスタンへのポリオ議員連盟の視察団の紹介がなされ、同国のポリオ根絶支援では、ゲイツ財団の支援を得て保健円借款(ローン・コンバージョン)を初めて活用した事例であり世界で高く評価されている。日本政府もグローバルヘルスを戦略的に進めようとしており、根絶可能であるポリオはその重要な柱である、との力強いメッセージがありました。

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ゲイツ財団クリス・エイリアス氏(国際開発プログラムプレジデント)、WHOハミッド・ジャハリ氏(世界ポリオ根絶推進活動ディレクター)からはビデオメッセージが寄せられ、ともにこれまでの日本の貢献を評価するとともに、来年G7サミット議長国としてポリオ根絶への日本のリーダーシップを期待するコメントがありました。

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今回の視察に参加したポリオ議連事務局次長である岸本周平衆議院議員より、パキスタンではここ半年間で前線で働くヘルスワーカーが80人殺害されており治安は非常に厳しい状況にあるが、パキスタン政府・関係者は優秀でありその大変な努力により成果が出ていること、同国の保健システムがポリオ事業により作られていること、金融部門はJICAの支援を受けていること等が報告され、ビデオにより実際の視察の様子が流されました。

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その後、NHK飯田香織氏のモデレートのもと、パネルディスカッションが行われました。

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阿部俊子衆議院議員(ポリオ議連)はビデオの報告から大変熱心な現地視察の様子が伝わってきましたが、ポリオ根絶に向けた「ラスト1マイル」への日本の役割を強調されました。

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戸田隆夫JICA人間開発部長は、治安状況は確かに厳しいもののポリオ根絶は可能であるがその条件として@治安状況の急変がないことA国際的コミットメントが継続することの2点を指摘し、現在パキスタン向けに第2回目のローンコンバージョンを検討中であるとコメントしました。

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平林国彦UNICEF東京事務所長は、ポリオ根絶には7つの力(保健人材、計画されたワクチン共有、保健政策、データに基づいた事業実施、資金、リーダーシップ等)が必要であると思う、ナイジェリアではポリオの計画モニタリングがエボラ出血熱終息に夏だった、パキスタンでは特にサブナショナルなリーダーシップが強く明るい兆しを感じたと述べました。

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藤末健三参議院議員(ポリオ議連事務局長)は、携帯電話を活用した事業の有効性、正しい認識の普及が重要(ポリオ・ワクチンは生殖機能に悪影響を与えるといったうわさがある)と報告し、またG7に向けて提言できるよう議論していきたいと述べました。

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渋谷健司東京大学国際保健政策学教室教授・JIGH理事長は、ナイジェリアのポリオ根絶について日本が円借款で最後の一押ししたことは世界で高く評価されている、パキスタンは根絶への大きなチャンスだが、残り1%だからといって手を緩めると逆戻りしてしまう、リーチするのが難しい人々をカバーするのは簡単ではないと指摘しました。

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小坂憲次参議院議員(ポリオ議連会長)は、懸案となっていたポリオ視察がようやく実現でき、ポリオ根絶への支援は日本にしかできないことは何かを示すことができた、ポリオ根絶の道は平たんではないがナイジェリアでは9月に終息できた、今後も尽力していきたいと締めくくりました。(高木)

posted by resultsjp at 11:09| Comment(2) | GAVIキャンペーン

2015年11月11日

つなみ募金

本日、毎月恒例の街頭募金を行いました。昨日の雨雲はいなくなりまあまあのお天気でしたが少し寒いかなと思いました。

今回は、先週来日したパレスチナのガザの子ども達のニュース(安倍首相との面談の写真も入っています)と日本リザルツが事務局となっているUNRWA(国際連合パレスチナ難民救済事業機関)のパンフレットを配りました。

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いつものWe love JapanのTシャツを着た4名とらぽーる事業の黄緑色のTシャツを着た1名の合計5人でした。
(門井)
posted by resultsjp at 19:31| Comment(2) | 情報

2015年11月10日

【ガザの子ども達】帰国編

11月6日(金)夜、いよいよガザの子どもたちが帰国の途へ出発する時間となりました。
羽田発、エミレーツ航空のドバイ行き便の時間が迫ります。

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最後の挨拶を交わす、リザルツスタッフです。

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女性陣はジャンボタクシーで羽田空港へ、男性陣は電車で移動しました。モハメド君は到着時はタクシーだったので東京モノレールデビューでしたが、さすがに言葉も少なく東京の夜景を眺めていました。

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空港の荷物検査の列で、最後のお別れでした。特にラウィア先生は涙が止まらず、見送り班の私たちが視界から消えるまで手を振り続けていました。

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無事にドバイ行きフライトに乗れたかどうか、念のためスタッフが空港で待機していましたが、後で無事に出発し、ガザに帰国できたとの連絡がありました。

ラウィア先生、ガイーダさん、ラワンさん、モハメド君、本当にありがとう。きっとパレスチナ、ガザの将来を切り拓いてくれるものと信じています。
posted by resultsjp at 18:52| Comment(2) | 情報

「子どもを真ん中においた社会の風土づくり」

この数か月は、公私共に様々な年齢層の親御さんと、沢山お話する機会がありました。

その中で感じたのは、母親が自分の不安や空虚感を埋めるために、子どもに愛情を注ぎすぎてしまい、過干渉(=子に対する支配)をしてしまう方が多いということです。
子どもに愛情を注ぎすぎてしまい、過干渉(=子に対する支配)になってしまう親御さんは、単独でお子さんを育てている方や、配偶者の方と上手くいってない方に多く見受けられました。

また逆に、子どもの事に全く関われない人(=ネグレクト)もいます。各家庭で、自分の子どもに十分な関心がはらえる事に越したことはないのですが、十分な関心がはらえない背景には、貧困・虐待・DV・親の精神疾患など、親も困難な状況にあることが見受けられました。

子どもに愛情を注ぎすぎてしまい、過干渉(=子に対する支配)な親御さんに育てられた子、子どもの事に全く関われない(=ネグレクト)親御さんに育てられた子、どちらの場合でも、学力低下・気力低下・異常行動・自己肯定感の低い子になります。

どちらの場合でも、親が大変な状況にあるとき、その子どもも過酷な状況に追い込まれてしまう仕組みがこの社会にはあります。

生まれ育った家庭に左右されない、子どもたちを守るための制度や仕組みが早急に必要です。そして制度や仕組みを整えていく一方、私たち大人一人一人が担う、「子どもを真ん中においた社会の風土づくり」も考えていくことが重要な課題だと思います。(HK)
posted by resultsjp at 18:20| Comment(2) | らぽーる