2016年04月11日

ADRって何ですか?詳しく説明しちゃいます。

こんにちは。
りこちゃんとパパママ散歩(カラー)-300x243.jpg

先週のブログ「夫婦の別れが親子の別れに…離婚と親子の問題についてあらためて考えてみました。」を読んでくださった方から、ADRについてもっとよく知りたいというお声をいただきました。

そこで、今日はADRについてもう少し書こうと思います。


●ADRとは

ADRとは、「Alternative Dispute Resolution」の頭文字を取った略称です。

A…Alternative(代替的)
D…Dispute(紛争)
R…Resolution(解決)

調停や審判、和解など裁判によらない方法で法的トラブルを解決する手続きの一つで、専門知識を持つ第三者が中立の立場で当事者の間に立って行われる「裁判外紛争解決手続」のことをいいます。


●裁判ではなく、何故ADR?

当事者同士では解決が難しい、仲裁が必要なトラブル・問題などが起こった時、ポピュラーな解決手段として裁判が考えられますが、現在の裁判制度では、

・解決までに時間がかかる
・費用が高い
・手続の進め方が難しい
・経過や結果が公開されてしまう

という問題があります。

最高裁によると、2014年に全国の家裁が受けた面会交流や養育費請求の調停申し立ては、計2万9313件に上ったそうです。
調停の成立率は約6割ですが、手続きの中で父母が互いに相手を非難して溝が深まり、合意しても約束が守られないケースもあるそうです。

こうしたことから、裁判よりも利用がしやすく、なおかつ、柔軟に平和的に解決を図ることができる制度として注目が集まっているのがこの「ADR」なのです。

らぽーるでは、離婚時のADRとADRをもっと広く世間に知ってもらうための普及活動を行っています。



● ADR(裁判外紛争解決手続き)のメリット

1.迅速さ
父母と弁護士の都合が合えばいつでも始められ、調停や裁判ほど長引かない

2.円滑さ
裁判でお互いを傷つけ合うことを回避できる、子どもの幸せを最優先する中で、冷静な話し合いができる

3.費用の安さ
弁護士の着手金、成功報酬などに比べるとリーズナブル



離婚時の調停や裁判で大きな争点になるのが、子どもの親権・監護権です。

本当によく考えていかなければならないのは、子どもの気持ちや子どもの将来のはずなのに、それを差し置いて、親同士が親権・監護権を奪い合い、争っているケースが多いのが日本の現状です。

これには「単独親権制度」という日本の親権制度が起因しています。
日本では親権が片親にしか認められず、それ故、親権を持たない親は離婚後、満足に自分の子どもに会えない状態になってしまうのです。
こういった状態は、子どもの健全な発育にも悪影響を及ぼします。

らぽーるのADRでは調停や裁判のように争う形ではなく、親子の面会や交流について双方の意見を聞き入れながら、子どものことを第一に考えた共同養育計画を練ることができます。


それでは、らぽーるのADRの流れについて簡単に説明します。


● ADRの流れ

1.ADR実施の同意
 両方の親御さんの同意を得てADRの申込をしていただきます。
 ↓
2.ADRの実施
 当事者と中立の仲裁人弁護士一名(必要であればオブザーバー)とで、「共同養育計画合意書」を作成します。
 「共同養育計画合意書」には、双方が合意した、親権・監護権の取り決め、養育費の額・支払方法、面会やその他の交流についての詳しい内容を記載します。
 ↓
3.公正証書の作成
 「共同養育計画合意書」作成後、当該合意書を公正証書原案として公証役場に提出します。


ちなみに現在らぽーるでは、40組のADRが継続中となっています。




離婚による夫婦の別れが、親子の別れにならない社会に…

夫婦が別れても、二人の子どもの健やかな成長を共に考えていけるような社会にしていきたいですね。




ADRについては、らぽーるのHPでも詳しく説明しています。

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(いけのり)

posted by resultsjp at 14:38| Comment(4) | 情報