2016年06月30日

リザルツ国際会議6日目

本日はACTIONのディレクター会合が行われ、日本リザルツの白須代表を含む、各団体のトップが2017年〜2021年の5年間のフレームワークについて話し合いました。ACTIONネットワーク全体としての今後の行動指針を決める大切な会議ということで、議論は多いに盛り上がり、一日中激しい意見が飛び交ったそうです。会議は2時間近く延長されてようやく本日分が終了し、その頃には皆さまクタクタにお疲れの様子でした。

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この会議には団体の代表のみが参加を許されるため、私はその間お休みをいただき、ワシントン市内を観光してまいりました。ワシントンの中心にある国立公園を周辺に観光名所が集中しているため、すべて徒歩で回ることが出来ました。

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連邦議事堂

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議会図書館

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スミソニアン航空宇宙博物館

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ワシントン記念塔

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第二次世界大戦記念碑

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リンカーンメモリアル

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ホワイトハウス

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リスがいっぱい

明日の朝も飛行機の時間ギリギリまで白須代表がACTIONのディレクター会合に出席し、それから帰国予定です。


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2016年06月29日

【Gavi】Gaviの理事会はマラリアワクチンの試験的導入プロジェクトへの支援に合意

先日発表された、Gaviのプレスリリースの紹介です。


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Gaviの理事会はマラリアワクチンの試験的導入プロジェクトへの支援に合意

ンゴジ・オコンジョ-イウェアラ理事長のもとでの初の理事会で、Gavi はマラリアワクチンのパイロット・プロジェクトに対する資金調達について決議しました。

2016 年 6 月 23 日、ジュネーブ:Gavi ワクチンアライアンスは、WHO のマラリアワクチンに関するパイロットプロジェクトを支援する用意があります。本日の Gavi 理事会会合で、アライアンスは最大 27.5 百万米ドルを同プロジェクトの第一フェーズに支援すると決定しました。支援は他の組織も同様の財政支援を行う場合にのみ実施されます。

このパイロットプロジェクトは、GSK が開発した RTS, S マラリアワクチンをどのようにアフリカに導入するか、現実的な視点から検討するために行われます。このワクチンを導入した場合接種は 4 回必要ですが、うち 3 回は子どもを対象とする通常の予防接種スケジュール外で行われることになるからです。マラリアで死亡する人々は年間 44 万人に上るといわれていますが、このパイロットにより、ワクチンによる死亡率の削減について更なるエビデンスが集まることにもなります。

世界保健機関(WHO)は現在パイロットプロジェクトの最終化をしている最中で、WHO の SAGE(予防接種に関する専門家グループ)及び MPAC(マラリアに関するアドバイザリー委員会)の助言を受けて、アフリカにおける三箇所のパイロットサイトを選びプロジェクトの実施を開始する予定です。

ンゴジ・オコンジョ-イウェアラ Gavi 理事長は述べています。

「マラリアワクチンの実用化はさまざまな機会をもたらすと共に、試練も予想されます。それらに対する理解を深めるため、Gavi はこの世界初の試みを支援する準備があります。マラリアはアフリカにとって大きな重荷となっています。ですから、本日理事会に出席しているアフリカ諸国の保健大臣のおっしゃるように、マラリアワクチンがコミュニティにもたらす影響を理解することは不可欠なのです。我々はこのパイロットを実施するための資金を募るため、他の機関にも働きかけます」


また、Gavi の CEO バクーレー博士は述べています。

「データによると、マラリアワクチンはアフリカにおけるマラリアの死亡率削減に大きく貢献します。RTS,S ワクチンは臨床第三相において 39%の有効性を示しました。今回のパイロットでは、ワクチンが現実社会で接種された場合のインパクトを調査します。最終的には、現行の他の手段と組み合わせることでこのワクチンがマラリアとの戦いにどのような価値を持つのか、保健関係者が判断する手助けとなります」


そして、WHO のマラリアプログラム長のペドロ・アロンソ博士も述べています。

「マラリアワクチンは何十年もの間、近代医学における‘聖杯’だと言われてきました。Gavi による財政支援は、アフリカで何万人もの命を救う可能性を持つ第一世代のマラリアワクチンの実用化のパイロットを助けます」



欧州医薬品庁は2015年、科学的な観点から RTS,S マラリアワクチンを支持しました。

WHOもこのワクチンに対し上記パイロットの開始前に事前承認を与える予定です。アフリカでの臨床実験では、RTS,S ワクチンを子どもたちに 4 回接種した場合、39%の確率でマラリアを予防するという結果が出ています。

これは現在入手可能なその他の予防・治療ツールと組み合わせて使用した場合です。このワクチンの効果は非常に高く、200 人ごとに 1 人の子どもの命を確実に救うことができると予測されています。

今回の理事会では、パイロットプロジェクトの実施にあたって関係者の協力が必要なこと、また、現段階で不足している資金を調達する必要があることが確認されました。

また、本日の決定は、将来 Gavi がマラリアワクチンやその他のワクチンのパイロットプロジェクトに財政支援を行うことを確約するものではないこと、プロジェクトの進捗に応じた定期的な報告が不可欠であることも同意されました。

本日の決定は 2017 年から 2020 年にかけて実施されるパイロットの第一フェーズにのみ関わるもので、第二フェーズへの財政支援は改めて Gavi 理事会の承認を必要とします。

もし第二フェーズが成功し WHO が同ワクチンの本格的な導入を推奨すれば、Gavi 理事会はアフリカにおける導入を財政支援するかどうか再度検討することになります。

以上です。

(いけのり)
posted by resultsjp at 15:10| Comment(2) | GAVIキャンペーン

リザルツ国際会議5日目

本日はリザルツ国際会議の目玉イベント、「アドボカシーデー」です。一部のグループはキャピトルヒルへ、一部は世界銀行へと向かいます。

私は世界銀行グループの保健・栄養・人口部門(HNP:Health, Nutrition and Population) の会合に出席させていただきました。

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世界銀行本部の建物で入館証を受け取り・・・

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HNPが入っている別の建物へ。一つ一つの建物が大きい上、いくつにも分かれており、規模の大きさに圧倒されます。

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参加者はACTION事務局とイギリス、インド、韓国のチーム、私の10名程でした。まず、世界銀行HNPの担当者から、グループに関する説明がありました。世界銀行は、感染症の予防や母子保健、栄養改善などに積極的に投資していますが、その中でもHNPは、特に途上国における貧困層を対象に調査・分析・評価を行っており、より効果の高い融資を行うべく現地に密着した活動を行っているとのこと。
ただ、栄養問題に関しては、なかなか改善されたという成果が指標で見えにくいのでHNPとしても苦労されているそうです。

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話は今年8月にナイロビで開催されるTICADにも及び、日本の栄養に関する新たなイニシアティブについて資料をお渡しして説明すると「ちょうどこれについて情報が欲しいと思っていたところなのよ」ととても喜ばれました。アドボカシーというよりは情報共有と質疑応答をメインとした会合で、終始和やかな雰囲気で行われました。

各々の会合が終わると、一日の締めくくりにレセプションが行われました。これまで何度かお話したボランティアの方やパートナー団体との方とも再会し、今日の活動について報告し合いました。
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レセプションの最中、Sherrod Brown民主党議員からスピーチが行われました。アメリカの男女格差や、住宅問題、低所得者の栄養不良問題に言及し、貧困問題に精力的に取組むリザルツに感謝の意が述べられました。

本日は連日の会合に比べると比較的ゆったりしたスケジュールで、皆さんもいつもよりリラックスした表情でした。明日はACTIONのディレクターズ会合が行われます。
posted by resultsjp at 11:20| Comment(1) | 情報

SDGsを括る2つのキーワードの起源

持続可能な開発目標(SDGs)が発表されてから、ずいぶん時間がたった。開発にずっと関与してきた人にとってみれば、その目標に馴染んでしまい、もはやあまり新鮮さは感じられないのかも知れない。少し開発の世界から離れていた私は、そう、まだミレニアム開発目標(MDGs)の時代を少し懐かしく思い返したりする。
2016年JANICの総会の第2部の対談の中で、包摂性(Incluvise)と普遍性(Universal)というSDGsの鍵概念ともいえる言葉がスクリーンに映しだされた。包摂性は「誰ひとり置き去りにしない:no one left behind」で、普遍性は「先進国と途上国に共に適用」ということであり、SDGsの精神でもある。
このようなキーワードがどのように表舞台に出てきたのだろうか?個人や当事者のコミュニティ、市民社会の内側ではずっと、考えられてきたのだろうけど、多くの人々が目にする政治的なイベントという意味での表舞台だ。Health for all は1978年のアルマ・アタ宣言に起源がありそうだし、education for all はタイのジョムティエンで開催された「万人のための教育(EFA)世界会議」に端を発する。”all” はかつて多くの目標に入れ込まれたものの、数よりも内容やバラツキの問題が大きくなり、”universal”が上位に位置づけるべき社会政策となったのかも知れない。”universal”は、社会福祉のノーマライゼーション(normalization)の手段、あるいはデザインの分野でよく見かける。
  で、”incluvise”。格差や社会的排除(social exclusion)を問題にするときの対立概念として、社会的包摂(social inclusion)がヨーロッパを中心が使われだしたとある。人権をめぐる規約や条約の歴史とも重なる。個人的には、日本にコミュニティ心理学をもたらした山本和郎氏の著作にある「決して切り捨てのない社会」がよりぴったりくる表現か。ただ、排除されるかも知れない対象者の声をきくこと、また、当事者が声を出せるという前提条件があることを忘れないでおこう。
(U)
posted by resultsjp at 10:28| Comment(2) | リサーチ&アドボカシー

2016年06月28日

第11回 事例勉強会

6月23日(木)19時から、第11回事例勉強会が開催されました。
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AFCC(ASSOCIATION OF FAMILY AND CONCILIATION COURTS)から、2016年4月に発刊された論文集から関連のありそうな2編の論文をリザルツのスタッフとインターンの2人の若者が必死になって翻訳してくれました。1編はドイツの、もう1編はスウェーデンの論文で、どちらも裁判実務だったり家族法だったりの知識が必要な…、日本語で読んでも難しい内容でしたが、難しさを楽しみながら翻訳に取り組んでくれた2人と、その訳を日本語だけで読んで頭に入ってくるよう編集してくれたスタッフに本当に感謝しています。訳してもらったものはらぽーるが大切に保管し、弁護団の先生方が必要に応じて裁判等で引用されたりすることになりました。そして、この若者のがんばりに触発されて(?)2人の"大人"が、新たに翻訳が必要となった論文を自らで翻訳するとお申し出になりました。こういう若い方から広がる"がんばりの連鎖"って美しいなぁと思います。

若い方といえばもう一人、今回の事例勉強会には、若くてかわいらしいゲストが来てくださいました。ボランティアでらぽーる設立当初から支えていただいている方のお嬢さまです。勉強会の日の朝、フランスから到着したばかりでお疲れのところ、母娘で参加してくださったのです。
フランスで離婚後、50%と50%で共同養育を実践していたという彼女が「両親が離婚したら、子どもは二つの家それぞれに自分の部屋があって…、両方の親に愛されながら成長していけたんじゃないかと思う…」と話すと、お嬢さまは「両方の家にちゃんと自分の居場所があって安心できた」と話され、皆さん、聴き入っていました。

日本でもそうなるように、おじさん、おばさんたちも日夜がんばっていますが、私など、時として"できない理由"に逃げ込んでしまったりします。
その点、リザルツ代表は何があってもとにかく諦めないので、その純粋ながんばりって、心が若いってことなのでしょうか…
見習わないと!(鈴木)
posted by resultsjp at 19:11| Comment(2) | らぽーる