2016年11月23日

ユニセフの「乳幼児の食事に関する報告書」

先月、ユニセフが「乳幼児の食事に関する報告書」を公開しました。
第五回国際母子栄養改善議員連盟の際に、ユニセフ東京事務所の木村さんが本報告書について情報を共有してくださいました。

From the First Hour of Life: A new report on infant and young child feeding
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ユニセフ、乳幼児の食事に関する報告書を発表
〜 途上国の乳幼児、6人中5人が食事の栄養足りず 〜
http://www.unicef.or.jp/news/2016/0251.html

報告書の全容(英語)はこちらから見られます。
https://data.unicef.org/wp-content/uploads/2016/10/From-the-first-hour-of-life-1.pdf
(以下、抜粋)
「ユニセフのデータによると、離乳食の開始時期の遅れ、不規則な食事、食品の種類の少なさなど、栄養習慣の乏しさは広範に見られ、そのことが、発達する脳や骨格、身体が最も必須栄養素を必要とする時期に、それを子どもたちから奪っています
生後6カ月から2歳未満の子どもの半数は、年齢に相応する最低限の回数の食事を与えられておらず、このことが発育阻害(スタンティング)のリスクを高めています。
生後6カ月から2歳未満の子どもで、毎日4つ以上の食品群を用いた多様な食事をとれているのは3分の1に満たず、ビタミンおよびミネラル不足を引き起こしています。
幼い子どもたちは、人生最初に食べ物をひと噛みする瞬間を、長く待ち過ぎています。生後11カ月までに固形食を食べさせてもらえていない子どもは5人に1人です。
小学校就学前年齢の子どもの約半数が、貧血症を患っています。」
「幼い子どもたちの栄養を改善することで、一年に10万人の命を守ることができます。」

栄養価の高い食事をとることももちろん大切ですが、栄養摂取に関する知識を身につけること=教育 も非常に重要です。栄養不良の問題を解決するには、様々なアプローチが必要となります。政府間の連携や民間、NGOを巻き込んだ施策など、各セクターの垣根を超えた取り組みがさらに強化されていくといいですね。
ユニセフさんの報告書を見て、あらためてそう感じました。

(Saho)
posted by resultsjp at 14:08| Comment(3) | 栄養問題

[Gavi]マラリアワクチンに関するパイロットプロジェクトについて

皆様、こんにちは。

今日はGaviの最新ニュースをお届けします。


〜マラリアワクチンに関するパイロットプロジェクト〜

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世界基金UNITAID が RTS,S マラリアワクチンのパイロットプロジェクトに資金協力することとなりました。これは、Gavi に次いでの参加です。


このパイロットは WHO によって実施され、同ワクチンの実用化に向けての重要な一歩となりま す。このパイロットの下で、4回接種が必要となる RTS,S ワクチンの需要が満たせるかどうか、ワクチンのインパクト、そして定期接種下でのワクチンの安全性が評価される予定です。

2016 年6月、Gavi 理事会はこの試験的運用プロジェクトの費用として 2,750 万ドルの支出を承認しました。承認にあたっては、他の関係団体からの追加資金の拠出が条件となっていました。
これに応じて最初に 960 万ドルの追加資金を拠出した UNITAID に続き、今回、世界基金の理事会は1500 万ドルの資金提供を承認したものです。これによってパイロットプロジェクトを開始するだけの資金が集まったこととなり、2018 年、早々から実際の予防接種が開始されます。


Gavi のセス・バークレーCEO は以下のように述べています。

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「我々がマラリアとの闘いで使用している(予防薬や蚊帳等の)既存の手段に加え、新たなツ ールとしてこの RTS,S ワクチンを広範に使用できるかどうかが、このパイロットプロジェクトによって決まります。この度の世界基金の決定は、Gavi、世界基金、UNITAID という世界最大の保健における資金調達機関を結びつける歴史的パートナーシップの第一歩です」

RTS,S ワクチンの臨床試験では、同ワクチンがマラリアを 39%の割合で予防することが実証されています。バークレーGavi CEOと世界基金のマーク・ダイブル事務局長が昨年コメントしたよ うに、まだ実証されるべき点は残っているものの、このワクチンはアフリカでのマラリアによる死亡率を下げるのに大きな効果があると見られています。

RTS,S は臨床実験の第三相を成功裏に終了した初のマラリアワクチンです。ビル&メリンダ・ ゲイツ財団やアフリカの様々な研究所のネットワークによる支援を受け、グラクソスミスクラ インと PATH のマラリアワクチンイニシアチブ(MVI)とのパートナーシップのもとで開発されました。

臨床第三相には、サハラ以南のアフリカ7カ国の15,000 人を超える乳幼児が参加しました。これらの国々は WHO のパイロットプロジェクトにおいて優先国となっています。数週間以内に、パイロットが行われる 3カ国を発表すべく調整が行われています。

協力体制の強化、素晴らしいですね。

(いけのり)
posted by resultsjp at 09:49| Comment(3) | GAVIキャンペーン

2016年11月22日

CHVの活動

前回のブログで、カンゲミのコミュニティ・ヘルス・ボランティア(CHV)による戸別訪問の様子をお伝えしましたが、今回は結核患者がどのように治療を受けるのか、一連の流れについてご紹介します。

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いまのナイロビは雨季。ここ一週間、ほぼ毎日雨が降り続けています。

昨日の早朝、前回訪れた結核患者の家をCHVと再訪問しました。この日、男性は病院に行くことになっていたのですが、「今日は寒いから行きたくない」と乗り気ではない様子。

しかし、先延ばしをするといつになってしまうか分からず、このままだと家族に感染してしまう可能性も高いことから、家族の協力も借りながら何とか説得しました。

CHVの話によると、患者さんが病院に行きたがらない気持ちの根底には、自身が持つ偏見が内面化し、周囲からの目が気になってしまうといったセルフ・スティグマ(内なる偏見)も少なからず存在するそうです。

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カンゲミには急斜面が多く、もちろん道は舗装されていないので、雨が降るとすぐに地面が滝のようになります。

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ここ数週間ずっと家にこもっていたため、男性の足腰はすっかり弱くなっていました。私とCHVで両脇を支えながら病院に向かいます。歩くには少し遠かったため、途中から車で移動しました。

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カンゲミ・ヘルスセンターの結核クリニックに到着。

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CHVから結核クリニックの担当者に患者さんの状況を説明し、必要な情報を共有します。

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その後医師に引継ぎ、症状を確認。ドクターが患者さんから話を聞きながら、新しい患者診察カードや必要書類に記入していきました。

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カンゲミ・ヘルスセンター内のHIVクリニックに移動し体重を測定。クリニックの改修は行いましたが、医療設備はまだまだ不足しており、体重計などは他のクリニック等と共有しています。

8ヵ月近く服薬を中断していたため、前回治療時の記録と比較すると、10kg近く減少していました。

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その後、患者の奥さんに対して栄養カウンセラーから食事に関するアドバイスが行われました。日本のおかゆにあたるPorridge(ポリッジ:雑穀類を粉砕し、お湯で溶かしドロドロになるまで煮たもの)や、クリニックから渡されるサプリメントを使用を勧められます。結核治療は家族の協力なしには成功しません。

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さらに、プライバシーが確保されるカウンセリングルームに移動して、念のためHIV検査も実施。ここでHIVの感染が判明した場合、訓練を受けたカウンセラーから、結核+HIVの治療に関する具体的な説明とカウンセリングが行われます。

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最後に抗結核薬、副作用を抑えるための薬、そして栄養を補うための大量のサプリメントが支給されました。薬を一週間分しか渡さないのは、毎週クリニックに来てもらい、家族に状況を確認しながら完治まで確実に薬を飲み続けてもらうためです。

さらに、奥さんやお孫さんなど、一緒に生活している家族にも結核が感染してないのかを調べるため、翌日朝一に痰を採取してもらいクリニックに持ってきてもらうことになりました。

診察が終わり、患者さんとその家族を家まで送り届けると、奥さんから「CHVが来なければ、決して病院へまた行こうとはしなかった。本当にありがとう」と言っていただき、胸が熱くなりました。
また、CHVが男性に対して、「今は歩くのはやっとだけど、きちんと薬を飲み続けていれば、あっという間に元気になるから!数週間後に今日の自分の写真を見たら、その変わりぶりにびっくりするはずだよ」と何度も冗談交じりに励ましていた姿が印象的でした。

このように主なCHVの活動は、カンゲミで生活する膨大な数の住民のお宅を戸別訪問し、結核患者を見つけ出し、治療が完了するまでサポートを行うという、非常に広範囲、長期に渡るものです。

彼女ら、彼らの活動をここカンゲミの地でお手伝いすることが出来て、誇らしく思います。
猟犬
posted by resultsjp at 17:36| Comment(4) | ケニア

2016年11月21日

[開催間近]Future 2030 in Japan =SDGsから見る日本と世界の未来=

思いやりのある社会(SDGs)は、日本リザルツが力を入れている分野の一つです。
誰一人取り残さない社会を目指すため、11月24日にもイベントが行われます。

Future 2030 in Japan =SDGsから見る日本と世界の未来=
■日時 2016年11月24日(木)
14:30-17:30 シンポジウム
17:30-19:30 レセプション
■会場 Time Out Café & Diner ※恵比寿Liquidroom 2F
※所在地:東京都渋谷区東3-16-6リキッドルーム2F
※行き方:JR恵比寿駅西口下車徒歩7分
■参加費 シンポジウム=無料 レセプション=有料

豪華ゲストは…
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内閣総理大臣補佐官、和泉洋人氏!


そして、ポリオ根絶を目指す議員連盟の会長代理を務め、また先日の第五回国際母子栄養議員連盟の会合でも大活躍されていた自民党の逢沢一郎衆議院議員!
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ご活躍の様子はこちらを参照。
先月開催された世界ポリオデー 
広告アート展示が盛り上がっております!
http://resultsjp.sblo.jp/article/177311423.html
第五回国際母子栄養改善議員連盟
http://resultsjp.sblo.jp/article/177714826.html


さらに、ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領と唯一交流を持つ国会議員として引っ張りだこの公明党SDGs推進委員会事務局長の岡本三成衆議院議員!
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民進党の福山哲郎参議院議員も!
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などなど、豪華ラインナップです。
錚々たるメンバーが登場しますので、そうご期待を。

あ!もしかしたらWe Love Tシャツを着た人もいるかもしれませんよ。

イベントの詳細はこちらを参照。
http://www.sdgscampaign.net/news/event/286/
(長介)
posted by resultsjp at 20:41| Comment(3) | 情報

2016年11月20日

釜石生活P 〜NHKローカルニュース効果〜

11月17日の開所式の模様が、その日の夕方のNHKローカルニュースで報じられたと前回のブログに書きましたが、翌日にはその効果がありました。
来所がお一人と、お電話が2件ありました。
来所された方は、養護教諭をされていた方で、「保健室でいろいろなことがあり、もっと勉強しないと、子どもを守れない」という気持ちになられて、退職され、今は出られるだけ研修やシンポジウムなどに出席し、子どもの支援者としてのスキルを高めている、という志の高い方でした。1時間くらい、いろいろなお話を伺えて勉強になりました。「子どもの安全な居場所になってほしい。そういう場所が釜石にもできてうれしい」と話されました。
お電話の方は、改めて来所されることになりました。
やはり、テレビ、新聞効果は大きいですね。それに、市が発行する広報誌にも載せていただけるので、ありがたいことです。
このお部屋が段々とにぎやかな相談室になっていきそうです。(鈴木)

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posted by resultsjp at 23:49| Comment(3) | 東北復興支援