2017年04月24日

国民の4分の3が航空券連帯税に賛成: 外務省「国際連帯税に関する研究業務」

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外務省は「国際連帯税を導入する場合のあり得べき制度設計及び効果・影響の試算等」をテーマとした研究業務の結果をWEBサイト上で公表しています。これは、一昨年国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」達成という国際貢献のためにも国際連帯税は必要という立場から研究がなされたものです。

研究内容を見ますと、「検討対象となった課税方式」は、@航空券連帯税、A金融取引税、B炭素税、C旅券手数料への課税の4つです(他に出国時課税、マイル寄付制度を簡単に検討)。

詳細は報告文を見ていただくとして、面白いと思ったのは、「各案に対する評価」の項で航空券連帯税につきアンケートを実施した結果についてです。「国民の支持: アンケート調査では約3/4が定額税・定率税を支払ってもよいと回答(ただし国際連帯税に対する賛成は5割強)」というものでした。

税制の、しかも増税となることのアンケートですから、賛成が50%を切るのではないかと思われました。が、結果は約3/4も賛成(税を払ってもよい)とのこと! 実にうれしい驚きでした。

ともあれ、この研究業務の結果なども参考にしながら、グローバル連帯税についての活動を強めていく所存です。そのためにもファンド支援の方、重ねてお願いする次第です。

国際連帯税に関する外務省の研究業務

なお、研究業務のあたり下記の研究会を設置し、検討を行いました。

「国際連帯税を導入する場合のあり得べき制度設計等に関する研究会」 
 ・会長:寺島実郎(一財 日本総合研究所 会長)
 ・会長代理:上村雄彦(横浜市立大学国際総合科学群 教授)
 ・委員:金子文夫(横浜市立大学名誉教授)
 ・委員:國分俊史(多摩大学ルール形成戦略研究所 所長)
 ・委員:望月 爾(立命館大学法学部 教授)
 ・委員:諸富 徹(京都大学大学院経済学研究科 教授)

※平成28年度開発援助調査研究業務
「国際連帯税を導入する場合のあり得べき制度設計及び効果・影響の試算等」の骨子

1、 調査目的
・SDGs達成という国際貢献のためにも国際連帯税は必要
2、 調査方法…略
3、 検討対象となる課税方式等
・航空券連帯税、金融取引税、炭素税、旅券手数料への課税の4つを重点的に検討
4、 本報告書において検討した制度案
・各課税方式につき、@納税義務者、A課税対象、B課税標準、C税率・税額、D価格への転嫁の可能性、E税収の使途、F税収等シュミレーション、G関連する法律、当を分析。
5、 各案に対する評価
・アンケート調査、ヒアリング調査等を通じて、@目的税として導入される場合の正当性、A技術的側面からの妥当性等、B関係業界への影響、C国民の支持、の観点からの評価を行った。
6、 各案の実施に向けて必要と考えられる調査事項等
・次の3点。@国際的影響力拡大の観点から制度設計等をさらに深化させること、A徴税等の実務プロセスの詳細把握を行うこと、Bグローバル化に対する責任と義務を果たし、国際貢献につなげる施策としての位置付けの再検討を行うこと。

(報告:田中徹二・グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事)
posted by resultsjp at 11:34| Comment(3) | 国際連帯税の推進

連帯税=支援ファンド40万円達成!ネクスト・ゴールを設定します!

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リザルツブログの愛読者みなさま、グローバル連帯税フォーラムの田中徹二です。

みなさまからの温かいご支援で目標額の40万円を達成することができました!

3月30日にクラウドファンディング・プロジェクトを開始しましたが、友人、知人のみなさまはもとよりこれまで出会ったこともない方からもご支援を得て、ついに4月21日目標額の40万円に到達しました。感謝感激!心から御礼申し上げます。

ところで、プロジェクト支援の募集は今月28日23時まで続きます。せっかくの機会ですので、さらに連帯税に関する世論へのアピールを強化するため、ネクスト・ゴール(50万円)を設定します。

プラスされた資金については、研究会の追加と国会議員へのロビイング活動強化のために使いたいと考えています。引き続きご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

貧困根絶!グローバル連帯税実現のため世論にアピールしたい!』プロジェクト
 ⇒ここをクリック!

★写真は、多剤耐性結核治療を受ける女性(エチオピア)。UNITAID(ユニットエイド)が資金提供し新薬による治療が始まっています。ユニットエイドの財源の70%弱は14カ国で実施している航空券連帯税(グローバル連帯税の一種)によって賄われています。
⇒日本でも航空券連帯税が導入されれば、途上国の感染症に対して多大な貢献を行うことができます。

●インフォメーション
【研究会:「持続可能な開発目標(SDGs)とグローバル連帯税を考える」】
 ・日時:5月7日(日)午後2時〜4時30分(午後1時30分開場)
 ・場所:東京医科歯科大学・M&Dタワー24Fセミナー室
      ・キャンパスマップ: http://www.tmd.ac.jp/outline/campus-map/
 ・講師:稲場 雅紀(一社 SDGs市民社会ネットワーク代表理事)
     金子 文夫(横浜市立大学名誉教授)
 ・申込み:「研究会参加希望」とお書きのうえ、Eメールで申込みを。
      Eメール:info@isl-forum.jp
 ※詳細は、http://isl-forum.jp/archives/1769 を参照ください。 
posted by resultsjp at 09:35| Comment(2) | 国際連帯税の推進

世界銀行の春季会合セミナー参加  発表者の発言のあれこれ

世界銀行の春季会合に伴って開催されるセミナーでの出来事を記していますが、ここらで、皆さんの知っている人たちを含めて色々な方の、栄養問題に関する発言の要旨を纏めてみます。
(以下、本編は長くなるので、退屈でしょうが、文章だけにします。会議の様子等に関しては、別途、写真編を追加しますので、そちらをご覧ください。)

メリンダ・ゲイツ:貧困の緩和と栄養の向上が必ずしも同時ではなく、また地域によってバラツキもある。より、詳細なデータを採取し、より有効な対応を探索し、地域の実情に合わせたより効率的な道を選んで、解決を急ぐ必要がある、と強調していました。特に、発展途上国の若い女性への支援に関しては、話に熱が入ります。それも、先端のIT技術を利用して教育と自己啓発の機会を安価に提供できることを最大限に利用して、とひときわトーンが高くなりました。

世界銀行キム総裁:世界各地の貧困と栄養の改善の前向きな事例を紹介しながら、それでも全体として道のりは遠いし、更なる資金投入が必要なことを強調。栄養への投資は多くのリターンがあると。メリンダ・ゲイツと一緒に登場したセミナーでは、思春期の若い女性への投資を強く主張していました。
(補足)栄養に1ドル投資すると、15ドルのリターンと言われます。発表者によっては、30ドルとも50ドルとも言う人がいました。栄養問題の前線で苦労を重ねているアジア・アフリカからの参加者の方が、リターンが高い数値に言及される傾向を感じますので、実際の現場では、栄養への投資の効果は、更に高い数字を実感するということなのだと思います。

タタ財閥 タタ会長:ご高齢を押しての参加。ゆっくりとした口調での言葉数の少ない発言ですが、最後に簡潔に「栄養投資は価値がある」と。

イボンヌ・チャカチャカ:短いスピーチの中で「What you eat is what you are」ということわざを引用していました。「You are what you eat」という似た様な言い方も聞いたことがあります。元は、食べ物でその人の文化・背景等が判るという意味もある様ですが、今では健康な身体を養うのには「何を食べるか」が重要だと強調するニュアンスが強く感じられ、バランスのとれた栄養が健全な身体の元だという栄養改善の本質を示している様に思います。

アジア諸国からの参加者たち:望まない妊娠や強制結婚などの悪習が、教育の機会を閉ざし、女性の自立を困難にし、結果的に次の世代の貧困と栄養不良を産み出す負の連環の中で悪戦苦闘している現状が数多く報告されました。こうしたネガテイブ・スパイラルを断ち切るためにも、若い女性を主対象とした資金の投入を求める声が切実に響きます。この点は、メリンダ・ゲイツの主張とも呼応しています。

アフリカ諸国からの政府関係者たち:厚生担当と財務担当との間で、保健行政への資金枠の確保を巡って激しい議論が起こるという話が複数の発言者から。栄養問題の投資の重要性は認識した上で、より効率的な手法と、その実証性を更に高めて欲しいとの声がありました。海外先進国でのドナーと呼ばれる投資国や各種財団に対する義務としてだけでなく、自国でのより効率的な投資手法の選定のためにも、費用対効果の実証と把握が重要という認識は、少しずつ高まっている様です。
また、インフラの整備不足から、地域によって医薬が不足するだけでなく、地方への輸送費が高いがゆえに医薬品の価格が国内でも場所によって大きく異なるなど、医療費の地域格差が大きい点もUHCを進める上での大きな障害になっているとの指摘も。

世界銀行の関係者から:ニュアンスは様々ながら、栄養問題に一定の進歩を遂げた国と、停滞している国とに分化している事から、前者のグループへの期待と後者のグループへの懸念を色濃く感じました。
また、先進国内で進むポピュリズムの広がりもあり、先進国から発展途上国への援助増加に歯止めがかかりかねないとの危機感もある様です。

民間団体から:上記の件に関して、対象国の政治的不安定性と政治の腐敗の問題を指摘する声が少なくありません。更に、発展途上国での支援活動に深く関与している民間団体からは、生活環境衛生の問題、トイレの不足の問題、清潔な水の不足の問題など、発展途上国のおかれた環境の問題、旧弊な結婚制度や低い母乳保育率、妊娠から保育までの女性のカウンセリングの不足など、実務的な問題の提起と対応の議論も数多く行われました。
民間団体だけでなく、世界銀行の方も共有する関心ですが、栄養問題はSDGsの多くのテーマに関係する重要な基盤的テーマだけに、栄養に特化したプロジェクトだけでなく、栄養に間接的に関連するプロジェクト(nutrition sensitiveという言葉が使われていました)が数多く、それらのプロジェクトをどう捉えるかで、栄養関連の投資の総額が大きく変わり、費用対効果の推定にも影響するという点が指摘されていました。ただ、栄養関連の投資がペイするという事実と、目標達成のためには栄養関連への投資が絶対的に不足しているという認識は共通しており、栄養改善の成果を加速するためにも、各国や諸団体から今後の栄養への投資のコミットメントを求める声が大きく挙がっています。

以上、色々な立場の方が、色々な観点からの報告と提言があるので、纏まりの無い長い文章になってしまいましたが、色々な意見の一部でも伝えられたらと思います。

様々な意見や見解、提言を咀嚼しながら、日本での活動に反映していき、来る10月10日に予定されているGGG+フォーラムに栄養改善の活動とモーメンタムを繋げていければと思っています。
(中)
posted by resultsjp at 02:27| Comment(3) | 情報

2017年04月23日

世界銀行の春季会合セミナー参加 (続)

本日は、世界銀行のKim総裁や、インドのタタ財閥のタタ会長も登場する栄養改善に関するメインイベント。JICAの戸田上級審議役も質問とコメント役で流暢な英語を披露されました(勿論、IT技術がコミュニケーションを各段に改善する個人的事例を含めて、素晴らしいものでした)。
それに、本ブログにはたびたび登場するアフリカの歌姫のイボンヌも、短いながらも栄養改善への熱烈なメッセージと、その美麗な歌声を披露して、収容しきれない満員の観衆から万雷の拍手を浴びていました。
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また、IMFのラガルド専務とムニューヒン財務長官という超大物同士の米国経済を巡る対談もあり、マスコミを巻き込んでの大聴衆。世界の政治の一つの中心であるワシントンDCらしい光景です。
もう一つの世界の政治(と経済)の中心は、アフリカでしょうか。アフリカへの投資(インフラ、農業支援、栄養改善等を含め)を巡る会場は、非常に多くの人々が集まり、次回はより大きな部屋に会場変更が必要だと声が挙がるほど熱気に溢れていました。
もう一つの世界の政治の中心である中国が(中国から参加されたらしい聴衆は散見しますが)、こうした舞台に殆ど登場しないのも、難しい現実の一端を垣間見せてくれます。
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(中)
posted by resultsjp at 16:03| Comment(2) | 情報

釜石生活55 〜東北の桜〜

5月から始まる弁護士相談会、親共育プログラム、親子交流会(ホースセラピー)等のイベントのチラシができるたび、保育園、こども園、幼稚園、小中学校、生活応援センター、子育て支援センターなどの関連各所へ配ります。
釜石は広い街で、これらの関係各所を全部回ると1日では足りません。でも、車で1校1校訪ねて行くことで道も覚えますし、何より、学校側との信頼関係構築につながるので、出かけて行く機会を大切にしています。

桜の名所や、岩手県内の温泉情報などもいただけることもあり、早速、先週、帰りに桜の名所を通ってみました。
ちょうど満開で、その日は、車の中が砂だらけになるほど強風が吹き荒れてましたが、東北の桜は忍耐強く凛としていて素敵でした。

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このところ、お花の話題が続きますが、冬が厳しく長い分、お花がいっぱい咲く春を楽しみたい北国の人の気持ちも併せてお伝えしたいと思います。(鈴木)
posted by resultsjp at 15:26| Comment(2) | 東北復興支援