2017年05月10日

「差別」と「区別」 その4

日本での新たな「差別」の発生を考える上で、気になるのは日本語の特性に起因する現象だ。
英語の「I」と「YOU」のように、ギリシャ・ローマ系言語は、単純な一人称と二人称を使う。ところが、日本語の場合は、一人称をとっても、「私」「わたし」「わたくし」「ぼく」「俺」「吾輩」「小生」「自分」など多種多様。自分の産まれ育ち、状況における自分の立ち位置と、話す相手との関係によって使い分けがされる。つまり、周囲との「関係性」で言葉を使い分けている。
二人称も同様。
日本人は、無意識のうちに常に相互の「関係性」を考えざるを得ず、また一人称、二人称の使い分けによって話し手の立場を推察する。
かくして、周囲との「関係性」に鋭敏になる結果、周囲との微妙な「差」を嗅ぎ分けることに敏感になり、矮小な「差」が「区別」を産み、「差別」に繋がり易くなっているのではないか。加えて、他国に比して均質な社会の中で、「関係性」を意識せざるを得ないから、余計に微妙な「差」を探し出すことになる。
日本の社会の分断は、こうした日本語の特性も一因となっているのではと思うと、「差別」の解消の道はまことに険しいと言わざるを得ない。
余談になるが、欧米の小説には、語り手の年齢や性別が最後まで判らない小説もある。日本語では非常に短い小説しか通用しない手法だろうが、アングロサクソン言語では長編が成立することを考えても、日本語の「関係性」意識の強烈さが頷けよう。
とはいえ、日本語の呪縛から逃れるすべは無く、「関係性」意識が「差別」に繋がらぬ様に、自らを意識的に律するしか方法は無いのかもしれない。
(中)
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「差別」と「区別」  その3

前項で、社会が均質化していくと、僅かな「差」が今まで以上に意識され、それが、「区別」に、そして「差別」にまで進行し易くなると書いた。
日本の外を眺めてみると、本来は文化的にも経済的にも近いばかりか、西欧化の洗礼を受けてますます似てくるはずの日・中・韓の三国の関係は、改善する兆しが見えない。むしろ、三国間の心理的距離は、次第に離れてきている様に思う。韓国の新大統領の選出も、関係改善に訳に立つかどうか。
日本の内を見ても、従来から問題になっている各種の「差別」に加えて、「東北大地震から避難した子どもに対するいじめ」や、「公園デビューをする母親の仲間外れ」など、僅かな「差」を原因とする新種の「差別」が発生している。おそらくは、微細な「差」を理由とする「社会のクラスター化」が進行しているのではないか。そうした「区別」に経済的な「格差の拡大」が加わって、社会の分裂が進行しているようだ。
社会が均質化して、国家や個人間の「差」が現実には減っているというのに、「区別」が意識され、社会的「差別」が減らない。グローバル化と情報社会の到来は、必ずしも社会の分断の溝を埋められず、むしろ、社会を小さな単位に小分割し、社会から疎外される(と感じる)人を大量に産み出していく。それでいて、文化や個性はますます均質化し、多様性の維持を訴える声は次第に大きくなってきている。
「差別」の問題は本当に難しい。それも、均質社会の中での僅かな「差」を問題とする「似た者同士の区別」が「似た者同士の差別」にまで発展しまうことで、「差別の解消」はますます難しくなってきている。その結果、本来なら「人種差別」など発生するはずのない比較的均質な社会においても、「人種差別」に該当しそうな「差別」が発生し、人間関係の大きな壁として立ちふさがっている。
かつては「人種」という明白な差による壁は、壁の内側では一定の同質性を保障していたと言うのに、今では矮小な「差」に起因する「ミクロな人種差別」の壁が、社会を縦横無尽に切り裂いているのを感じる。民族的多様性には乏しい日本でも、新たな種類の「人種差別」が多方面で多様に発生しているようだ。外観からも「差」が明らかな「年齢」や「性別」の壁が時代と共に低くなっているのを感じるのに、こうした判別しにくい「人種」の壁は、乗り越えるのが非常に難しく感じてしまう。少なくとも、特効薬は無さそうだ。(続く)
(中)

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ケニア議員団来日

本日夕方、ケニア国家議会の中にある「院内規制委員会」のメンバー8名が、第一衆議院議員会館を
訪れ、日本アフリカ連合友好議員連盟会長の逢沢先生はじめ、同連盟の議員の方々と会談された。
今回訪日の目的の一つは、日本の国会の仕組み、運営方法や予算作成などについて、調査し自国の
制度に反映させることと思われる。ケニアでは2010年に立法・行政機関の制度が大きく変更になり、
国会も二院制(国民会議と上院)が取り入れられた。そのため会談中、ケニア側議員から多くの質問が
投げかけられた。予算作成時の国民の意向をどのように対処するか、女性の地位向上、社会進出への
支援対策などについての質問が出た一方で、自民党の強さや長く議員を務められる理由も、聞かれて
いた。ここで何故会談の内容を報告できたか、即ち会談に同席していたか説明する。話は会談から
離れるが、リザルツが現在ケニアの過疎地で、住民に甚大な被害をもたらせている“スナノミ症”対策の
一環として、使った靴を回収しケニアに送る運動を展開しているが、通関手続きや関税が大きな課題と
なっている。大使館や政府機関にいろいろ掛け合っている中、今回の議員団訪日の機を捉え、スナノミ
症への関心と通関手続きへの配慮を直接訴える機会を、逢沢先生の有難いご厚意により、与えていただ
いた。また、会談中に三原先生から、同席していた私たちをケニアの議員の方々に紹介していただいた。
これによって持参したスナノミ症の実態や結核予防・啓発活動の写真を見ていただくことができた。
全く予期していなかった、また非常に良いタイミングで直接ケニアの議員に話を聞いていただいたこと
に感謝したい。また、ケニアでは今年8月に総選挙が実施される。今回のメンバーの方たちが再選され
我々の活動のより良き理解者となることを期待する。

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局チョー
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逢沢先生がリザルツを訪問されました!

昨日9日、逢沢一郎先生がリザルツ事務所を訪問されました。

リザルツでは、運動靴回収事業、Q&AAA(トリプルエー)+プロジェクトを行っており、今までにもケニアへの出張の際には、スーツケースに入るだけの靴を届けてきました。会議室の一部を占領している皆様から送られた靴を一度まとめて、今月ケニアに輸送する予定ですが、その前に逢沢先生が見学にみえました。

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靴整理のボランティアの方々も一緒に。
(か)
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釜石生活60 〜山林火災〜

釜石市の山林火災は発生から3日目を迎えました。火の勢いは弱まっているそうですが、現場周辺では昨夜も夜を徹した警戒が続きました。
この山林火災で9日までに400ヘクタールが焼失したとみられています。避難指示が出ている尾崎白浜地区では、9日、集落から約300メートルの地点まで火が迫ったそうです。
9日は町中が白く煙って、焦げ臭いにおいがたち込めていましたが、今日は朝から雨模様で、灰を洗い流してくれています。車のワイパーを動かした端には、真っ黒な灰のかたまりができていました。

山林火災によって、山を追われた熊や鹿が町におりてくるようで、今朝はいつもよりたくさんの鹿を見ましたし、朝6時半ごろから「熊出没注意」のアナウンスが流れていました。

早く鎮火してほしいものです・・・(鈴木)
posted by resultsjp at 10:22| Comment(1) | 東北復興支援

「夫婦のコミュニケーション講座」開催のお知らせ

皆さま、こんにちは。

らぽーるでは、今月末に「夫婦のコミュニケーション」講座を開催いたします。

講座の中では、夫婦のコミュニケーションについて皆さんと一緒に考えたり、親子の関係についても学んでいきたいと思います。

こうした内容は、夫婦や家族の幸せな生活をはぐくむ上で、重要なことですが、学校では習ってきませんでしたね。

この機会に、ご一緒に学んでみませんか。

らぽーるのトップページに、詳細をアップしましたので、ご覧ください。

こちらより、ご覧いただけます。
(大川)
posted by resultsjp at 09:54| Comment(3) | らぽーる