2017年06月06日

NGO・外務省定期協議会「全体会議」

本日の午後、外務省で実施されたNGO・外務省定期協議会「全体会議」に参加しました。外務省の大臣政務官小田原氏を始め、国際協力局の皆様、全国のNGO団体から70名ほどが参加しました。

全体会議では、SDGsに基づいた今後のプロジェクトの方向性、平成29年度の予算編成などをテーマに報告、ディスカッションが行われました。国際保健、栄養改善、人権、教育などを専門とする各NGO団体が参加したため、多岐に渡る観点で話し合いが持たれました。日本の顔の見える国際協力を行うためにも、各NGO、JICA、外務省が、互いの専門性を補完し合いながら連携していくことの重要性を再度確認しました。

近年、グローバスヘルス領域でも、各専門職の連携に加え、企業、各NGO団体との連携の重要性が強調されています。効果的、効率的な連携には、コーディネーターの役割が重要です。8月から行われる日本リザルツのケニアプロジェクトでは、円滑にプロジェクトが遂行できるよう、現地スタッフ等との連携を意識して取り組みたいと考えています。 (トミー)
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数理倫理学の薦め

もう四十年以上前だろうか。ロゲルギストの一人が、「数理論理学」ならぬ「数理倫理学」を提唱したことがある。文明の利器の導入に伴う社会的リスクを無自覚に受け入れる風潮に警鐘を唱えたのだと記憶している。
例えば、自動車の利便性には、自動車による交通事故の死傷者という負の面を考える必要がある。自動車が広く普及している現実を考えれば、大多数の人は、交通事故死傷者の比率が低ければ社会への利便性の方が上回っていると判断していると推察できるだろう。つまり、利便性を数値化できれば、それに対する社会常識的に許容される死傷者率が数値化される。(人口1億人で交通事故の死者数を年間4000人とすれば、0.004%である。)
こうした手法は、例えば医薬品の副作用のリスク評価にも適用できるのではないか。副作用の全くない医薬品は考えられない。どこまでリスクを許容するかを、感情論に陥らずに数値で冷静に判断する一つの指標になるのではないか。
更に言えば、ワクチンの開発と適用には、こうしたリスク数値も考慮してみたらどうだろうか。ワクチンの性質上、副作用ゼロは難しい。が、ワクチンの広範で有効な予防効果は、それが救える命と医療費の総額を考慮すれば、自動車の利便効果に匹敵するものが少なくないのではないか。そう考えると、副作用のリスクの上限を、交通事故のリスクと比較することも可能になる。
もちろん、話はそう単純ではない。
が、安全率をかけて十分に低い数値を設定し、かつ副作用に対する万全の備えをした上で、副作用のリスクの数値的指標が得られて、ワクチンの効果と副作用のバランスに対する客観的な議論を行うベースにはなるだろう。さもないと、数例の確証の取れない症例を元に、オール・オア・ナッシングの議論で白黒を決めることになりがちだ。
全てを数値に置き換えて議論をすることに批判はあるだろう。ただ、時にこうした「冷たい方程式」を採用しないといけない議論があると言う事は、冷静に受け止めるべきであろう。
日本のワクチン開発と適用は、世界の趨勢からどんどんと取り残されている。そうした実情を見据える上で、リスクの評価が感情論に流れている現実から、目をそらすわけにはいかなくなっている。
「数理倫理学」の議論の再考を勧める所以である。
(中)
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栄養バランスの不良と肥満:非感染性疾患

去る5月11日は、「世界肥満症治療デー」。食料不足で悩む人々が多い反面、栄養バランスが悪く、肥満に悩む人々も急増している。肥満の及ぼす健康問題だけではない。米国の医療費はGDPの15%を占め、その半分は、直接・間接に肥満に関連する症状の治療に費やされているという。医療費の削減にも、肥満対策は必須だ。米国は、肥満者の数で世界一と言われていたが、中国が今年、米国を抜いたという研究者もいる。世界一の争いに日本が加わっていないのはありがたいが、油断はできない。
問題は、直近のファイナンシャルタイムズの記事が指摘しているが、中国でも肥満の主体が「都会の低所得者層」になっていること。高カロリーの食品の方が、栄養バランスの取れた食品よりずっと安価に手に入る。
4月に日本リザルツも共催させて戴いた「2016世界栄養報告」セミナーでも指摘されているように、適切な栄養の不足とカロリー過剰は開発途上国における深刻な課題になっている。非感染性疾患(NCD)として、肥満・糖尿病の低減と食塩の過剰摂取防止を主とする栄養改善の取り組みは、2020年にかけて日本が世界に貢献できる重要なテーマだ。
ところで、食欲の抑制は難しい。1995年に発見された脂肪細胞から放出されるレプチンは、食欲抑制ホルモンとして話題を集め、「究極の痩身剤」として特許獲得競争を産んだ。が、レプチンが影響を与えるのは、体内の血糖値が異常に減った時に、レプチンの食欲抑制効果が減って食欲が増進する時。逆に言えば、レプチンは常に働いていて、人間の身体は食欲抑制のブレーキが常にかかった状態になっている。これでは、体重計に乗るのが恐くなるのも当然ではないか。
レプチンの発見後も、食欲抑制遺伝子や食欲コントロール・ホルモンの発表は相次ぐが、効果的な「痩せ薬」にはつながりそうにない。人類は歴史的に常にカロリー不足で悩んでいたので、カロリー過剰に苦しむのは想定外の事態であり、「痩せ薬」や「痩せる為の遺伝子治療」が実現困難であるのも当然のことだろう。
世界の栄養改善は大問題だが、身近な肥満防止には、痩せ薬に期待せず、運動と腹八分目という昔ながらの方法に従うしかなさそうだ。
(中)
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ナイロビ生活vol.19 "カルヴィンの活動編"

皆さま、こんにちは。白石です。

前回のブログナイロビ生活vol18はこちらから
ナイロビ生活vol.18 "特別編6"

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(右がカルヴィンです。)

彼は毎日、結核患者宅を訪問しインタビューしてくれています。
日本リザルツとして作成している最終報告書で1番重要な結核患者の声を拾ってくれています。

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本日(6/5)、カンゲミを訪れ、少しだけですが彼の活動に同行させていただきました。
結核患者、CHVに親身になって寄り添い、常に患者・CHV目線で報告をしてくれています。彼には感謝してもしきれません。

しらいし
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