国際連帯税シンポジウム(場外編)

   国際連帯税シンポジウムが無事終わりました。小生は今回は参加者の入館案内係でした。玄関口でシンポジウムですか?と確認して入館証配布係につなぐ役です。仕事は2時過ぎまで続け、遅れてきた人も案内出来てよかったと思われます。大塚製薬の井上さんも、自分が残っていたおかげで入室できてよかったです。
   その代わりに、1時30分から2時30分頃までの講演は聞きそびれました。寺島先生の講演は完全に聞き漏らし。そのあとの稲場さんから聞くことができました。稲場さんの「国際連帯税「貧困・格差のない持続可能な社会」をグローバルに実現する最大のツール」では、「SDGsの一丁目一番地:貧困・格差のない持続可能な社会」(その通り!と頷く)としたうえで、科学技術イノベーションを背景に、グローバル・プラットフォーム企業(以前の多国籍企業のことかな?)は、国境に関係なく収益を上げ得る構造と税制・社会保障等は国単位の矛盾(難解だなあ)、よって、国際連帯税は、「グローバルな収益構造にグローバルな再配分を対置する最大のツール(なるほど!収益構造が国境を越えているので、再配分も国境を越えてやるべきで、国際連帯税が効果があるという理解か?でも、現実に、主権国家の権限を越えた税収ってあり得るのかナ?主権国家が解消して世界政府になればいいけどナ、配分ってどうやってやるのかナ貧困者に与えよなら分かるナ、国連は限界があるのかナ)。稲場さんの1枚紙で深みにはまり、金子文夫先生の「国際連帯税の意義と未来」を読み始めました。70年代のトービン税(為替相場の投機的な急変動の抑制目的を論じる純粋経済学的理論らしい)から始まり、歴史、意義、航空券連帯税、本丸の金融取引税問題まで総合的に論じられたテキストです。結論は、「税金は文明社会への対価。国際連帯税はグローバル社会への対価」となります(なるほど!)。簡単に理解できる話はありません。その中で、気になる用語に突き当たりました。「7.国際連帯税の可能性(1)グローバル・ガバナンスの必要。主権国家体制と並行してグローバル・ガバナンスを構築する時代」、「7.国際連帯税の可能性(2)グローバル・ガバナンスの萌芽。SDGsへの取り組み」、とあります。そういえば、今日のタイトルは「SDGsのための国際貢献と国際連帯税を考えるシンポジウム」でした。SDGsを通して国境を越えた社会を構築する。SDGs実行には相当な額の資金が必要だ、だから、国家だけでは資金は供給できない、だからグローバルに、主権国家の論理や枠組みを取っ払って、グローバル、要するにみんなで資金供給に協力しよう、ということだったのかナ、が単純ですが、一つの納得すべき結論です。
   ここで、自分が世界栄養報告を読んでいるとき、SDGsでは、食料生産・畜産などは温室効果ガスの中でも二酸化炭素の発生源になっていて地球環境に負の影響がある、だから栄養という視点を生産構造に織り込むべきだという主張がありました。SDGsは、農・畜産業界にとっては制約条件を与えるものであることがここでも主張されていました。短期的な利得は我慢して、長期の視野で産業構造を作り替えよという仕組みがSDGsであり、そのための追加コストは、国際連帯税収をみんなで我慢して負担していくことで、持続的な開発・発展が達成できるということかナ、ということならなるほど!! 栄養のある食品製造のサプライチェーンが農業構造まで変えるといわれたときは、そこまで栄養に期待するのかと思いますが、そういう考えもあるのでしょう。これもなるほど!!でも産業構造転換のための追加コストはお願いします!
   要するに、SDGsで得られるものは国家主権を超えた地球規模の公共財であって、当然タダでは達成できず、短期的には莫大なコストがかかるものだ。政策、制度、産業構造等の根本的な改革を求めるものであるから、そのコスト負担には、国境を越えた税収を負担すべきだ、我慢すべきは我慢するのが狭い地球に住む者の義務だ、と個人的に納得したのです。
   最後に、小生の古き良き仲間たちとのスナップです。友人たちは今ではOBですが、この間まで、エネルギー資源開発等の大きなビジネスをアジアや中東で手掛けてきた大手商社の幹部です。大手損保OBグループにも来ていただきました。はたまた最近のインバウンド増加需要で沸く民宿業界の経営者です。でも、誰も金儲けのことなど一言も言いません。一律に、「今日の会議は素晴らしかった」、「来てよかった」、「またやって欲しい」、との感想です。皆、理屈のあることには理解は早いのです。持つべきものは友です。
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posted by resultsjp at 00:58| Comment(2) | 情報