2018年09月26日

衛生環境改善には皆が関わるべきです

24日にケニアスタッフHildaが掲示した記事の和訳文をご紹介します。

公立小学校の児童数増加により、衛生設備不足が発生しています。ケニアには21,718の小学校があります。
ナイロビには公立の小学校及び幼児教育センターが225あります。それら施設の大半には、非常に粗末な衛生設備しかありません。
子供たちには清潔なトイレ、安全な飲料水、十分な手洗い場、清潔な周辺環境や保健衛生教育といった基本的権利があります。
研究結果から、ケニア単独で年間17,000人の子どもたちが衛生環境に起因する病気で亡くなっているということが分かっています。5歳以下の子どもにおいては下痢が最大の死因で、発展途上国において毎年150万人の命を奪っています。
衛生環境が原因で病気になった子どもたちは、授業を休みがちで、結果として勉強で遅れを取り、試験結果が悪くなる傾向があります。
学校に適切な衛生環境を整えることで、授業を休む子どもがいなくなり、授業中の集中力が高まり、究極的には試験結果が改善するという成果が得られています。
私の意見として、適切な衛生環境の鍵となるのは、清潔な水へのアクセス及びトイレや水道設備といった衛生設備の整備状況であると思います。公衆衛生事務所の主要な任務は、ほとんど手をつけて来なかった分野について適切な衛生基準を設けることです。
清掃員がいたとしても、学校はトイレの清掃といった作業に児童を参加させるべきです。そのことにより、衛生環境に起因する病気との闘いに大きなインパクトを与えることができます。

Hilda

行政などに頼るだけでなく、全員で衛生環境改善に取り組むという姿勢は重要であると思います。自分達も衛生環境の改善に向けて何かできるという意識を子どもたちが持ってくれたら、将来へ向けた非常に大きな力となると感じました。
UME
posted by resultsjp at 13:49| Comment(3) | ケニア

結核に関する国連総会ハイレベル会合

24日にケニアスタッフCalvinが掲示した記事の和訳文をご紹介します。

ニューヨークの国連本部で開催される「結核に関する国連総会ハイレベル会合」に、国家元首、政府代表者、結核関係者、NGO等が参加します。
2018年9月26日に開催される会合のテーマは、「団結して結核を終息させる:地球規模の伝染病に対する世界の緊急対応」というものです。
この会合は、結核に対する取組みを加速させ、患者を含め影響を受けている全ての人に予防及び治療のサービスを届けることを目的としています。
WHOの統計によると、昨年1,000万人が新たに結核を発症したとされています。640万人は各国の公式な報告システムに登録されたものの、360万人は診断を受けていないか、結核と診断されたにもかかわらず報告されていないということです。
会合の主な目的は、よりよい報告のツール、診断法、予防・治療・管理へのアクセスにより、報告がされないという人をなくすことです。
話し合われる内容としては、次のものが挙げられます。

1.取り残された人に手を差し伸べる:結核診断、治療及び予防における格差をなくす。
2.世界で最も多くの犠牲者を出している感染症を終息させるために投資する。
3.結核を終息させる技術革新:新たな器具や手法
4.成功への連携―公平で人間中心の、人権に基づいた対応における地域の役割

発展途上国、特にアフリカ各国は、地域における結核との闘いに活かすことを念頭に、ハイレベル会合においてどのような宣言がなされるか期待しています。

Calvin


今回が結核に関する初の国連総会ハイレベル会合ということで、どのような成果を上げられるか、いかにその勢いを開催後に維持、加速して行けるかということを念頭に、市民社会も様々な取組みを行ってきました。会合の成果に注目したいと思います。
UME
posted by resultsjp at 13:27| Comment(3) | 結核

2018年09月25日

環境改善意識醸成のためのカンゲミ地区ゴミ箱設置プロジェクト

日本リザルツでは、結核抑止へ向けて、『自らの環境を自らの手で改善していく』意識を育むため、ケニア保健省や地区長等と連携し、カンゲミ地区のゴミ箱設置プロジェクトに取り組んでいます。

カンゲミ地区の現状は、劣悪な環境にさらされている状況で、結核根絶に対する大きな障害となっています。地域住民の意識改革は、STOP TBの要諦です。

ケニア事務所は、ゴミ箱設置個所の選定について、保健省と地域住民の代表等と共に適切な設置場所の選定を目指して、実地調査に取り組んでいます。

DSC_1539.JPG

実際に面接した現場の方々、地域の代表者の真剣さは、特筆に値する事でした。環境を改善していくんだという人々の強いエネルギーを肌で感じています。

キリマンジャロの白い雪
posted by resultsjp at 20:40| Comment(3) | ケニア

河野外相「新興する課題…:開発のための国際協力の新たな視点」で国際連帯税に言及

              パラダイム:河野外相.JPG

9月18日から第73回国連総会が始まり、本日25日から各国代表の一般討論も行われ、また一般討論以外にも様々なハイレベルイベントが開催されます。24日「ネルソン・マンデラ・ピースサミット」、26日「結核に関するハイレベル会合」等々。

そのハイレベルイベントのひとつが、「新興する課題と変化するパラダイム:開発のための国際協力の新たな視点」という会合です(*)。ここに河野太郎外務大臣が出席し、国際連帯税に関して、次のように述べられました。

【河野外務大臣臨時会見記録 冒頭発言より】
…(前略)…「新興する課題と変化するパラダイム」に関する会合が行われましたが,国際連帯税を含む革新的な資金調達が必要だ,少なくともこの問題についての議論をする必要性に言及しながら,SDGsを推進し,国づくり,人づくりに日本として貢献をしていく考えを示しました。
 議長から,やはりこの国際的な連帯税,政府を経由してODAとしてサポートをするのではなく,なんらかの直接必要なところに財源としていく国際連帯税というものに非常に興味を示されました。…(後略)…

なお、この会合の外務省の報告は、次の通りです。

【外務省】「新興する課題と変化するパラダイム:開発のための国際協力の新たな視点」
ハイレベル会合への河野外務大臣の出席


(*)これは伝統的なODAの枠組みを越えた新しい開発協力のあり方について議論するハイレベル会合で、国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)、欧州委員会,OECD開発センターの共催で開催される。

★写真は、「新興する課題と変化するパラダイム:開発のための国際協力の新たな視点」会合で発言する河野外相(外務省のHPより)

(報告:田中徹二・グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事)
posted by resultsjp at 13:51| Comment(3) | 国際連帯税の推進

ナイロビの安全でない新生児の状況

日本リザルツの現地スタッフアブタのブログを邦訳しました。

ナイロビにいる1万人の新生児のうち50%は、適切な医療サービスや、必要なケアを受けられていないということがWHOのレポートにより明らかになった。
しかし、医療施設における出産率は、国全体が61.2%であるのに対し、ナイロビでは88.7%と国内で最も高い。
「ただ、新生児の死亡率はケニアの他の地域に比べ、非常に高い」と筆者は指摘する。
脆弱なインフラ環境、スタッフの不足、過労、医療施設内の患者の密集が、新生児の死亡をナイロビで引き起こしている。
この研究チームは、ナイロビにある最上級の私立の医療施設を含む、全ての医療施設が24時間体制で新生児の医療ケアを行うことを計画している。
21の医療施設(主に私立の施設)は、設備が乏しく、新生児によく見られるような病気でさえ適切に処置することができない。それらの施設は、機材が不足し、スペースや物資が足りず、職員のレベルも十分でない。
研究チームはナイロビにおける新生児の死亡数を減らすためには、マルチセクターによる長期的な計画を作成するとともに、新生児医療への巨額の投資が必要であると提言している。

Abuta

どんなに立派な計画、プランがあっても、マネジメントができる行政のキャパシティがなければ、子どもたちの健康を保つことはできません。ハード面はもちろん、ソフト面からの支援と事業の継続性を担保させることが必要だと思いました。
(はるか)
posted by resultsjp at 10:13| Comment(3) | 情報