2019年03月04日

ケニアのUHC達成のための資金確保方法

日本リザルツケニア事務所のアブタさんの記事の邦訳を紹介します。

ケニアがUHCを達成するためには、政府がカウンティにUHCを実現させるよう野心を持たせ、そのための資金を増加させることが必要です。
資金面でのギャップを埋めるために、既存の資本だけでなく、追加の資金源が必要です。

私は、いくつかのヘルスセクターにおける資金モデルを見つけました。これはケニアでUHCを実現する助けとなるでしょう:

1. ソーシャルインパクトボンド (SIBs) これは、国レベル、そして地方レベルで、政府のヘルスケアにおける支出の効率性を高めます。 そして、結果ベースのプログラムへの支出をサポートします。これらの資金モデルは、民間投資によるヘルスケアへの投資を助け、ヘルスケア関連の供給者に先行資金を提供し、開発パートナーと政府に結果をもたらし、これらの出資者に結果を通じて、再度投資させることを促します。

2. 先行市場へのコミットメント これは、物資の提供元に長期的な市場と安定した価格を保証することです。この仕組みの元では、もし、条件があえば、出資者は多くの量の物資をセット価格で購入します。また、これは、新薬、医療機器、技術的問題の解決された機器の開発におけるリスクを減らし、規模の経済の利にもかなっています。

3. アセットリースファイナンシング これは直接資金供給で、医療機器やほかの資材、例えば、ICTを使ったヘルスケアサービスの共有などのために行われます。実費を支払う代わりに、複数年度で支払うという猶予が受けられます。これは、もし完全に支払いがなされていなくても、迅速な物資の輸送を可能にします。契約には製品の仕様、メンテナンス、アップグレード、そして製品をより効果的に使うためのユーザーへのトレーニングも含まれています。

こうした取り組みがSDGs実現の気運を高め、マルチセクターかつ複合的なパートナーシップのもと、健康な社会を実現できるといいと思っています。

Abuta

さまざまな資金調達の仕組みが出てきましたが、重要なのはきちんと運用され、還元される仕組みを作ることです。是非、マルチセクターでこの問題を解決していきたいですね。
(はるか)
posted by resultsjp at 23:35| Comment(3) | 情報

ケニアにおける学校給食の現状とカンゲミ地区での栄養啓発活動

 日本リザルツケニア事務所では結核抑止プロジェクトを実施しています。今年はさらに活動を広げ、地区の保健センターや学校にも足を運ぶ機会が増えていきます。
 なぜかというと、日本企業の方々の知見を活かしながら、日本リザルツのスタッフである栄養士Shikoさんと一緒にコミュニティで活動を実施していく予定だからです。具体的には、子供たちがより栄養バランスの取れた食事を摂れるよう、食品群の説明や、購入可能な食品を基に献立をどのように作成するかを、地域のお母さんと子どもたちと一緒に考え・実践する機会を設けていきます。
 カンゲミ地区での栄養改善に取り組んでいく上で、戦後日本の栄養改善に大きく寄与した学校給食の知見がケニアに活かせないかを模索してみるのも1つの方法です。また、ケニアでの学校給食がどんな実態なのかを知ることも重要だと思います。

 以下は、ケニアの給食に関わる2つの記事になります。

---------------------------------------------------------------------------------------------------
 ケニア政府は、食料品の地産地消を目指したHGSMP(Home Grown School Meals Programme)に学校給食で取り組んでいます。ただ、HGSMPを提供するようになるまでには数十年の時間がかかりました。1979年の干ばつにより食料を得ることが難しくなったため、就学年齢の子供たちの入学率や出席率が著しく低下しました。特に、ケニア国内の乾燥・準乾燥地帯、ナイロビの不法住居地帯では被害が大きく、WFP(世界食糧計画)の支援の下、1980年には24万人の子どもたち(小学校入学前の子どもたちから小学生まで)へ給食事業が行われました。年々支援の規模は拡大し、2008年には130万人にまで対象の子供たちは増えていきました。
 他方、食料価格の高騰や規模の拡大などの影響を受けて、WFPは支援からケニア政府の運営による学校給食への転換を2009年から進めていきました。資金難の問題に直面し、2017年の1学期(1月―4月)には45万8千人の子どもたちへ影響が及んでしまいました。なお、2019年現在では、WFPからケニア政府への学校給食の移管が完了しています。
 伝統的なケニアの学校給食は、シリアル・豆類・ヨード添加塩・栄養強化されたサラダ油から作られていました。具体的な栄養改善として、2016年にWFPは持続可能な栄養バランスの取れた給食の献立を研究し始めました。ナイロビのスラム街ではフルーツや野菜が試験的に導入され、1日1食あたり2ケニアシリング(約2-3円)のコスト増だけであることが明らかになりました。
 学校給食はケニアの子どもたちや家族にとって、もっとも重要で信頼できるセーフティーネットの一つです。学校で食事が提供されることで子どもたちの就学機会の確保や(小学校から)中退を防ぐことができると考えられています。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
参照元の記事はこちらから
HGSF-GLOBAL.ORG, “Home Grown School Meals Programme (HGSMP).”
http://hgsf-global.org/kenya/en/policy/policy-and-governance/251-home-grown-school-meals-programme-hgsmp

WFP, Nov. 2016, “Supporting National School Meals Programme in Kenya.”
https://www.wfp.org/content/supporting-national-school-meals-programme-kenya

SoH
posted by resultsjp at 18:33| Comment(3) | 情報

FINANCING OPTIONS FOR UHC IN KENYA

In an effort to achieve universal health coverage (UHC) in Kenya, there is a need for Government to continue to significantly increase its budgets for health to deliver on the Country’s ambition to realize UHC. It should also tap into complementary sources of financing to optimize the existing resources and bridge critical gaps.

Here, I identify various promising health financing models that can help Kenya generate investments towards achieving UHC. Amongst others, the models include:

1. Social Impact Bonds (SIBs) which can improve the efficiency of government healthcare spending at the county as well as national levels and facilitate result oriented programmatic funding and support. These models help to fund healthcare through contracts where private investors provide upfront flexible funding to healthcare providers and outcome funders (government or development partners) repay these investors based on the healthcare outcomes achieved.

2. Advance Market Commitments that guarantees product providers a long-term market and price. Under this arrangement, a funder will guarantee to purchase a large amount of the product for a set price, if the product can meet their requirements. This reduces the risk for those developing new medicines, medical devices, technology solutions or other products and enables them to leverage economies of scale from a large order.

3. Asset Lease Financing is a type of a direct financing to procure medical equipment and other tangible assets such as ICT used in healthcare service delivery. Instead of incurring an up-front cost, the cost is spread over several years. This enables the immediate delivery of the products even if all the funding is not entirely available. Contracts can be structured so payments are dependent on the product use, maintenance, upgrades and also training for users which can improve utilization of the asset.

I hope that these will accelerate the attainment of the SDGs, such as health and well-being through championing multi-stakeholder and cross-sectoral partnerships.

Abuta
posted by resultsjp at 17:03| Comment(2) | 情報