2020年05月25日

接触アプリ開発における課題

日本リザルツは一般社団法人コード・フォー・ジャパン(CFJ)を応援しており、新型コロナ接触アプリの開発についてCFJの関代表を厚生労働省に紹介するなどの協力を行ってきました。

2020年5月24日(日)毎日新聞の3面に、接触アプリ開発に際し、混乱が起こっているという記事がありました。

5月になり、新型コロナウイルスの接触アプリの開発を厚生労働省が一元化して行うことが決定しました。
この記事には、
@日本政府は、個人情報を含む情報管理に不安を抱えながらも複数の民間アプリの混在を予定していた
A国内スマホ市場の9割以上を占める米IT大手のアップルとグーグルが、スマホの基本ソフト(OS)で接触情報を相互に利用できるシステムを共同開発することを発表した
B4月下旬になり、両社のシステムを利用できるのは「1国1アプリまで、運営者は公衆衛生当局のみ」という方針が示された
C日本政府は両社に従うしかなくなった
上記の経緯があり、日本政府はそれまでのアプリ開発を断念したそうです。

尚、5月13日に開催された勉強会でCFJの関代表は「厚生労働省がアプリを一元的に開発するという決定を受けて、CFJとしてのアプリ公開は断念し、仕様策定の協力などの形に切り替えました。あるべき姿になったと思います。『ともに考え、ともにつくる』というCFJの考え方に合っています」とおっしゃっていました。関代表のような前向きな考えをもつ方と一緒に、新型アプリの開発がスムーズに進むよう、我々も応援を続けていきます。

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posted by resultsjp at 12:41| Comment(2) | コロナ国際事情

コロナ接触アプリ開始(来月6月)

2020年5月24日(日)毎日新聞の記事です。

接触アプリの使用方法についてですが、新型コロナウイルス感染を申告するのは(保健所等ではなく)感染者本人という仕組みになったようです。この方法であれば、虚偽の感染報告というリスクは残りますが、保健所の負担はかなり減ります。

日本リザルツは一般社団法人コード・フォー・ジャパン(CFJ)を応援しています。アプリ開発が厚生労働省に移るまで、CFJは接触アプリの開発を続けていました。日本リザルツは、これまでCFJを厚生労働省に紹介するなどの協力を行っており、この啓発活動がきっかけとなり、政府がアプリ開発を進めることになりました。

アプリの一刻も早い運用開始を願っています。

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posted by resultsjp at 12:03| Comment(1) | コロナ国際事情

予防接種遅らせてもいいの?

2020年5月23日毎日新聞の記事です。新型コロナウイルスの流行を受けて外出を避け、予防接種を控える動きが日本でもあるようです。しかし、専門家は「スケジュール通りに受けてください」と指摘しています。

実は私の娘も先日予防接種を受けてきました。日本の場合、「定期接種」に分類されているワクチン接種は無料です。町の小児科医院でも無料でした。無料でワクチン接種ができることで、日本では多くの子どもが定期接種を容易に受けられるのだと思います。

一方、海外の国々では予防接種で防ぐことができる病気により多くの子どもたちが命を落としています。ケニアのスラム街からの報告によると、現地の保健センターは、新型コロナウイルスの影響で保健サービスの規模を縮小しているということです。また、予防接種を他の場所で打つことは可能ですが、それは、一般人にとっては高価すぎるようです。

子どもたちに対する予防接種を継続するにはどうしたらいいのか?Gaviワクチンアライアンスは、そのような開発途上国に予防接種の支援を行い、子どもたちの命を救っています。来週にはロンドンでGaviの増資会合が行われます。日本政府がより多くの資金をGaviに拠出し、感染症・予防接種の分野でリーダーシップを発揮することで、予防接種で防ぐことができる病気により子どもたちが命を落とすことのないようにして欲しいと願っています。

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posted by resultsjp at 09:01| Comment(1) | GAVIキャンペーン

新型コロナウイルスによる結核対策への影響

新型コロナウイルスの感染拡大は様々な疾病対策にも大きな影響を与えています。
このうち結核への影響について、ストップ結核パートナーシップやWHOがモデル分析を行いました。

詳しい分析内容(日本語)はストップ結核パートナーシップ日本のサイトから閲覧できます。


モデル分析によると、2021年の世界の結核罹患率と死亡率は、2013年から2016年の間に見られたレベルまで上昇し、新型コロナウイルスの世界的流行により、結核終息に向けた進捗は少なくとも58年後退したことになるとしています。

以下、内容の抜粋:
<結核について> 
 ● 結核は空気感染する病気。 世界 10 大死因の 1 つ、世界最大の感染症であり、薬剤耐性(AMR)や HIV に関連する主な死因。
 ●2018 年には、約 1000 万人が結核を新たに発病し、150 万人が死亡している。 
 ● 結核のために働けなくなる、教育を受けられなくなることにより、家族、地域、国を貧困のサイクルへ導く。その 人的、経済的な損失は、このままの状態であると、2015 年から 2030 年で推定 1 兆ドルと言われている。
 ● 2018 年の国連総会 (UNGA) では、各国首脳が国連ハイレベル会合において、結核対策を劇的にスケー ルアップし、結核の減少を加速させ、2030 年までに結核を根絶するという SDG の目標を達成することを誓約している。
< 主な具体的な中間目標> 
・ 2022 年までに結核患者 4000 万人を治療するために診断と治療を提供する。
・ 2022 年までに結核対策費を少なくとも年間 130 億ドル増加し、新薬などの結核研究開発費に年間 20 億ドルを投資することを目指す。 
・ 高結核負担国を中心に、結核を発病するリスクが高い、少なくとも 3000 万人が予防的治療を受けられ るようにする。 
・ 小児結核対策の推進と小児を対象にした結核対策の政策作成を進める。
 ●世界の努力によって、2000 年から 2018 年の間に、5800 万人の命が救われ、結核による死亡は 38%減 少していた。
 ● しかし、新型コロナウイルス の世界的流行により、結核患者発見が劇的に減少し、治療が遅れ、治療中断のリスクや 薬剤耐性結核患者の増加の可能性が増加した為、UNGA の目標を達成に向けた進展に大きな後退をもたらすことが推測されている。 
ちなみにこのモデル分析は私が駐在するケニアも対象になっています。医療サービスにアクセスできない人が増えていることで、結核の診断が行えなかったり、投薬が続けられなかったりし、見過ごされているケースが増えてきているのが現状です。結核診断・治療をサポートしているCHVは医療従事者でないため、活動を大幅に縮小しており、事態が長期化していることで、新型コロナウイルス以外の疾病がまん延することが懸念されています。
(かめ)



posted by resultsjp at 01:14| Comment(1) | 情報