2020年08月09日

水に流せないダム問題

日本リザルツはSDGs6「安全な水とトイレを世界中に」の実現を目指し、アドボカシー活動をしています。

しかし、筆者が駐在するケニアのお隣・エチオピアと周辺諸国でこんな事件が勃発しているので、ご紹介させていただきます。


現在、ナイル川の水を巡って、対立が起きています。

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問題となっているのは、エチオピアが建設している「グランド・エチオピアン・ルネサンス・ダム」(写真)。エチオピアがナイル川上流に2011年から9年かけて作っている、総貯水容量740億立方メートル(完成すれば世界7位)の超巨大ダムです。総工費は約48億ドル(約5100億円)です。エチオピアは、人口増加と経済発展に伴う電力不足が深刻な問題で、このダムを利用し、水力発電を行おうと計画しています。水力発電の能力は6450メガワットとアフリカ最大になります。

現在、ダム本体は80%、発電施設は60%ほど工事が完了している状況で、エチオピア政府は7月にも貯水をしたい意向を表明しました。

しかし、これに反発したのが、ナイル川下流に暮らすエジプトとスーダンです。9割以上の水をナイル川に依存する「ナイルの賜物」=エジプトは国の存亡に関わると猛反発をしています。

アメリカやアフリカ連合(AU)が仲裁に入り、エチオピア、エジプト、スーダンの3か国で話し合いが行われていますが、歴史的背景等もあり、なかなかうまくいっていないのが正直なところです。


エチオピア、ナイル川ダムに貯水 下流のエジプト反発(日経新聞)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61601280W0A710C2910M00/

(社説)ナイル川ダム 平和的な利水の調整を(朝日新聞)

https://www.asahi.com/articles/DA3S14569240.html


全ての人がきれいな水にアクセスできるよう、平和的な問題解決がなされることを心より願っています。

(かめ)


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