1948年、世界保健機関(WHO・本部ジュネーヴ)が発足した日です。
現在、世界各地で保健や医学などを専門とする約7,500名がWHOで働いています。
そのうちの一人で、日本人職員の進藤奈邦子氏は、2002年からWHOで感染症の警戒対策を担当されています。
進藤奈邦子氏は、学生時代、理工学部に入学され建築家を目指されていました。
最愛の弟を脳腫瘍で亡くされたのをきっかけに、医学部に入り直され、卒業後、脳外科医・内科医として大学病院に勤務されていました。1998年、日本リザルツとも関係の深い、国立感染症研究所感染症情報センターにて主任研究官として勤務後、2002年からWHOにて感染症対策を担当され、現在に至っています。
2004年末のスマトラ島沖地震・インド洋津波直後、コレラやマラリアなどの爆発的流行が懸念されたインド南東部、震源地近くのインドネシアのバンダアチェにおいて、衛生・医療環境の凄惨な現場を経験をされています。また、2005年、西アフリカ・シエラレオネの病院では、ラッサ熱の診察を行いました。2014年〜2015年エボラ出血熱感染症の現場では、防護服に身を固め、チームリーダーとして陣頭指揮を執り、致死率が高いウイルス性出血熱の封じ込めに尽力されました。
進藤先生は、「一番怖いのは病原菌ではなく、人間」とおっしゃっています。
「人間の行動が感染症にどのような影響を及ぼすか」を想像し今後に生かすことに最も力を入れていらっしゃるそうです。
私たちは、新型コロナウイルスによって、日常生活でどのような栄養素を摂取し、どのように行動すべきか、手洗い、うがい、マスク、少ない物資の分け合い等、見直しを迫られたのかもしれません。(Nom)

