2021年10月31日
ASEAN首脳会議:ミャンマークーデターにアメリカも協調を
G20・保健大臣/財務大臣合同会合
G20各国の財務大臣と保健大臣が集まった合同会合が、29日、ローマで開かれました。会議に日本からは後藤茂之厚生労働大臣がオンラインで、財務省の神田眞人財務官は現地で対面参加されたということです。
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/convention/g20/g20_20211029.pdf
共同声明によりますと、「全ての国において、2021 年末までに少なくとも人口の 40%、また 2022 年半ばまでに人口の 70%にワクチンを接種するという世界全体の目標」と位置付けた上で、途上国への新型コロナウイルスワクチンや医療物資の供給を加速させることを確認しました。
その上で「ワン・ヘルス・アプローチを採用しつつ、パンデミック PPR に関係する課題についての対話と国際的な協力の強化、経験とベストプラクティスの交換の促進、財務省と保健省の間の連携体制の発展、共同行動の促進、国境を越えて影響を及ぼす健康危機の評価と対処、
及びパンデミック PPR のための資金の効果的な管理の奨励を目的に『G20 財務・保健合同タスクフォース(タスクフォース)』を設立する」ことが表明されました。
共同声明の邦訳はこちら:
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/convention/g20/g20_20211029.pdf
今回の会合に参加された、神田財務官には東京栄養サミットに向けた勉強会:栄養の目覚めセミナーでモデレーターを務めていただくなど非常にお世話になっています。
http://resultsjp.sblo.jp/article/189031624.html
G20で財務/保健大臣の合同会合を初めて開いたのは日本で、その後もG20サミットでも継続的に会議が実施されています。
G7/G20の場において、ますます日本のリーダーシップが発揮されることを期待しています。
(ぽにょ)
2021年10月30日
ボートマッチ・サービス
2021年10月26日
アフガニスタンの人口の半数が急性栄養不良
アフガニスタン情勢が混とんとする中、深刻なニュースが入ってきました。
BBCのトップニュースで、アフガニスタンでは深刻な食糧危機が起こっており、人口の半数以上が栄養不良だと報じられていました。
報道によりますと、世界食糧計画(WFP)はアフガニスタンに緊急人道支援を直ちに届けなければ、この冬に数百万人が餓死するという見立てを示しました。具体的には、アフガニスタンで人口の半数以上にあたるおよそ2280万人が急性の栄養不良に直面しており、5歳未満の子ども、320万人が急性の栄養不良に陥る恐れがあるということです。
WFPのデイヴィッド・ビーズリー事務局長は会見で、「アフガニスタンは現在、世界最悪の人道危機のひとつに直面している。まさに最悪そのものかもしれない」と警告しました。
全ての人が健康で笑顔いっぱいに暮らせる世界を目指すためにも、東京栄養サミットやプレイベントで是非、闊達な議論が繰り広げられることを願っています。
BBCの日本語報道はこちら:
https://www.bbc.com/japanese/59046416
(ぽにょ)
2021年10月22日
2020年の日本の結核罹患率は10.1
2020年の結核登録者情報調査年報集計結果がこのほど公表され、昨年の結核罹患率が(人口10万人あたり)10.1だったことがわかりました。前年と比べ1.4ポイント減少しました。
日本はこれまで、人口10万人あたり10以下の「低まん延国」を目指して、取り組みを続けてきましたが、目標達成まであと少しのところまで来ています。
集計結果はこちらを参照:
日本リザルツは長年に渡って、日本の結核対策においてもアドボカシー活動を続けてきました。
世界保健機関(WHO)が、2015年以降、2035年を達成目標年とする世界結核終息戦略「WHO The End TB Strategy」を2014年5月に採択しました。これを受けて、結核の世界的流行を終息させる目標の達成に貢献するとともに、日本の早期低まん延化を図ること目標とする「改定版ストップ結核ジャパンアクションプラン」が2014年7月に策定されました。
この際に白須代表と金子理事がオリンピックが開催されるまでに低まん延国になることを目標にすることを提案し、最終的に当時の厚生労働省の結核感染症課長だった正林督章前健康局長が後押しをしてくださり、アクションプラン内に「オリンピックまでに低まん延国を目指す」ことが明記され、日本では政府、JICA、結核予防会などの関連機関が連携して結核対策をより進める礎を築きました。
最新のアクションプランはこちらを参照:
一方、世界を見ますと、世界保健機関(WHO)が2020年の結核の死者が約150万人と増加に転じたことを報じており、テドロス事務局長が「パンデミックのため医療サービスが崩壊し、結核に対する長年の進展が白紙に戻りかねない」と懸念を表明しています。
報道はこちらを参照:
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a1426510189404349f295584f7fe577dba3ac5d
コロナ禍においても日本、そして世界でも結核終息への歩みが着実に進むよう、日本リザルツは取り組みを続けていきます。
(ぽにょ)