ロシアのプーチン大統領は、アゼルバイジャンのアリエフ大統領とアルメニアのパシニャン首相との会談後(26日)、長年にわたり対立の火種となっている係争地ナゴルノカラバフについて、国境画定作業を年内に開始することで合意をしたと発表しました。
ナゴルノカラバフはアゼルバイジャンとアルメニアが互いに帰属を主張しており、旧ソビエト崩壊後には激しい武力衝突が何度も繰り返されていました。昨年9〜11月に起きたナゴルノカラバフ紛争については両国の間で停戦合意がなされましたが、その後も緊張状態が高まっている状況でした。
今回の合意は、両国の間で前向きに評価はされています。しかし、ナゴルノカラバフの帰属について具体的な言及はなく、今後の協議も明らかにされていません。一連の紛争により亡くなった人の数は6000人を超えており、一刻も早い解決が求められています。
今後実際に国境が画定され、本当に地域の情勢が安定化するのか、注視していきたいところです。
アゼルバイジャンとアルメニアに関するNHKの記事
(笹)