2022年05月27日

勉強会:アフガニスタンについて

本日、日本リザルツオフィスで勉強会を行いました。
テーマはアフガニスタンの現状で、アフガニスタンの簡単な歴史や問題背景の説明の後、如何にして国際社会はタリバン政権に対応していくべきかを話し合いました。

また、現在のウクライナの状況も織り交ぜながら議論を繰り広げました。

話題として挙がったのが、参考図書として読んでいた国際開発ジャーナル2022年5月号(写真2枚)の、アフガニスタン女性の記事です。
今回、ロシアのウクライナ侵攻に対し、祖国の状況と照らし合わせることで「自分ごと」として捉え、日本で難民支援に従事することを決めたとのことでした。

私も心のどこかで他人事と考えている世界中の紛争について、彼女のように自分ごととして捉えられる日が来られるようにできればと思いました。
そのためにはやはりニュースなどで間接的に世界情勢に触れるだけでなく、実際に難民の方々と語り合う機会や現地で人道支援活動に従事することが必要なのではないかと考えました。

それ以外には、ミャンマーやハイチ、ザンビアなど政府が正常に機能していない国家に対するODAの使い方、支援の仕方についても意見が飛び交いました。

私個人の意見としては各国家に闇雲に資金を提供し、世界に対して国際貢献アピールをするのではなく、寄付した資金やモノができるだけ貧困層に届くような支援のアプローチ方法を十分考慮する必要があると思います。

そのために現地の状況の把握や受益者との密なコミュニケーションをとることが必須であり、現地NGOや国際機関との連携が解決策につながるのではないかと考えています。
(M)

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開発途上国と結核

アジアやアフリカなどの開発途上国では、結核のまん延が問題になっています。

2019年の世界の新規患者は、東南アジア44%、アフリカ24%、西太平洋18%、東地中海8.1%、アメリカ2.9%と割合が示されています。HIV/AIDsは免疫を著しく低下させるため、結核のリスク要因といわれています。


(日本の結核の変遷)

明治時代から昭和20年代頃までは、亡国病と恐れられていました。       

昭和25年頃では12万人以上の死者数で、死亡原因の第一位でした。                                                         

平成9年には結核の新規登録者が、42,715人と前年より43人増加。人口10万人あたりの罹患率は33.9となり、3年連続上昇しました。

日本は2020年現在、人口10万あたりの罹患率は10.1、中まん延国です。12,739人の患者が報告されています。大半は高齢患者で、典型的な症状がないことで、診断の遅れや、重篤な合併症を引き起こします。

多剤耐性結核も問題です。

勝手に内服治療を中断すると、菌が薬に耐性を持つようになります。中途半端な治療が「多剤耐性菌」をつくります。

こういった現状から、日本のみならず、開発途上国への正しい結核の知識が必要だと考えます。
参考)http://resultsjp.sblo.jp/article/189545004.html(世界の感染症)
   http://resultsjp.sblo.jp/article/189507876.html(ウクライナと多剤耐性結核)
(K)



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