世界銀行副総裁で東アジア・太平洋地域を統括するマヌエラ・フェッロ氏のインタビューが8月19日(金)の日本経済新聞朝刊に掲載されていました。
メインは東アジア地域の経済情勢についてでしたが、電子版では最後に国際協力に関して重要な示唆をされていましたので、やり取りを引用させていただきます。
―ウクライナ危機や緊張感が高まる台湾情勢など、専制主義国家による脅威が増すなかで、多国間主義の重要性が増しています。世界銀行は第2次世界大戦後、国際通貨基金(IMF)などとブレトンウッズ体制を築き、世界経済の発展に寄与してきました(聞き手)。
「各国が協力しなければ、世界は非常に近視眼的な状況に陥るだろう。世界の国々が協調している時代には自然と協調関係が築かれるから、(世界銀行やIMFのような)多国間主義に立脚した組織の重要性が認識されることはそれほどない。だが現状は、こうした組織の重要性がかつてないほどに高まっていると感じる。より多くの国々が国際協調の手段を維持することに価値を見いだしてくれると望んでいる」。
低中所得国であるケニアに駐在して活動している小職としては、まさにその通りだと実感しました。今月末にはTICAD8、来年は広島でG7があります。多国間主義の実現に向けて、日本には更なるリーダーシップを発揮していただきたいところです。
インタビュー全文はこちらの電子版からご覧いただけます。
https://www.nikkei.com/
(ぷりん)