2022年11月02日

新聞各紙:開発協力大綱の改定に関する議論

現在、日本政府は「開発協力大綱」の改定を目指しています。


外務省のサイトはこちらを参照:

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/kaikaku/taikou_kaitei.html


もともと、現在の大綱は2015年に改定されたものです。ODA実施の原則の一つに「軍事的用途及び国際紛争助長への使用の回避」を掲げ、他国軍や軍関係者への支援を、災害救助など非軍事分野に限って解禁した点が特徴です。

今回の改定で、日本政府はロシアによるウクライナ侵攻や、中国の強引な海洋進出などを踏まえ、日本の安全保障につながる支援を意識。ルールに基づく「自由で開かれたインド太平洋」の具体化に重点を置くということです。


NGOの間には懸念もあります。朝日新聞によると、17日に国会内であった、外務省とNGOの意見交換会で、「日本国際ボランティアセンター」の今井高樹代表理事は「軍事利用されていないかチェックしようにも、相手から軍事機密と言われればチェックできない」と指摘。非軍事原則が崩れる恐れがあるとして、軍や関係者へは一切援助すべきでないと訴えています。

また、中日新聞によると、ODAで無償提供した船が、クーデターを起こしたミャンマー国軍に軍事利用されていたようです。


記事はこちらを参照:

https://www.asahi.com/articles/ASQB0722WQB0UTFK00T.html

https://www.chunichi.co.jp/article/571752

https://news.yahoo.co.jp/articles/f88dfeefb09eef29e925bfb70fae50f861d697c1


林芳正外相は1021日の有識者懇談会で、「非軍事原則は維持する」としたうえで、「災害救助や海上保安分野で、軍関係の組織・人員が重要な役割を果たしているケースもあることから、実質的意義に着目して、非軍事目的の支援を進めていく」と述べています。


政府の方針に関する報道はこちらを参照:

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK145NE0U2A011C2000000/

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220903-OYT1T50335/


開発協力大綱とは何?(朝日新聞より)

https://www.asahi.com/articles/DA3S15460096.html


ステークホルダーによってさまざまな意見がありますが、ケニアのスラム街の住民を日々目する身としては、草の根の本当に困っている人にODAが届くような仕組みづくりを目指してほしいと願ってやみません。

(ぽにょ)

posted by resultsjp at 17:45| Comment(1) | 情報

培養シーフード 食システムの改革を

シーフード.jpg
 10月27日付の日本経済新聞の「私見卓見」欄に、培養シーフードについての記事が掲載されていました。
培養シーフードとは、「水産物を取ったり養殖したりするかわりに、それらの細胞を培養することで得られる『魚』や『カニ』」ことです。
培養シーフードは、2030年に迫るタンパク質危機(人口に対してタンパク質の需要と供給のバランスが崩れることで起こると言われている)への一つの対応策になります。
たしかに、タンパク質を人々が安定的に摂取していくために、培養肉や培養シーフードは、人々が健康な体を維持するに当たって重要な役割を果たし得ると思います。一方で、この記事でも指摘されているように、新鮮さがない、信頼できないといった消費者の声に、私自身も共感します。
 しかし、培養シーフードのような食品はあくまでも安定的な食料需給を支える手段の一つです。改めて考えなければならいのは、今地球上で生産できる量の農作物や水産物、動物のお肉などを世界の人々ができるだけ公平な形で手に入れ、健康的な食生活を送ることのできる食システムを作っていくことではないかと私は思います。
 コロナ禍で増えた飢餓や、誤った食の考え方が生む肥満などの課題は、日本を含む世界の食システムに足りない点を示しているのではないでしょうか。
 誰もが健康な食生活を送れる社会を作るために、自分たちだけが食を享受できれば良いといった考えではなく、みんなで健康になろうといった広い心を、お母さんの美味しい料理を食べる中で培っていきたいと思います。

そのだ
posted by resultsjp at 09:53| Comment(1) | 情報