2022年11月08日

昆虫食は流行るのか?:世界各国の動きを比較

昆虫食が今、世界各国で注目され始めています。

昆虫食市場は、2030 年までに最大 80 億ドルの価値があると推定されています。今後 10 年間の年間成長率は 24% にものぼるそうです。アフリカを含め、世界中で約 20 億人が昆虫を消費しています。昆虫は、実は大豆タンパク質よりも栄養価が高く、タンパク質、亜鉛、鉄、カルシウムなども含まれています。有機肥料で栽培されるので環境にも優しいです。

世界銀行のレポートはこちらを参照:

https://openknowledge.worldbank.org/handle/10986/36401


ただ、食用の昆虫は野生採集がメインで、現在、昆虫食の普及の可能性模索と養殖方法に関する取り組みが各地で進んでいます。


まず、世界銀行と UNHCR は、現在、ケニア、マラウイ、南スーダン、ジンバブエで食料と飼料のための昆虫養殖のパイロット プロジェクトを開始しており、2023 年に拡大する計画です。


世界銀行のブログはこちらを参照:

https://blogs.worldbank.org/nasikiliza/could-food-feed-and-fertilizer-production-farming-insects-be-way-refugees-and-host


また、アフリカでは多くのベンチャー企業が昆虫食をビジネスとして活用しています。

ルワンダでは食用コオロギの養殖がビジネスとして始まっています。ガーナのベンチャーLegendary Foodsはヤシの木から手で収穫していた昆虫を、より持続可能な方法で消費者に提供するため、幼虫を大規模に養殖する技術を開発しました。


ニューヨークタイムズの記事はこちらを参照(英語):

https://www.newtimes.co.rw/article/2412/news/business/insect-farming-for-food-a-business-worth-trying


アジアでも動きが出てきています。日本同様、食料需給率が低いシンガポールでも、昆虫食の普及が進んでいます。シンガポールはタンパク質の供給源として、植物や菌類由来の代替肉、細胞培養で作る鶏肉や魚介類の開発などを積極的に支援してきました。食品庁は1016日、食用昆虫の輸入や国内での養殖の認可に関する基本方針を公表し、同月28日には、シンガポール企業庁が昆虫産業の現況に関する報告書の中で、同国を拠点とする昆虫関連企業15社による資金調達額が過去4年で約4,000万米ドル(約59億円)に達したと明らかにしました。


シンガポール政府の動きはこちらを参照:

https://news.yahoo.co.jp/articles/bef34ae6099027b377a462b712a10a68008ed463

https://www.allaboutfeed.net/all-about/new-proteins/singapore-is-insect-farming-for-animal-feed-set-to-fly/



日本のNGOであるISAPHは味の素ファンデーションの協力のもと、ラオスで昆虫食を普及しています。昆虫食を通じた栄養改善はもちろん、食用昆虫の養殖を行い、フードシステムの確立を目指しているようです。

https://isaph.jp/archives/4827


一方、スイスの現地報道によると、欧州ではあまり動きが芳しくないようです。

これは欧州では気候に比較的恵まれ、酪農が盛んなためたんぱく質の確保に困っていないというのが理由のようです。


スクリーンショット (157).png 

図を見ると、昆虫食が確立しているのがアフリカ、アジア太平洋地域、そして中南米に偏っているのがよくわかります。


スイスの現地報道はこちらを参照:

https://www.swissinfo.ch/jpn/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%98%86%E8%99%AB%E9%A3%9F-%E6%99%AE%E5%8F%8A%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93%E3%81%AE%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%81%BE%E3%81%A0%E9%81%A0%E3%81%84/47988296


課題もあります。そもそも見た目が良くありません。それに虫のイメージが皆さんに定着しているので、これを拭うのに時間がかかります。

日本ではいもむしのカレーなんていうのもありました。伝統的に食べられている「いなご」なども佃煮にするなど、見た目が明らかに虫と分からないような調理方法がメインになっている気がします。

https://entomo.jp/

見た目の問題ですが、白須理事長はふりかけにすればいいのではないかと提案していました。これなら、「虫」という概念を払拭して、気兼ねなく栄養摂取できるかもしれません。


まずは、昆虫食が普通のたんぱく源に比べ、栄養価が高いものであることを知ってもらう必要があると思います。

(ぴんく)

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新聞記事:学生がSDGsを笑いで伝える

横浜市立大の学生が、SDGsなどの問題について漫才を発表し、コンテストで優勝したという記事が掲載されていました。


学生らは、貧困問題や、ジェンダー不平等など、SDGsに関する問題をネタにし、笑いで伝えました。精神障がい者らが所属する団体や地元企業と協力しながら、作品を仕上げたそうです。この漫才が笑いが社会問題に目を向けるきっかけとなったと、審査委員長が評価していました。


記事では、同大学の影山摩子弥教授の思いが載せられていました。「障がい者への対応はマニュアル化が難しい。多様な価値観に触れることで、柔軟に物事を受け止める力は人間性や社会性を養うためには大切である。若者には、マニュアルに囚われない人生を歩んで欲しい」と締めくくられていました。


社会問題を、笑いとして扱うことは、とても難しいものであると考えました。受け止め方によっては、それが、からかわれていると受け止められてしまうからです。しかし、若者に社会問題に興味をもってもらうには、笑いは良いツールであるのかもしれません。正しく「笑い」を利用できれば、社会に大きな影響を及ぼすことができると感じました。


ちゃちゃ
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