2022年11月18日

運動靴の発送と譲渡

皆さん、お待たせしました!漸く、運動靴をナイロビの子どもたちに発送する手続きが整いました。

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まず、モンバサ港に届いた靴はナイロビにあるICDという倉庫に届きます。

ここで、通関や物品の輸入などの手続きをします。とはいえ、日本とは違うのでここに時間がかかります。

ケニアでは法律が変わり、寄付品であっても関税を支払う必要があり、なるべく安い値段で通関できるよう、交渉します。



一連の手続きを終えると倉庫に入る許可をもらい、発送の準備に入ります。

靴の数が送った数と正しいかどうかひたすら確認します。

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一連の手続きにあたってはディラさんに大変お世話になりました。ただ、二人で数えるとさすがに時間がかかりました(笑)


これを各小学校ごとに分けて発送していきます。

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敷地内は撮影禁止ですが、日本への報告用に特別に写真を撮らせてもらいました。

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仕分けが終わった運動靴と記念撮影しました(笑)有難うございます。


その後、ダンドラ・ダンプサイトにほど近いにあるコロゴチョの小学校で譲渡式をしました。

ダンドラ・ダンプサイトは、ケニア最大のごみ集積場です。25haにも及ぶ広大な敷地に、1850トンものごみがナイロビ中から運び込まれます。周辺地区にはスラムが形成されており、住民はナイロビ各地から集められるごみの中から売れそうなものを探して生計を立てています。

今回訪問したコロゴチョ地区は世帯あたりの月収が1万円未満の絶対的貧困層です。


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こんな感じの場所です。


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危ないので警察官の先導のもと運動靴を搬入します(アグネスさん撮影)。
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コロゴチョの子どもたちです。歌でお出迎えしてくれました。

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早速、靴を履いてもらいました。

この学校に日本人が来たのは初めてだそうで、私が持っていた「We love JapanTシャツを学校に飾ってもらうことにしました。

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これは、ロータリー・ナイロビ・イーストの現CEOのヴィンセントさんから渡していただきました。

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コロナ禍に加え、気候変動、そしてウクライナ侵攻の長期化でケニアではインフレーションが深刻な問題となっています。今回はメイズ(ケニア人の主食のウガリを作る粉)と小麦粉などもみんなで寄贈しました。


運動靴はロータリー・ナイロビ・イーストが活動するナイロビ近郊に5,072足、2.5トンを配布します。

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ロータリーナイロビイーストさんのご協力のもと配布が進んでいます。


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コロゴチョの小学校にはバスケットボールコートがあります。子どもたちは早速、運動靴を使ってくれたそうです。

*写真はロータリーナイロビイーストさんから届き次第、随時更新していきます。


今回の配布にあたっては、元駐日ケニア大使のデニス・アウォリトヨタケニアCEOをはじめ、在ケニア日本国大使館、JETROケニア事務所、KRA(ケニアの税務当局)のローラ部長とアブディ部長、そして、仲介業者のアルフレッドさんとディラさん、そして、ロータリー・ナイロビ・イーストのトム・シーボ元CEOに大変お世話になりました。また、国際ロータリー日本事務局にもアドバイスをいただきました。


特にKRAのアブディ部長にはコロゴチョ出身ということで非常にご尽力をいただきました。

本当に有難うございます。



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譲渡式の後はみんなでアクティビティをしました。今日は子どもたちが自分自身の夢を描き、それを実現するにはどうしたらいいかというディスカッションを行いました。中には「日本に留学したい」という意見もありました。

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アクティビティにはこの小学校出身で、ロータリーから奨学金を受け、ケニヤッタ大学に通っているジョセフさん(右)も来ていました。ただ、ジョセフさんのように奨学金を受けられるのは優秀な一握りの学生(一学年にひとり)です。


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コロゴチョにはHIV/エイズなどの三大感染症などで親を失ったストリートチルドレンが集まります。今回のアクティビティをアレンジしてくれたアグネスさんは「ここに住む子どもはごみを売ったお金で、ご飯でなく、ドラッグや違法アルコールを買う。ほとんどの子は学校にも行っていない」と教えてくれました。学校にいけないので定職に就けず、ごみを売る生活から抜け出せず、ドラッグや違法アルコールで体が蝕まれていき、早世し、その子どもがまたごみを売って生活するという、負のスパイラルに陥っているそうです。


白須理事長が「お腹にいる時から教育が大事」とよく言っていますが、改めて、教育の重要性を実感しました。

(ぽ)

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長坂さんのビデオメッセージ:第9回日経・FT感染症会議の開催

昨日(1117日)の日経新聞に、1115日・16日に開催された「第9回日経・FT感染症会議」の要旨が掲載されています。会合でポイントとなったのは、「平時からの分野間で渡り合える医療人材の育成」「司令塔、専門家、連携役の役割分担」であったと認識しております。

弊団体の長坂さんも、2日目の分科会D「サラヤ:ケニアにおけるスナノミ被害の現状とWHO/NTDs Road Map」で、ビデオメッセージにて登壇されました。

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本セッションでは、スナノミ症の対策に取り組むケニア保健省、サラヤ株式会社、長崎大学の神谷教授がパネラーとして、それぞれ異なる立場での取組や根絶に向けたロードマップなどを述べられました。

会合を視聴する中で私自身が一番感じたのは、こうしたスナノミ症をはじめとする「顧みられない熱帯病」や、結核などの感染症は、未だに顧みられないということです。日本リザルツはこれまで政策決定者へのアドボカシーをはじめ、メディアを通じた啓発活動など、地道な活動を地道に重ねる中で、変化を起こしてきました。しかし、未だに苦しむ人々がいることを考えれば、私たちは道の途中であり、これからさらなる変化を起こす必要があります。

8月に開催したTICAD8プレイベントにも総括でご挨拶いただいた元日本学術会議会長の黒川清先生の新著「考えよ、問いかけよ」では、世界のリーダーになるためには、「一人称で物事を考える」ことが大切であると述べられています。

私も顧みられない熱帯病や結核などの感染症を、一人称で捉え、リザルツの業務を通じて変化を起こしていきたいと思います。


そのぴー

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インド三井物産社長 インタビュー記事

昨日(1117日)の日経新聞夕刊に、インド三井物産のファイサル・アシュラフ社長のインタビュー記事が掲載されていました。

記事の中で大事だと思ったポイントが二つあったのでご紹介させていただきます。

一つ目が、海外進出における戦略と実行についての考え方です。氏は海外展開に際し重要なポイントとして、端的に「謙虚さ」が大切だと述べています。この謙虚さとは、現地のニーズに合ったサービスの提供のために、市場を「謙虚」に見ることだそうです。国内で通用することも、途上国では事情が全く異なります。文化の差異や現地の常識などに精通し、現地の事情を踏まえた展開が重要であることがわかります。

 日本リザルツは来年の3月下旬に、インド臨時事務所を開設し、結核やスナノミ症、栄養分野におけるアドボカシーを行います。現地におけるアドボカシーは、日本のそれとは全く異なるということを理解した上で、仕事に求められる物の考え方や経験、スキルを身につける必要があります。「謙虚さ」を一つのモットーに、インド事務所の開設に向けて準備を進めたいと思います。

ポイントの二つ目は、「多様なステークホルダーへの配慮」です。企業の主となるステークホルダーは、株主、従業員、顧客、政府、社会となり、それぞれのステークホルダーの利益を考えることが大切と述べられています。

このステークホルダーへの配慮は、まさしく私どもの活動におきましても、非常に重要であり、最も苦心している部分でございます。企業における最たる裨益者は顧客ですが、私どもの活動においては、なんと言っても、結核やスナノミ症といった感染症で苦しむ人々がこの裨益者にあたります。常に弱者の立場になって物事を考え、その上で政府や国際機関、企業、財団といった関係者との強固なパートナーシップを築いていきたいと思います。

これら二つのポイントを押さえながら、まずはインドへの現地視察や事務所開設に向けた準備を堅実かつスピーディーに行っていきたいと思います。


そのぴー

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古川貞二郎元官房副長官を偲ぶ

115日付の朝日新聞に、元官房副長官の故古川貞二郎氏を惜別する記事が掲載されていました。20221118143711-0001.jpg

古川氏は、平成15年に退任されるまで、村山内閣、橋本内閣、小渕内閣、森内閣、小泉内閣と、5人の総理大臣のもとで、90年代半ばから87か月にわたって激動の時代の政権運営を事務方トップとして支え続けられました。


記事によると、古川氏は懇談の際、国家の重要政策を優しく説きつつ、人生訓に至るまで温かく諭してくださったとのことです。以前、当団体の白須理事長も、エイズ、結核、マラリアについてご相談にお伺いしたことがあり、その際も、非常に丁寧に接して下さったそうです。古川氏の根底には、どこまでも国家と国民のためという信念があり、それこそが彼の人柄の良さに繋がっているのだと思います。


当団体は、貧困や飢餓の根絶を目指すため、関係機関や団体等にアドボカシー活動を行っております。その上で必ず欠かせないのが、人の「縁」です。私はまだリザルツで仕事を始めて数日ですが、日常のように白須理事長のところに、世界銀行や財団の方がお見えになっています。途上国での政策や援助の裏には、白須理事長が日常から大切にされている人との「縁」があるからこそなのだと思うと、古川氏に重なるものを感じます。
私も、未熟者ではございますが、古川氏や白須理事長のように、目の前の一人に謙虚に誠実に接する姿勢を大切にしていきたいです。


(おすぎ)

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天才・アインシュタインに学ぶ

本日1118日は、「天才」の代名詞を持つアルベルト・アインシュタイン博士が日本に初来日してから100年になります。

アインシュタインは、相対性理論など現在の科学技術を支える理論を提唱したことは皆さんご存じかと思います。彼の業績をみると、学術界でのキャリアも順調なスタートを切ったのではないかと思われますが、実際には、学術界で仕事を得るのに約10年かかったそうです。「天才」と聞くと、雲の上の遠い存在のように思えますが、彼はもしかしたら、私達と何ら変わらず普通の人間なのかもしれません。彼が日常の中で抱く身近な疑問や好奇心に端を発する地道な探求の積み重ねが、大きな功績に繋がったのだと思われます。


当団体の白須理事長も、彼のような失敗を恐れない強い心で、各省庁や企業、国際NGOに対して粘り強くアドボカシーを行ってきたお陰で、資金拠出や政策提言に繋がり、遠く離れた国で結核やスナノミ症で苦しむ人々の命を救ってきました。

アインシュタインが残した言葉が、本日付の公明新聞で紹介されておりましたので、引用させていただきます。

「失敗したことのない人間というのは、挑戦したことのない人間である」

「私は賢いのではない。問題と長く付き合っているだけだ」


今ブログ記事を書いております私は、日本リザルツでインターンを始めて3日目になります。私自身、今まで失敗を恐れて、行動に移すのが苦手でしたが、インターンをきっかけに、アインシュタインのように、失敗を恐れない忍耐強く物事に取り組める人間へと成長させてもらっているのだと日々感じています。
まだまだ知識も経験も未熟ではございますが、毎回、責任感のある、新鮮で実りある経験をさせていただいています。これから沢山、間違いや失敗をしてしまうことかと思いますが、その度に、貴重な学びの機会と捉え、目の前の問題に真摯に取り組んでいきたいと思います。



(おすぎ)

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世界人口が80億人を突破:誰も置き去りにしない世界を

1115日、ついに世界人口が国連の推計で80億人を突破しました。

人口増加の背景には、医療の発達や公衆衛生の改善、栄養状態の向上による死亡率の低下と平均寿命の長期化があることが、各紙記事で取り上げられていました。人口増加は、インドやアフリカ地域で著しく、国連の「世界人口推計」によると、来年には、インドが中国を抜いて世界で最も人口が多い国になるということです。

人口が増え続けているというのは、一見聞こえがいいかもしれません。しかし、そうした人口増加の一方で、取りこぼされていく人がいることも忘れてはなりません。増え続ける人口に、医療や教育、雇用が追いつかず、格差は拡大していきます。貧しい人は貧しいまま取り残され、本来平等に与えられるはずの「当たり前」の機会が与えられていないのも事実です。

結核やマラリアなどの感染症に対しても、公衆衛生環境が十分でない、もともと脆弱な地域の人々は、人口増加により感染する可能性が高まり、十分な治療を受けられないまま苦しむことになります。

私たちは、世界の人口増加の裏側をしっかりと見つめていかなければなりません。

日本リザルツは、結核やスナノミ症など、顧みられない感染症に対して、企業や省庁、国際機関、アカデミアなどにアドボカシーを続けています。また、来年インドで開催されるG20に向けて、3月に臨時事務所をインドに開設する予定です。

結核やスナノミ症に苦しむ人々を、一人も置き去りにしない思いで、現地でも活動していきたいです。


国連「世界人口推計2022 概要」:

https://www.un.org/development/desa/pd/content/World-Population-Prospects-2022



(おすぎ)

posted by resultsjp at 09:39| Comment(1) | 情報