サッカーの元ブラジル代表で「王様」と呼ばれたペレ氏が29日、サンパウロの病院で亡くなりました。82歳でした。ペレ選手は1958、62、70年のワールドカップ(W杯)で史上唯一の3度優勝を経験したレジェンドです。ケニアでも大きなニュースになっていました。
https://www.businessdailyafrica.com/bd/news/world/brazilian-football-legend-pele-dead-at-82-4070492
ケニアというとマラソン五輪金メダリストのキプチョゲ選手のイメージから、陸上が強い印象がありますが、一番好きなスポーツと聞くと、みなさん「サッカー」と答えます。もともとイギリス植民地なので、プレミアリーグが大好き。みなさん、お気に入りのチームがあります。
バスのペイントに有名な選手やチームが描かれます(イメージ図)。大体、マンチェスターユナイテッド派かチェルシー派で別れて、ファン同士で大喧嘩になります。
さて、今年のワールドカップでアフリカ勢では初めて、モロッコがベスト4入りを果たしました。ケニアでは毎日のように各ショッピングセンターでPV(パブリックビューイング)が行われ、TVではすべての試合が生中継されていました。モロッコはサブサハラ・アフリカからは少し離れた場所ですが、ケニアのみなさんも大層喜んでいらっしゃいました。
そんなサッカー好きのケニアですが、実は、政府による不当かつ包括的な影響力を理由に、アフリカ大陸の統括組織であるFKFから活動停止処分を受け、代表チームは長らく国際試合への参加ができなくなっていました。
https://fussball.jp/etc/2022/11/222170.html
ワールドカップに前後して、スポーツ大臣を務めるアバブ・ナムワンバ氏とFIFAの間で、禁止令が解かれたことが確認され、晴れて国際大会に参加できるようになりました。「ケニアが国際サッカー界に復帰することへの喜びをここに評したい」と、ナワムンバ大臣は喜んでいらっしゃいました。
さて、そんなペレ氏が残した名言の1つに「Everything is practice (全ては練習の中にある)」という言葉があります。「天才」と称されたサッカープレイヤーですが、きっとその裏には見えない数々の努力の積み重ねがあったのだと思います。
現に、彼の残した言葉にはこんなものもあります。
「Success is no accident. It is hard work, perseverance, learning, studying, sacrifice and most of all, love of what you are doing or learning to do(成功は決して偶然ではない。勤勉、忍耐、知識、学び、犠牲、そして何よりも自分が取り組んでいることへの愛情が必要だ)」
さきほど、寅さんのお話と白須理事長の「ロダンする」という言葉の意味の関係性がブログに載っていました。
http://resultsjp.sblo.jp/article/190035642.html
これはアイデアがその場の思い付きですぐ閃くわけではないことを意味しています。ペレ氏も白須理事長もそうですが、嫌なことや難しいことから逃げずに、正面から向き合い、絶えず考えることからすべてが始まるというではないかと感じました。
(ぽ)