2023年01月31日

朝令暮改は必要な能力?インドネシアから学ぶ

昨日の日経新聞経済教室の「私見卓見」の欄に、金杉憲治インドネシア大使の寄稿が掲載されていました。

尚、先日来日されていた世界銀行専務理事のマリ・パンゲストゥ氏は、インドネシアの貿易相や観光・創造経済相を歴任されていました。

世界銀行マリ・パンゲストゥ専務理事の来日の様子:

金杉大使の寄稿では以下の点が指摘されていました。
・人口減少の日本と若者の人口増加の著しいインドネシアが相互補完的に協力できる素地があること
・他方、中国や韓国のインドネシア市場の参画が著しく、競争が激しくなりつつあること
・インドネシアの変化と成長に合わせる形で、日本も共に成長していければいいのではないか

金杉大使の指摘の中で、日本は意思決定に時間がかかりすぎ、リスクを過大評価しすぎることがインドネシア側から不満として挙げられているということが挙げられていました。日本は経済大国としての基盤が築かれており、安定を求めるあまり、石橋を叩いて渡る姿勢があるのかもしれません。一方、日本側からは、インドネシアには朝令暮改が度々あるという不満があるそうです。これは成長著しく、常に変化があることも裏返しなのかもしれません。
常に良い選択を心がけようとすると、朝令暮改となるのは仕方なく、むしろ変化に適応していくのために必要な能力なのかもしれません。また、リスクを考えるよりも、どのように成功を導けるかに注力することも大切なことだなと感じました。
私も、自分の考えに固執せず、常に新しい発想と行動で、難しいように思える仕事を一つ一つ進めていきたいと思います。

そのっち
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2023年01月30日

個人認証がデジタル化を促進:立命館大学 上原哲太郎教授

130日付日本経済新聞14面 経済教室


サイバーセキュリティが専門の立命館大学の上原哲太郎教授の寄稿が掲載されていました。上原教授はマイナンバーカードに関する動きを通じて、日本の行政サービスのデジタル化の遅れが露呈したと指摘していました。


行政サービスデジタル化の基盤となると期待するのがマイナンバーカードです。マイナンバーカードの交付に関して、様々な議論がありました。ただ、マイナンバーカードとマイナンバーの違いが不明瞭であることが、混乱を招いているそうです。


マイナンバーは、個人が誰であるかを証明する(個人認証)機能を有しません。一方、マイナンバーカードは、個人認証機能を有するため、不正利用やなりすましリスクがあります。ただ、こうしてリスクは窃盗などによるものが多く、物理的なカード管理で対処できるそうです。


マイナンバーカードには多くのメリットもあります。

現在、日本では銀行口座開設や携帯電話の契約が対面で行われ、目視照合による本人確認が必要です。郵送などを用いた照合は代理人が行いますが、なりすましを見破ることはできません。

マイナンバーカードは、交付時に目視照合による本人確認がなされており、情報は頑丈なセキュリティによって保護されています。カードの個人認証機能を用いれば、今まで対面で行われていた手続きが、ネット手続きに置き換えられ、簡易化されるのではないかと期待されています。

一方、カードの普及には、取得手続きや暗証番号設定が煩雑という課題もあります。教授はそうした課題を乗り越え、普及すれば、日本のデジタル化の遅れが解消されるのではないかと指摘していました。

私自身も、最近、マイナンバーカードを取得したのですが、マイナンバーカードとマイナンバーの違いに関しては記事を読むまで知らず、目から鱗でした。また、カードの取得の際はマイナポイントをもらえるなど、分かりやすく恩恵を感じました。

デジタル化には弊害もあるであろうことは頭に入れつつ、今後のマイナンバーカードの活用のされ方については、引き続きチェックしていきたいと思います。

くーぱ
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生きる喜び:芳井敬一・大和ハウス工業社長からの課題

本日の日経新聞25面に、芳井敬一・大和ハウス工業社長が提案された「あなたの生きる喜びは何ですか?」という課題に対して、読者の返答を紹介しているコーナーがありました。

少し紹介したいと思います。

29歳会社員の女性は、「対面で得る充足感」だといいます。
現代では、ライフスタイルの多様化や、ネット、SNSが普及したことで、付き合いが減ったことを指摘。一人ひとりが持っている強みを活かすためにも、笑顔をシェアし、感謝の言葉を面と向かって言える「対面で得る充足感」は重要だと述べています。

66歳自営業の男性は「若者を育てる」を挙げていました。
江戸時代は、若者にどれだけ知恵を伝承したか、1人でも多くの若者を育てたことが、お年寄りの評価基準となるくらいだったそうです。若い時に苦労し、年を取ってから余生を楽しむという生き方を、江戸時代の多くの町衆が描いていたことを挙げ、自分も他人を勇気づけたいとしたためています。

これらは、まさに日本リザルツの活動ではないでしょうか。
コロナ禍において、様々なイベントや会議、職場もリモート化し、便利でムダは省かれました。ただ、直接挨拶する喜びや世間話を楽しむ余裕はいつの間にかなくなってしまったように思います。
日本リザルツ主催で行われる会議やイベントは全て対面で行われます。学生から政治家まで、あらゆるアクターの方々が大勢参加され、直接意見交換をします。こうして多くの方に対面で参加していただけるイベントが続けられているのは、白須理事長はじめ日本リザルツが、「対面で得られる充足感」を大切にしているからだと言えます。

「若者を育てる」も同様です。
日本リザルツには、次から次へと学生インターンが来ます。普通では会えないような凄い方にお会いできたり、イベントの企画や運営を任せてもらえたり、かけがえのない貴重な経験をさせていただけます。
学生に沢山の活躍のチャンスが巡ってくるのは、白須理事長が「若者を育てる」ということを大切にされているからではないかと思います。

日本リザルツで得られる沢山の知識と経験は、今後の人生を生きる上で大きな糧になりそうです。
3月5日、日本リザルツ主催で行われるGGG+フォーラムは、学生インターンが中心となって運営を行っています。フォーラムの中では、大学生との対話形式でのセッションを行う予定です。
多くの方が対面で意見交換する充足と生きる喜びに溢れた会議になるよう、インターン一同全力で頑張ります。


(おすぎ)
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2023年01月29日

栄養レンジャー通信:PMAC・番外編:昆虫食探訪!

124日〜29日までPMACがタイ・バンコクで開催されています。

滞在中、レンジャー一行はこんなところにも顔を出しました。


やってきたのはタイの屋台です。

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すっかり、コロナ規制もなくなり、人でごった返しています。現地の皆さんのアテンドで目的地に向かいます。


ここに来たのはなぜか?

そう、最近リザルツ界隈で関心が高まっている「昆虫食」について、実地調査を行うためです。


勉強会の様子はこちらを参照:

http://resultsjp.sblo.jp/article/189988187.html


*ちょっと衝撃的な写真が続きますので、集合体恐怖症(トライポフォビア)の方はご注意してご覧ください。


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これはまだ虫っぽくないほうです。ぱっと見るとアミエビみたいですね。

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日本リザルツの昆虫食勉強会でも話題になった蚕(Silk worm)。

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こちらはコオロギ(Criket)。見た目は、日本でも食べられているイナゴの佃煮みたいです。


極めつけは…こちら!

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サソリ?ザリガニ?でしょうか。食べるのに勇気がいりそうです。

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お店のお姉さんが手際よく取り分けてくれます。

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ここでも女性のパワーがひと際光ります。今回のサイドイベントとタイ訪問でお世話になったチュラロンコーン大学のNattida講師と味の素(株)のManasi課長です。

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大きな虫もへっちゃらのようです。逞しい!


尚、はじめて食べたレンジャー・ブルーによると「結構おいしかった」そうです。

気候変動により食料供給の問題が深刻化する中、昆虫食の可能性が見直されてます。日本でも大手企業が参入するなど動きがあるので、今後ますます目が離せませんね。


(ぴんく)

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栄養レンジャー通信:PMAC・最終日に新たな出会い!?編

124日から開催されていたPMAC。いよいよ今日が最終日です。

今回のPMAC本会議でスピーカーをされた日本人はお二方でした。

1人はストップ結核パートナーシップ推進議員連盟会長、国際母子栄養改善議連会長代行などを務められている、日本の保健政策の第一人者、参議院議員の武見敬三先生。もう1人が、国立環境研究所の南齋規介先生です。先生は資源循環領域(国際資源持続性研究室)の室長として、地球温暖化に対応するための資源管理や食料生産方法などの研究をされています。


詳細はこちらのPMAC・スピーカー一覧を参照:

https://pmac2023.com/speaker/show/K


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レンジャー部隊も南齋先生のプレゼンテーションを興味深く拝聴したようです。


南齋規介先生のプロフィールはこちらを参照:

https://www.nies.go.jp/researchers/100283.html


一番面白かったのが「環境を議論するよりもっと重要なことがある。町中のエアコンの設定を27度に、そして服装はTシャツ、団扇を持つ!これを実践する必要がある」という先生のコメントで、会場から笑いを誘っていたそうです。
バンコクの屋内に入ると長袖の羽織が必要なくらい、冷房がガンガンに効いています。そのことをうまくジョークを用いて指摘されたのです。
先生は団扇を例に出していましたが、それを小さくして折りたたんだ扇子は日本の発明品です。レンジャーが昔読んだ本によると、韓国の作家が「なんでもコンパクトにするのが日本は得意」なのだそうです。

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レンジャー・ブラック、霞が関の魔法使いどーらは、ここでも行動力抜群!早速、記念撮影をしてもらいました。


今回のPMACを通じて、ただの栄養改善だけでなく、気候変動や環境に関する取り組みと合わせて取り組みを進めることの重要性を感じました。

今後の日本リザルツの取り組みにも活かされそうですね。

(ぴんく)

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