2023年3月27日付公明新聞
2023年3月27日付の公明新聞に、日本企業の昆虫食への斬新な取り組みが載っていました。また、昆虫食料理研究家の第一人者で、NPO法人昆虫食普及ネットワーク理事長の内山昭一氏へのインタビューが掲載されていました。
NPO法人昆虫食普及ネットワーク:
https://www.entomophagy.or.jp/
昆虫食は、2013年に国連食糧農業機関(FAO)が、これから不足するタンパク源として昆虫を推奨したことが契機となり、注目を集めています。昆虫食は、食品ロスを餌にして削減したり、糞を果実の肥料に使ったりすることができるそうです。また、自宅の押し入れなど小規模で育てることもできるので、温室効果ガス排出量が少ないという面以外でも、持続可能だといえます。昆虫養殖には力仕事が少なく、高齢者の仕事にも向いているそうです。
日本では、大手だけではなくベンチャー企業が斬新な取り組みを行っています。
例えば千葉県のフエゴインターナショナルはコオロギを使った代替肉の開発にも取り組んでいます。
フエゴインターナショナル:
岡山県の陸えびJAPANは、岡山県吉備中央町の米ぬかを主成分とした飼料を使ってコオロギを育ています。産学と連携して、世界初のコオロギ酵母を用いたビールやワインを開発しているそうです。
陸エビJAPAN:
日本リザルツは昆虫食に注目しており、国内外の専門家の方との勉強会も開催しています。特に私は昆虫食の試食会をオフィスで開くなど、何かできないかと考えています。興味深く読ませていただきました。
勉強会の様子はこちらを参照:
http://resultsjp.sblo.jp/article/189988187.html
昆虫食試食のブログはこちらを参照:
http://resultsjp.sblo.jp/article/190248786.html
特に、内山氏の「昆虫は餌で味が変わるから、地域色を出しやすい」という言葉がとても印象的でした。私は長野県の出身で、イナゴなどを食べる伝統があります。私も地域の特産品として昆虫が売られることが、皆に興味を示してもらえるのではないのかと考えていたからです。
記事によると、漫画『美味しんぼ』(小学館)に、昆虫食への嫌悪感を減らすようなシーンがあるそうです。メディアや漫画などのツールを活用することも普及につながるなと思いました。
しかし、懸念点もあります。企業などが昆虫を効率的に大量生産することを目指せば、今までの人間が自然を搾取する構造は何も変わらないのではないかというところです。考えるべきは、人間が他の生命に支えられて生きているという認識のもと、真に共生するにはどうすればいいのかということではと思いました。
これからも、NGOの立場を活かし、企業にとって難しい視点もうまく取り入れながら、今後の活動をしていきたいと思いました。
くーぱー