2023年03月30日

23年度予算成立!

令和5年度予算は、参議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党などの賛成多数で成立しました。


報道はこちらを参照:

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230328/k10014022201000.html


財務省のサイトはこちらを参照:

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/seifuan2023/index.html


新年度予算案は、防衛費の大幅増などにより、一般会計の総額が初めて110兆円を超え、過去最大の1143,812億円となりました。

防衛力の抜本的な強化のため「防衛費」が67,880億円と今年度を14,192億円上回って過去最大となったことに加えて、これとは別に将来の防衛力強化にあてる「防衛力強化資金」に33,806億円を計上しています。


特に気にしているのが外務省予算の防衛費移管です。外務省予算内に安全保障能力の強化を支援するため20億円を新規に計上することは日本のメディアでも懸念されており、私もDevexの寄稿で取り上げました。


日本の報道はこちら:

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA197QV0Z11C22A2000000/

Devexの寄稿はこちらからお読みいただけます:

https://www.devex.com/news/opinion-japan-is-a-major-aid-player-here-are-3-ways-it-can-remain-so-104795


日本リザルツも引き続き詳細をウォッチしていきたいと思います。

(ぽ)

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2023年03月28日

速報:こども家庭庁の初代長官に渡辺由美子氏

4月に発足するこども家庭庁の初代長官に、厚労省出身でこども家庭庁の設立準備室長を務める渡辺由美子先生が就任されることになりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d85dedc9a57d888ce6ce7409d23b4f0ce7aa2c10


渡辺先生は1988年に厚生省(現厚生労働省)に入省。社会保障分野や児童福祉行政に携わり、子ども家庭局長や官房長を歴任してこられました。昨年6月からは、内閣官房こども家庭庁設立準備室長として、430人を率い、4月に発足するこども家庭庁の立ち上げを進めてこられました。


白須理事長もこども家庭庁の設立に際しては、関係各省庁へ働きかけを行っており、厚生労働省時代の子ども家庭局長時代の渡辺先生に直接会って意見交換するなど、大変お世話になっていました。


その時の様子はこちらのブログを参照:

http://resultsjp.sblo.jp/article/188357572.html


岸田文雄総理大臣は「異次元の少子化対策」を掲げ、こども関連の予算について倍増することを示唆しており、6月にまとめる経済財政運営の基本方針(骨太の方針)で大枠を示すとしています。

直近の衆院予算員会での議論はこちらを参照:

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA274QI0X20C23A2000000/


日本リザルツはお母さんとこどもに優しい社会の実現に向けて、予てより保健・栄養・教育のアドボカシーに取り組んでいます。こども関連の政策について今後の議論の変遷を注視していきたいと思います。そして日本リザルツ一同、渡辺先生の更なるご活躍を祈念しております。

(ぽ)


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2023年03月24日

「人間の安全保障」を身近に考える

3月22日(水)付の朝日新聞18面「2030:SDGsで変える」に、国際協力機構(JICA)の田中明彦理事長の記事が記載されています。

記事では、地球規模課題を解決するためにJICAは世界と日本をつなぐ架け橋になる必要があること、日本のODAには、当事者と同じ目線で問題に取り組むことで育まれた信頼関係があることを指摘しています。その上で現在改定に向けて議論が進んでいる開発協力大綱については、「JICAが軍事的な支援をすることはない」と明言しています。


また、「人間の安全保障」については、誰もが当事者であると述べています。

中学生にこの用語を説明するにはどうしたらよい?という質問に対し、田中理事長はいじめ問題を例に出し、「恐怖や欠乏から自由で尊厳が確保されることが人間の安全保障だ」とわかりやすく説明しています。私自身も、大学の授業などで人間の安全保障についてよく耳にしますが、自分事として意識することがなかったので、これには目から鱗が落ちそうでした。

中学生も含め、全ての人が概念を理解し、自分事として考えるようにするには、問題をどう説明するかという視点を持つことが大切だと感じました。


ちなみに田中理事長には2014年、日本リザルツのオフィスで開かれたNGO勉強会に参加して頂いたことがあります。

過去のブログはこちらを参照:

http://resultsjp.sblo.jp/article/99056803.html

http://resultsjp.sblo.jp/article/189424060.html


JICAの動向にも今後注視していきたいと思います。

Watagashi



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2023年03月23日

昆虫実食!!:コオロギ、マゴット、ミズアブ

本日、日本リザルツオフィスにて、昆虫食を実食しました!


食べた昆虫は、12月の昆虫食の勉強会の際にNPO法人食用昆虫科学研究会理事長の佐伯真二郎先生からいただいたものです。製造主は、TAKEOさんという、昆虫食の研究開発から製造、販売を行っている会社です。

勉強会の模様はこちらから:http://resultsjp.sblo.jp/article/189988187.html

TAKEOさんのオンラインストアはこちらから:https://takeo.tokyo/?pid=152065589


ラインナップは、広島コオロギ、ちりめんマゴット、ミズアブパフでした。

マゴットはイエバエの幼虫で、いわゆる蛆虫です。

ミズアブはハエ目ミズアブ科の昆虫で、今回いただいた幼虫はフェニックスワームと呼ばれています。

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袋を開けると、皆が、「ワーッ」と悲鳴を上げていました。

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意外にもカロリーは高いみたいです。しっかり味付けされていて、なんと、お値段が張る餌が与えられていたりしているところにびっくりしました。


いざ、実食!

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勇気を出して食べてみると、意外とおいしかったです。
皆さん、いつもより箸が進まないようでしたが…(苦笑)

コオロギは、エビせんべいのような味でした。マゴットは、ちりめんのふりかけを食べている気分になりました。ミズアブはスパイシーな香りで、シリアル等と一緒に食べるといいかもしれません。

やはり、百聞は一食に如かず。実際に食べてみることが大事ですね。


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霞が関の魔法使いどーらこと白須理事長も楽しそうです。


ちなみに今日は、理事会があったため、白須理事長が買ってきてくださったケーキもいただきました。

昆虫食とは見た目がかけ離れている上、食べなれている味に安心感を覚えました。

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最後にアンケートを取りました。見た目の食べやすさとおいしさを5段階評価で行いました。

数字が上がるにつれて食べやすくおいしい昆虫となります。


平均は...

ちりめんマゴット 食べやすさ:4.2 おいしさ:4

広島コオロギ 食べやすさ:1.7 おいしさ:3.3

ミズアブパフ 食べやすさ:2.7 おいしさ:3.4

やはり、コオロギの見た目に抵抗を覚える人は多いようです。


アンケートでは皆さんの雑感もお聞きしました。

「思ったより食べられる」とか、「調理方法に工夫を感じた」という意見がある一方、「見た目を加味すると食べる気は全く起きない」「コオロギの体の形を残す意味を感じない」といった厳しい意見も出ました。

昆虫をおいしくするための餌代や味付け代が高く、まだ普及は難しいのではないかという意見や、栄養が豊富ということを広めることが大事だと思うという意見も出されました。

可能性と共に様々な改善点も見えてきたと思います。


私自身、昆虫食の普及に向けて、夏にラオスに行きたいと思っています。それまでに昆虫食にたくさん触れて、課題や可能性を肌身で感じ取っていきたいと思います。



くーぱー
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アフリカのスタートアップ躍進:ITで課題解決

22日の朝日新聞4面に、アフリカ発のスタートアップが急成長しているという記事が掲載されていました。

特に、金融とITが融合したフィンテックと呼ばれる分野が、ケニアとナイジェリアを中心に発展しており、アフリカ大陸の東西に位置することも相まって「東西アフリカ版シリコンバレー」と呼ばれているそうです。
興味深いのが、現地に根付いていなかった技術を一足飛びに急速に発展させる「リープフロッグ」という現象が起こっていることです。
ケニアの例を挙げると、2007年に携帯電話を使った送金システム「エムペサ(M-pesa)」がスタートし、欧米を超える速度でモバイルマネーが普及しました。背景には国民のほとんどが銀行口座を持っていなかったことがあります。ケニアでは銀行が限られた場所にしかない上、手続き上の理由から持てるのは富裕層だけでした。貨幣経済でない自給自足の農村部の人やホームレスなどの貧困層は、銀行口座やクレジットカードを持つことができませんでした。M-pesaは、携帯電話さえを持っていればお金の出し入れができます。これは画期的で、貧困層を含めた国民にサービスが普及。現在、M-pesaの総取引額はGDPの約50%になると言われています。
日本でも、PayPayのような電子送金・支払ができるシステムが普及しはじめたのはつい最近のことなので、驚く人も多いのではないでしょうか。

こうした「社会課題の解決×ビジネス」という形のスタートアップがアフリカに続々と進出していると記事では述べられていました。しかし、スタートアップの急成長に対し、アフリカ経済はさほど伸びていないことも指摘されています。多くの国で、未だ電力供給や物流が不安定なため、中間層の働き口となる製造業が停滞していることが理由です。ナイジェリアに工場をもつ「味の素」の大串紀之現地法人社長は、「政府主導で変えていかなければアフリカの経済はいつまでも取り残されたまま」と警鐘を鳴らしていました。

ITやアプリなど、外からど最先端の技術がアフリカに入っていくことは、彼らの人々の生活をより便利なものにしているかもしれません。しかし、それが本当に生活を豊かにしているかどうかや、健康で長生きできるようになっているかどうかは、全くの別物ではないかと感じています。日本をはじめ先進国の企業によって現地で行われるビジネスが、経営者側の自己満足で終わってしまわないよう、地に足をついた活動を行う必要性を感じました。
これは、国際機関やNGOなどによる途上国への支援にも同じことがいえると思います。
私は春からケニアのエスンバ村でボランティアをしますが、現地で行う活動が自己満足で終わらないよう、心に留めておきたいと思います。

(おすぎ)

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