2023年03月07日

G20外務大臣会合:今後の食料問題は?

先週、インドでG20外務大臣会合が開かれていました。

残念ながら、2月末のG20財務大臣・中央銀行総裁会議に続き、今回の会合でも共同声明の採択は見送られました。


合意できなかった部分ですが、ロシアによるウクライナ侵攻に関する記述についてで、

・ウクライナにおける戦争を強く非難し、この戦争が人的被害をもたらし、世界経済を悪化させていること

・核兵器の使用又はその威嚇は許されないこと

上記の2つの項目に関して、ロシアと中国の反対があったと、インドの外相が明らかにしています。


成果文書全文はこちらを参照(英語)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100467828.pdf


気になるのは、食料システムに関する議論です。実はロシアとウクライナは農業大国。特に小麦やとうもろこしなどは世界輸出の大半を占めていました。ウクライナ侵攻後、ロシア軍が黒海に面したウクライナの港を封鎖したため、ウクライナからの穀物輸出が一時的にできなくなりました。これがきっかけで世界各国で食料価格が高騰。国連とトルコの仲介で、両国の間で合意が成立し、穀物輸出が再開されましたが、依然として価格は高騰したままです。この合意は今月18日に期限を迎えますが、ロシアのラブロフ外相は「ウクライナの穀物の大部分は、貧しい国ではなく、低価格でヨーロッパに運搬されている」と非難。今後の更新について「ロシア側の生産者の利益が考慮される場合にかぎり、可能になる」とし、明言を避けました。


詳細はこちらの報道を参照:

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230302/k10013996541000.html

NHKの詳しい解説はこちらを参照:

https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/479721.html


日本からは山田賢司外務副大臣が出席しました。山田副大臣は、「日本としても、アジアや中東、アフリカ諸国に対する緊急食料支援を含め、グローバルな食料安全保障への支援として、近々、5000万ドルの貢献を決定する予定」と食料システム問題に対処することを明言しました。

外務省のG20外相会合(概要)サイト:

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009628.html


食料価格の高騰で苦労しているのは貧しいアフリカの人たちです。世界銀行の最新の報告によると、サブサハラ・アフリカの4分の1以上の国で、すでに食料インフレ率が20%を超えており、14,000万人超に深刻な影響を及ぼしています。一日も早く事態が収拾することを願っています。


JETROのレポートはこちらを参照:

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2023/c05cbbaf4bea95cf.html

(ぽ)

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3月5日:GGG+フォーラム・準備編

3月5日(日)日本リザルツ主催でGGG+フォーラムが開催されました。総勢300名近くのお客様をお迎えし、大盛況のうちに幕を終えました。特にかつてないほど多くの学生さんや、若者の方々にお越しいただきました。なんと最年少は、小学生6年生の可愛らしい女の子で、第6部では一番前に座っていたので会場がざわついていました。

GGG+フォーラムが大成功をおさめたのは、日頃から日本リザルツの活動を見守ってくださっている企業や学生、有志の皆様のお陰です。特に開催前日の土曜日は、お休みにも関わらず多くの皆様がお手伝いに来てくださいました。お写真を撮っておらず、皆さんに裏側をお見せすることができなくて申し訳ないです。

朝から皆で協力して、大量の資料をファイリングしたのでスムーズに準備が進み、夕方には会場への搬入が完了ました。ご協力いただいた皆様、本当に有難うございます。

また、この日、私はスナノミの募金箱を作成しました。
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天空の城ラピュタに出てくるどーらおばさんに扮した、白須理事長のメッセージ入りのスペシャル募金箱です。
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今回のフォーラムでも、スナノミ症含め、顧みられない熱帯病に関して多くの意見が寄せられ、本当に嬉しかったです。

当日までの準備は学生インターンが中心となって行いました。誰一人欠けてもGGG+フォーラムの大成功はなかったのだと、身をもって感じています。学生時代に、皆様と共に今回のGGG+フォーラムの運営に携わらせて頂けたことは、一生忘れられない経験となりました。

GGG+フォーラムの会議の様子は司会を務めた赤沼と渡邊よりこの後ご報告させていただきます。皆様、楽しみにしていてくださいね。

(おすぎ)
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