2023年03月21日

Drone Delivery技術に関する最新情報

本日、日本リザルツと交流の深い国産ドローンメーカー・エアロセンス株式会社取締役の嶋田悟様から、世界のドローン輸送技術に関する最新情報を共有いただきました。

米国発のドローン配送企業「Zipline」が、垂直離着陸機(VTOL=Vertical Take-Off and Landing aircraft)の新たなモデルである「Platform 2」を公開しました。これは、荷物を「ドロイド(Droid)」と呼ばれる小さなロボットのようなコンテナーをワイヤーで吊り下げ、私道や歩道など空いた場所に正確に荷物を下ろすことを可能にするドローンで、飛行音も静かだそうです。

「Zipline」のドローンに関するYoutube動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=9-3aknk_t2w

ドローンが日常生活の一部になることが、技術面からも現実的になってきつつあることを受け、嶋田様からは「アジア・アフリカ健康構想の一つの目玉として、国産VTOLによる医薬品配送システムの世界展開を目指したい」というメッセージをいただきました。

今年の夏には、神戸大学が参加する世界のドローン技術が集うコンペティション「IFAC2023」が開催されるそうです。
国産VTOLが今後どのように発展していくのか、動向に注目しています。

日本リザルツが取り組む結核やマラリアなど、感染症分野のワクチン輸送においても、ドローン配送システムは今や欠かせないものとなっています。途上国の人々のニーズに合い、日本の技術が最大限活かされた支援が進むよう、我々も連携を強化していきたいと思います。

(おすぎ)

posted by resultsjp at 16:54| Comment(1) | 情報

続報:岸田総理のインド訪問(スピーチを紐解く編)

岸田総理大臣がインドを訪問していました。


モディ首相との会談はこちらを参照:

http://resultsjp.sblo.jp/article/190243051.html


20日、岸田総理はインド世界問題評議会で演説を行い、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現に向けた新たな推進計画を表明しました。そして、グローバルサウスと呼ばれる途上国のインフラ整備などを支えるため、日本が2030年までに官民で750億ドル(およそ98000億円)以上を投じると発表しました。


政策スピーチ全文はこちらを参照:

https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2023/0320speech.html

外務省のサイトはこちらを参照:

https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/pc/page1_001544.html


岸田総理は自身のスピーチの中で、FOIP協力の新たな「4つの柱」を示しました。それが@絵平和の原則と繁栄のルール、Aインド太平洋流の課題対処、B多層的な連結性、C「海」から「空」へ拡がる安全保障・安全利用の取組です。その上で、気候変動、食料安保、国際保健、サイバーセキュリティ等の幅広い分野における現実的かつ実践的な協力を加えるなどして、FOIP協力を拡充していくことを説明しました。


日本リザルツがアドボカシーを続けている開発協力大綱の改定についても、言及がありました。

ODAの戦略的活用によって外交力を強化するとした上で 「オファー型」の協力や「民間資金動員型」無償資金協力の導入を打ち出したほか、JBIC(国際協力銀行)法の改正を進めることを表明しました。


JBIC法の改正については、日本リザルツもこちらのブログで取り上げています。

http://resultsjp.sblo.jp/article/190175734.html


全文を見てみると経済安全保障のための政策への言及が多く見られる印象を受けました。特に「海における法の支配の三原則」については、自身の政権下で「自衛隊と各国軍の共同訓練、RAA(円滑化協定)やACSA(物品役務相互提供協定)などの法的基盤の整備等を進めています」とした上で「新たに同志国の軍等に対する無償資金協力の枠組みも創設」したと明言しました。


これまで日本のODAは軍事目的に使用しない=非軍事原則の堅持が遵守されてきました。日本リザルツも、朝日新聞「私の視点」やDevexなどへ寄稿を行い、国内外に日本のODAについて提言をしてきました。


「私の視点」の寄稿に関するブログはこちらを参照:

http://resultsjp.sblo.jp/article/190153143.html

Devexの寄稿に関するブログはこちらを参照:

http://resultsjp.sblo.jp/article/190166889.html


今回のスピーチを踏まえ、大綱改定がどのようになるのか、引き続き注視していきたいと思います。

(ぽ)

posted by resultsjp at 16:44| Comment(1) | 情報

マラリア・ノーモア・ジャパンの皆さんがお越し下さいました

昨日3月20日、日本リザルツ東京オフィスにお姉さま方がお見えになられました。
Malaria No More Japan(マラリア・ノーモア・ジャパン)の長島美紀理事と、飯塚由美子事務局次長です。
2A105589-2BDC-4534-AB7D-2816E280EFDE.jpg


飯塚様は、先日の3月5日に開催されたGGG+フォーラムにもご参加して下さり、大変有難いご感想も頂きました。
今回は、白須理事長と今後の活動について、意見を交わしました。

マラリア・ノーモア・ジャパンは、マラリアの根絶を目指して活動を行っている国際NGOの日本支部です。
「マラリアの無い世界」を目指し、キャンペーンやイベントを通じた啓発活動や政策提言を行うほか、マラリアの犠牲者を無くすために海外でも精力的に活動をしています。

Malaria No More Japan公式サイトはこちらから:

マラリアも日本リザルツが取り組みを行う結核と同じ三大感染症の一つです。是非、更なる連携を図っていきたいと思います。
(おすぎ)
posted by resultsjp at 13:15| Comment(1) | 情報