2023年03月24日

「人間の安全保障」を身近に考える

3月22日(水)付の朝日新聞18面「2030:SDGsで変える」に、国際協力機構(JICA)の田中明彦理事長の記事が記載されています。

記事では、地球規模課題を解決するためにJICAは世界と日本をつなぐ架け橋になる必要があること、日本のODAには、当事者と同じ目線で問題に取り組むことで育まれた信頼関係があることを指摘しています。その上で現在改定に向けて議論が進んでいる開発協力大綱については、「JICAが軍事的な支援をすることはない」と明言しています。


また、「人間の安全保障」については、誰もが当事者であると述べています。

中学生にこの用語を説明するにはどうしたらよい?という質問に対し、田中理事長はいじめ問題を例に出し、「恐怖や欠乏から自由で尊厳が確保されることが人間の安全保障だ」とわかりやすく説明しています。私自身も、大学の授業などで人間の安全保障についてよく耳にしますが、自分事として意識することがなかったので、これには目から鱗が落ちそうでした。

中学生も含め、全ての人が概念を理解し、自分事として考えるようにするには、問題をどう説明するかという視点を持つことが大切だと感じました。


ちなみに田中理事長には2014年、日本リザルツのオフィスで開かれたNGO勉強会に参加して頂いたことがあります。

過去のブログはこちらを参照:

http://resultsjp.sblo.jp/article/99056803.html

http://resultsjp.sblo.jp/article/189424060.html


JICAの動向にも今後注視していきたいと思います。

Watagashi



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