今日6月1日は、ケニア共和国がイギリスからの自治権を獲得したことを記念する「マダラカデー」です。ケニアで初めて定められた祝日だそうです。
独立を前に自治権を獲得したのは1963年で、今日でちょうど60周年になります。
中でも印象的だったのは、サミュエル・ゲニー元国会副議長のインタビュー記事でした。
ゲニー氏は、カプサベット男子高校初の黒人校長を務めた後、国会議員、国会副議長、そして選挙管理委員会(ECK)委員を務めました。ケニア国家の成長や政治変遷を中心で見守ってきた立場として、今後の政府の在り方について意見を述べています。
ゲニー氏は、国が60歳を迎えた現在もなお、ケニア人が職を求めて他国へ流出し続けているのは、この問題に対処できるリーダーがいないからだと主張しています。ゲニー氏曰く、ケニアは教育を受ける機会に恵まれており、多くの卒業生を輩出しているのにもかかわらず、卒業後の就労の機会が十分ではありません。
現在、ケニアでは毎日のように物価が上昇し続けています。
昨日は40円で売っていたヨーグルトが、今日は80円になっているという具合です。
ケニアの平均所得は1か月3万円。これでは何も買えなくなってしまいます。
給与の未払いも問題です。
チャリティの親戚で、公立高校で教師をしているお母さんは、2か月も給料が振り込まれていないそうです。
国を変えるのは、国際機関でもODAによる資金援助でもなく、その国の国民であり教育であるとここに来て深く感じるようになりました。
ケニアには、想像以上に富裕層がいるのもよくわかります。それだけ貧富の差があるということです。
皆さん1人ひとりが勇気をもって行動すれば、国内で貧困は解決できる気がしています。
ゲニー氏が言うように、正しい教育により正しい政策がなされ、ケニアがより良くなることを心から祈っています。