2023年09月05日

米国の政策人材育成方法とは?

1日付の日本経済新聞の「私見卓見」に「政策人材の厚みを増やせ」という題の面白い記事が載っていました。中央省庁の人材育成について、国だけで考えるのではなく、官民が一体となった政策形成システムを国家として構築するのはどうか?と提言しています。

ここでは米国の例が出てきますが、世界トップレベルのシンクタンクが鍛錬し、政権交代の度にスタッフが入れ替わることで、民間で得た知見や経験が政策として履行されていくようです。

こうした人材はシンクタンクの枠にとどまらず、民間企業、NGO、メディアなどに幅広く在籍し、専門性を磨きながら、横の交流を通じて、人脈形成をしているそうです。

この手法はかなり興味深いと思いました。日本ではNGOの知名度がまだまだ低く、特にアドボカシーに特化している団体は海外に比べ多くありません。

読んでいて、こうした手法を日本リザルツ、NGOとしても積極的に参考にしていければと思いました。

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posted by resultsjp at 18:31| Comment(1) | 情報

今週は国際会議ウィーク!

今週は国際会議がたて続いています。ASEAN首脳会議が今日からインドネシアではじまったのを皮切りに、9~10日にはインドでG20首脳会議が行われます。

ただ、G20に関しては習近平国家主席が出席を見送るという異例の事態になっています。これは2008年のG20初開催以来はじめてのことです。


日本リザルツでもG7の議論がどのようにG20に引き継がれるのか、関連会合を注視してきました。。

G20財務大臣会合(7月):

http://resultsjp.sblo.jp/article/190466401.html

G20保健大臣会合(8月):

http://resultsjp.sblo.jp/article/190519340.html


これらの文書がどこまで首脳会合で反映されるかはもちろん、これまでのG20閣僚級会合では共同声明を出せておらず、どのように首脳宣言が取りまとめられるのか、見守っていきたいと思います。

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posted by resultsjp at 17:46| Comment(1) | 情報

新型インフルエンザ等対策推進会議の議長に五十嵐隆氏

5日付の朝日新聞に新型インフルエンザ等対策推進会議の議長に国立成育医療研究センターの五十嵐隆理事長が選ばれたとの報道がありました。

また、構成員も35人から15人に絞られ、メンバーには日本リザルツが予てよりご指導ご鞭撻をいただいている国立国際医療研究センターの大曲貴夫先生も選ばれています。


メンバーに関する記事はこちらも参照:

http://resultsjp.sblo.jp/article/190530632.html

3月のGGG+フォーラムでのご登壇の様子:

http://resultsjp.sblo.jp/article/190221255.html


行動計画は来年の夏を目途に策定されるそうで、新たなメンバー方々でどのような取りまとめが行われるのか、私も注視して見ていきたいと思います。

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posted by resultsjp at 17:39| Comment(1) | 情報

グローバルサウスと日本

5日付の朝日新聞にJICA緒方貞子平和開発研究所の峯陽一所長の記事が掲載されていました。

峯所長はなぜ今、グローバルサウスが広がったのかという質問に対し、「ウクライナ戦争を受けて、欧米にもロシアにもつかない国家グループが存在感を強めた」と指摘。これらに名称を付ける必要があったが北側が付けたので「グローバルサウス」となったと述べています。

また、歴史意識としてグローバルサウスの多くに植民地として支配された記憶があるとし、こうした主権侵害を繰り返したことが、各国の欧米への疑心暗鬼につながっているとしています。ただ、反西洋でなく、今、グローバルサウスでは西洋と反西洋双方の意見を聞きながら主張を打ち出していることも指摘しています。

また、今世紀の後半には、アジアとアフリカの人口が世界の8割になるとした上で、ご自身が専門とされている南アフリカに状況が似てきているとしています。

日本については「経済発展という意味で、世界ではじめて南から北へ本格的に越境した国」と位置づけ、文化的に日本は西洋でないので、南北の分断を癒せると期待と込めていました。

最後の日本への意見についてはごもっともで、TICAD30周年イベントでも対中国を意識した発言が多くありましたが、他と比較するのでなく、相手のためになる日本らしい協力ができればという考え方ができればと願っています。

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