2023年09月07日

生誕120年、棟方志功に学ぶ

版画家・棟方志功。10月から生誕120年を記念した展覧会が東京で開かれます。


展覧会の詳細はこちらを参照:

https://www.momat.go.jp/exhibitions/553


青森の鍛冶屋に生まれ「わだはゴッホになる」と上京し、1951年にスイス、ルガーノで開催された第二回国際版画展で優秀賞を獲得した後はブラジル、ヴェネツィアなどのビエンナーレにも出品。「世界のムナカタ」として国際的な評価を得ました。


棟方志功は自身の作品を「板画」と呼び、一貫して木版の特性を生かした作品を作り続けました。板の声をひたすら聞くことを重視しており、「自分を忘れ、板刀も板木も忘れ、想いもこころも、忘れるというよりも無くして仕舞わなければならぬ」という言葉が象徴的ですが、本当に無心に板と向かったことがよくわかります。


私も仕事柄、寄稿や執筆をよく行いますが、大きく反響があるのは、人に言われて仕事で書いたものでなく、やはり無心になって自分から自然に出てきたものが多いです。


山下清や棟方志功には遠く及びませんが、何かを生み出すには邪念を捨てて、物事にまっすぐ向き合うことが重要だと感じました。

(ぽ)

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より包括的な水対策とは?

7日付の日本経済新聞「私見卓見」に日本リザルツが関心を持って取り組んでいる水に関する話題が掲載されていました。

寄稿は世界自然保護基金(WWF)ジャパンの小林俊介さんによるもので、水は気候剣道だけでなく、ビジネスや投融資の観点からも重要である旨を指摘。その上で、水リスクの把握と対策がサプライチェーン全体で必要であるとしています。小林さんによると欧米の繊維関連企業は原材料の調達先や生産国政府、NGOと連携して対策を講じた上、国際認証(GOTSAWSなど)を活用して情報開示をしているそうです。小林さんは日本では企業の取り組みが自社拠点に留まるとし、調達網全体を網羅できるように視野を広げてほしいとしています。

10月からはじまる国際保健福祉大学院の乃木坂スクールは栄養がテーマですが、春学期は水がテーマになる予定です。私たちも広い視野をもって水対策を見ていきたいと思います。

(ぽ)

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パレスチナ難民の今

6日付の公明新聞にイスラエルとパレスチナの紛争に関して、一般社団法人・現代イスラム研究センターの宮田律理事長の解説が掲載されていました。

宮田理事長は第一次中東戦争でイスラエルが勝利したが、この際、約75万人ものパレスチナに住んでいたアラブ系住民が家を破壊され、故郷を奪われ、近隣諸国やヨルダン川西岸、ガザ地区などに逃れて難民となったことを説明。こうした難民を救うために、日本リザルツが連携しているUNRWAが設立されたことは皆さんもご存知かと思います。

1980年代後半になると、入植地においてパレスチナ人の抵抗運動が始まるようになり、イスラエル側がそれを武装勢力を使って弾圧するようになります。こうした状況を鑑みて、1993年に「暫定自治原則宣言」に署名がなされました。これをオスロ合意と言います。オスロ合意によりますと、ヨルダン川西岸とガザ地区の暫定的な自治をパレスチナに認めたほか、占領地からのイスラエルの撤退を求める国連安保理の決議を履行することなどが盛り込まれています。

1994年にはパレスチナ自治政府が発足しましたが、ヨルダン川西岸や東エルサレム、ゴラン高原などは今もイスラム占領地のまま。昨年11月以降は、占領地でイスラエルによる取り締まりが過激化しているそうです。


宮田理事長はオスロ合意自体がパレスチナの独立への核心に触れることなく、自治を認めただけに過ぎなかったことを指摘。その上で、75万人のパレスチナ難民にかんして、イスラエル国内への帰還ができていないことに懸念を示しています。

最近は安全が保たれていないことに加え、より良い雇用や経済情勢を求めてイスラエルを離れるパレスチナ難民も多く、「シオニズムと真逆の動きが起っている」と揶揄されていました。


解説を読んで、改めて、パレスチナ難民のみなさんがいかに窮屈な環境で生活をされているのかがよくわかりました。UNRWAの支援のもと、皆さんが少なくとも3食ご飯にありつけ、教育を受け、医療サービスを受けられるよう、私たちもできることを続けていきたいと思います。

(ぽ)

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