版画家・棟方志功。10月から生誕120年を記念した展覧会が東京で開かれます。
展覧会の詳細はこちらを参照:
https://www.momat.go.jp/exhibitions/553
青森の鍛冶屋に生まれ「わだはゴッホになる」と上京し、1951年にスイス、ルガーノで開催された第二回国際版画展で優秀賞を獲得した後はブラジル、ヴェネツィアなどのビエンナーレにも出品。「世界のムナカタ」として国際的な評価を得ました。
棟方志功は自身の作品を「板画」と呼び、一貫して木版の特性を生かした作品を作り続けました。板の声をひたすら聞くことを重視しており、「自分を忘れ、板刀も板木も忘れ、想いもこころも、忘れるというよりも無くして仕舞わなければならぬ」という言葉が象徴的ですが、本当に無心に板と向かったことがよくわかります。
私も仕事柄、寄稿や執筆をよく行いますが、大きく反響があるのは、人に言われて仕事で書いたものでなく、やはり無心になって自分から自然に出てきたものが多いです。
山下清や棟方志功には遠く及びませんが、何かを生み出すには邪念を捨てて、物事にまっすぐ向き合うことが重要だと感じました。
(ぽ)