日本リザルツは国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のアドボカシーのサポートを行っています。
9月は13日はオスロ合意から30年です。15日付の朝日新聞に特集が組まれていました。
オスロ合意とは30年前の1993年9月13日、イスラエルとパレスチナによって結ばれたものです。イスラエル軍が占領地のヨルダン川西岸やガザ地区から撤退し、パレスチナ側が暫定的な自治を始めることで合意。二国家共存を目指すものとなっています。
ただ、和平交渉は停滞しているだけでなく、近年は暴力の応酬も激化しているのが現状です。
1面と2面には、父親をイスラエル当局に拘束された女性の話が掲載されていました。父親が拘束されたのは今春で、女性は自らも銃を突き付けられたようです。
パレスチナ政策調査センターが発表した世論調査によると、パレスチナ人の64%がオスロ合意前よりも現状が悪化していると答えているそうです。
南アフリカ生まれのイスラエル人作家ベンジャミン・ポグランド氏は現在のネタニヤフ政権の閣僚らがパレスチナ人に対して、人種差別的な言動を繰り返していることについて、アパルトヘイトを引き合いに出し、「南アで見ていることの再放送を見ているようだ」と批判。実際のオスロ合意の交渉に携わったイスラエルの元副外相であるヨシ・ベイリン氏は合意は結果として失敗に終わったとしながらも和平への道筋を示す意義はあり、イスラエルとアラブ諸国との関係改善につながった部分もあると述べ、「イスラエルとパレスチナは同じ地域に住む以上、共存していかざるを得ない。国際社会を含めて、その形を議論し続けていく必要がある」としています。
今月末には国連総会があります。この件についてもどのような議論がなされるのか、注視していきたいです。
(ぽ)
posted by resultsjp at 15:27|
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