2023年10月31日

世界銀行国会議員連盟の勉強会:ガザにも言及

31日(火)朝、世界銀行・デジタル担当のグアン・チェン副総裁をお招きした世界銀行国会議員連盟の勉強会が開かれました。

勉強会の中では日々に厳しさを増すガザ情勢についても言及があり、国内の安定を待っていてからプロジェクトをするのでは遅いので、民主化が難しい国も対象とすべきという声があり、特にガザの厳しい状況に対して積極的に支援をしてほしいという声がありました。他にもパレスチナは国ではないのでメンバーカントリーではないが、世界銀行は貢献できないのか?という質問もありました。

これに対して、チェン副総裁からは「国連と連携しながら、緊急的人道支援を進めている」という回答があったようです。


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さて、余談ですが、オフィスに岩佐賞の盾が届きました。


https://www.asahi.com/sdgs/article/15011490


早速、しろくま先生こと故浅野茂隆理事長にお供えしました。浅野先生の遺志を継いで、1日も早くすべての人が健康で平和に尊厳を持って暮らせるよう、日本リザルツは活動を続けていきたいと思います。

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今日は何つくろう:どーらと弟子のお料理日記

霞が関の魔法使いどーらの指令のもと、お料理修行をはじめたその弟子。先日はお魚屋さんに丁稚奉公に行き、秋刀魚をひたすら捌いてきました。

そんな秋刀魚にまつわる閑話休題が朝日新聞に掲載されていました。秋刀魚が食べ物として文献に出てくるようになったのは江戸時代からで、そのころの江戸ではさっぱりとしたスズキやタイ、コイなどの魚が人気で、脂の強いマグロやイワシ、ブリなどの魚は人気がなく、秋刀魚も同様だったようです。弟子は青魚が大好きなので、少し意外でした。

弟子が作るのは「和食」ですが、和食で使われるお野菜についても面白い話がありました。実は和食でよく使う野菜。海外が起源のものが多いようです。

例えば、ご飯=イネは縄文時代にインドから入ってきましたし、ゴマはアフリカが原産です。秋刀魚の横に欠かせないダイコンも弥生時代に東欧から渡ってきました。お野菜も長い旅を経て、日本に来たと思うと感慨深いものがあります。

美味しいものを作ったら、みんなで美味しく食べて、それを分かち合いたいですよね。劇作家の平田オリザさんは「東京ノート」という作品の中でこんな面白いエピソードを載せています。専業主婦の主人公はこどもと夫に作ったお弁当に加え、家にいる自分のものも作り、それをお昼に食べているそうです。なぜかと問われた彼女はこう答えました。「家族だから、一緒のものを食べたほうがいいでしょ」と。

ただ、超がつくほどのお料理ビギナーの弟子。美味しいを分かち合う前に、まずは「お腹を壊さないか心配」とどーらに言われているため、分かち合える誰かに美味しいご飯が作れる日を目指して、今日も何を作ろうかアイデアを捻りたいと思います。

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感染症とAI

日本リザルツが感染症対策でお世話になっている国立国際医療研究センターの氏家無限先生のインタビューが朝日新聞に掲載されていました。

9月から始まった新型コロナワクチンの秋接種について、先生は「医療従事者の立場から言えば、是非、打つことを勧めたい」としています。自身の免疫を育て、大切な周囲の人のリスクを減らすためにも意義はあるとしています。

また、安全や有効性の賛否や副反応については極端な情報がSNSなどで出回ることもあり、先生たちは医療者向けの講座を開き、患者さんへのコミュニケーションのあり方について議論をしているそうです。「受ける相手の立場で考え、信頼と理解を深めていくことが大切」という言葉が印象的でした。


創薬に関してはこんな面白いニュースもありました。アステラス製薬はロボットを使ってiPS細胞を培養することを目指しているようです。このロボットは「まほろ」といい、人間がするような細かい作業も可能だそうです。また、24時間365日稼働できるので、より多くの実験をこなせるようになります。


手先が不器用な筆者は「まほろ」が羨ましい限りですが、AIができる作業がどんどん増えている今日、人間に求められる仕事は頭を使うより難しいものになっているように思えます。作業でなく、戦略に基づいた仕事がこなせるようになる人材になれるよう、私も霞が関の魔法使いどーらからの鍛錬に取り組みたいと思います。

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ガザ「救える命 救えない」

ガザでの戦闘が地獄絵図のようになっています。

ガザではすでに8,000人が亡くなり、イスラエル側と合わせた犠牲者は9,000人を超えています。現在、臨時国会で代表質問や予算委員会での質疑がはじまっていますが、ガザに関する質問も相次いでいます。

こうした中、30日(日)の日本経済新聞に白須理事長の20年来の友人である清田明宏保健局長のインタビューが掲載されていました。

ガザではUNRWAの病院も含めて35ある病院のうち12カ所が閉鎖しているほか、72か所ある診療所の3分の2が機能していません。

清田先生によると、ガザ南部の病院は負傷者で溢れかえっている上、燃料が枯渇していることで電力や水なども不足。今で3割の診療所しか運営できていません。

UNRWAの職員の方も亡くなっています。これまでに53人が犠牲になり、清田先生の知人の女性医師も避難先の難民キャンプで命を落としました。いつもは気丈な清田先生が「今後の支援のあり方も含め、先行きが全く見えない。ガザな残るかすらわからない」と現状を吐露されていました。その上で「とにかく今は残された人の支援を続けることを全力を注ぎたい」としていました。

28日の朝日新聞には作家・井上ひさしの言葉が載っていました。

「完璧な国などありません。早く間違いに気が付いて、自分の力で乗り越えていくことにしか未来はない」

罪のない命が刻一刻と失われる間違った状況に世界各国が気づき、一秒でも早く戦闘が止まることを願います。

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2023年10月27日

新薬の開発と浅野茂隆先生

来年から千円札の肖像画になる北里柴三郎。みなさんはどのような人かご存知でしょうか。

北里博士は不可能といわれていた破傷風菌の純粋培養に世界で初めて成功。これを使って破傷風の血清療法を考案しました。これがジフテリアの血清治療に応用され、多くの命を救いました。

この研究は今も活用されています。ヤマカガシやセアカゴケグモのような昆虫、ハブクラゲなどの海洋生物の毒にも利用できるそうです。

意外かもしれませんが、北里博士はノーベル賞を受賞していません。前理事長の浅野茂隆先生も生きていたらと思うと惜しくてありません。


新薬開発についてはもう一つ興味深いニュースがありました。第一三共は新型抗がん剤を開発・販売するため、アメリカのメルク社と提携することになりました。これは国内製薬会社の契約としては最大の3.3兆円となります。

具体的に商業化するのは「抗体薬物複合体(ADC)」という薬です。バイオ医薬品と低分子と呼ばれる別の医薬品を結合させていつくるそうで、これは通常のがん細胞のみを攻撃する薬よりも効果が高いそうです。

こうした薬はファイザーや武田薬品も開発しているそうです。新しい薬が商業化できれば、日本で2人に1人が罹患し、3人に1人が亡くなるとされているがんの治療に試金石が打たれることになります。


今後の開発に期待したいところです。

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