2024年08月19日

[緊急]フォーラム延期のお知らせとお詫び

[緊急]フォーラム延期のお知らせとお詫び


平素よりご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

98日(日)に予定しておりました「災害時の連携を考えるフォーラム」と前日のスタディーツアーにつきましては、誠に申し訳ございませんが、開催を延期させていただくこととなりました。

今回の延期の理由は、以下のような状況がございます。


1. 被さい者の生活の不安定さ

現在、多くの被さい者の皆様が生活の安定を図る段階にあり、まだ自身の状況を振り返る余裕が十分ではない状況にあるとのご意見を承りました。


2. 被さいの内容と状況の多様性

地震の影響や、被さい者それぞれの置かれている状況が多様であることから、一律に議論を進めることにためらいを感じている関係者も多くいらっしゃいます。


3. 復興計画の共有不足

今後の復興に向けた体制や方針が市民の皆様に十分に共有されておらず、市民との対話が始まったところで、今の段階では地域全体の方向性が見えにくい状況にあります。


これらの状況を踏まえ、より適切なタイミングで大規模なフォーラムを来年に開催しようとかんがえております。今後の復旧の進展に合わせて関係者の皆様と相談しながら、具体的な開催時期を判断いたします。すでにご出席のお返事をいただいた方々おかれましては、大変恐縮ですが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


―――

尚、98日(日)一部関係者により、戦略会議を以下の通り行います。関係者の皆様には是非、ご出席いただけますと幸いです。


日時:98日(日)14時〜17

場所:ホテル金沢兼六荘・会議室

920-0918 石川県金沢市尾山町640

https://www.kenrokusou.com/

―――


以上、よろしくお願い申し上げます。

日本リザルツ理事長 白須紀子

担当 長坂優子

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誰一人取り残さない支援の在り方とは?

818日付の朝日新聞にエイズが作った行動主義の原形というタイトルの記事が掲載されていました。

記事では、エイズ関連会議が25周年を迎えたという話題が出ていました。ここでは、エイズの原因となるHIV関係者や支援団体、医療関係者、製薬会社、国際機関など1万人が会する場で、アクティビストがトランスジェンダーへの差別をなくすよう呼びかけた様子を報じ、エイズ関係者は多少過激ともいえる演出を使ってでも当事者の声に目を向けさせることに成功し、資金や政策のあり方に影響を持ったことを指摘していました。確かに国連にも専門機関が創設され、グローバルファンドも生まれ、エイズに対しては大きな関心が寄せられるようになりました。

ただし、世の中にはエイズ以外の感染症もあります。同じ日の朝日新聞にはガザでポリオが25年ぶりに感染されたという報道が出ていました。ポリオは主に乳児がかかる病気ですが、手足に麻痺が残るなどの障がいが残ります。国連は8月末〜9月にガザ全域のおよそ64万人を対象にワクチン接種のキャンペーンを計画しているそうです。

感染症はエイズ以外にもあり、支援が行きわたってないところもたくさんあります。適切なところに適切な予算が計上されるような仕組みができることを願ってやみません。

(ぽ)

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2024年08月18日

【速報】国際租税枠組み条約に向けた付託事項草案、圧倒的多数で採択!!

国連投票結果.PNG


                       <クリックすると拡大します>


8月16日国連において「国際租税協力に関する国連枠組み条約の付託事項の草案」(1)に関し採決を行ったところ、【賛成:110、反対8、棄権44ということで、草案が圧倒的多数で採択されました。


反対の8カ国は、オーストラリア、カナダ、イスラエル、日本、ニュージーランド、韓国、イギリス、アメリカ(英語圏+米国の関与が強い国と言えますか)。


また、先進国で賛成に回る国はなく、賛成はグローバルサウス諸国(含む、中国・インド等新興国)の大多数だけということになり、くっきりと南と北の分断が明らかになりました。


ちなみに、枠組み条約を作ろうということになった、20231122日の「国連における包摂的かつ効果的な国際租税協力の促進」決議の採択状況は次の通りです。賛成125、反対48、棄権9。この時ほとんどの先進国は反対でしたが、今回は上記8カ国を除き棄権に回ったため、反対がぐっと減りました。


グローバルサウスのアフリカ・ブルンジからの声


ブルンジ国連政府代表部は「X」で、次のようなコメントを出しています2


素晴らしいニュースです!国際租税協力に関する国連枠組条約の付託事項の草案が、本日 2024 8 16 日に採択されました。この重要な節目により、グローバルサウスが国際税務の議論に平等に参加できるようになります。南側諸国はこの歴史的な決定を圧倒的に支持しましたが、北側諸国の大半は棄権または反対票を投じました。この分裂は、真の国際租税協力を達成する上での継続的な課題を浮き彫りにしています。こうした違いにもかかわらず、この成果は、世界的な税の公平性を強化し、持続可能な開発を支援するための重要な一歩となります。公正で公平な国際租税システムを求めるキャンペーンは続きます!


今後のタイムテーブル>3年かけて枠組み条約と2つの議定書を作成


今後のタイムテーブルですが、この草案が本年の総会で採択された後、「IV. 交渉のアプローチと期間」によれば、3年かけて枠組み条約と2つの議定書(3)を作成することになっています。つまり、2027年末までに完成させるとのことです。アフリカ・グループは2年を主張していましたが、先進国側に押し切られたようです(4)。


ともあれ、この草案には何点かの問題点はありますが、全体的にはきわめて包括的かつ野心的なものです。一方、我が日本政府は枠組み条約に対して一貫として後ろ向きの姿勢を取っています。建前としてはグローバルサウスとの連携、連帯を言いながら、いざ国際租税取極めを巡っては分裂、分断を選択しています。こうした拗ねたような姿勢ではなく、グローバルサウスのためにも、OECDでのBEPSプロジェクトをけん引した日本政府・財務省の英知を国連租税枠組み条約の取り組みでも生かせるようにしていただきたいと思います。


1草案最終版


2ブルンジ国連政府代表部は「X


3)二つの議定書について


草案最終版より>


 15. 枠組み条約と同時に2つの初期議定書を作成すべきである。早期議定書の1つは、デジタル化とグローバル化が進む経済において、国境を越えたサービスの提供から派生する所得に対する課税を扱うべきである。


 16. 第二の早期議定書の主題は、政府間交渉委員会の組織会合で決定されるべきであり、以下の特定の優先分野から選択されるべきである:


a. デジタル化経済への課税


b. 税関連の不正な資金フローに対する措置


c. 租税紛争の予防と解決


d. 富裕層による脱税と租税回避に対処し、関連する加盟国における効果的な課税を確保する。


4European Network on Debt and Development (Eurodad)のポリシー&アドボカシー・マネージャーのTove Maria Ryding さんの「X」より

(報告:田中徹二・グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事)
posted by resultsjp at 14:56| Comment(1) | 国際連帯税の推進

坂口力先生のインタビュー紹介

共同通信のニュースに坂口力元厚労大臣のインタビューが掲載されていました。

白須理事長と坂口力先生のご親交は長く、理事長が骨髄バンクのボランティアをしているとき、当時の坂口厚労大臣を訪ね、ドナー登録者30万人の早期達成など支援策を要望。坂口先生や公明党が患者の負担軽減策などのお力添えをしてくださったそうです。また、ストップ結核パートナーシップ推進議員連盟にも所属されており、故ウィンストン・ズルさんの追悼会にもご出席されていました。

追悼会の様子:

インタビューによると、坂口先生は夫以外の第三者から提供を受けた精子で人工授精する不妊治療(AID)について、三重県立大(現・三重大)の医学部生だった1950年代に「一度精子提供した」そうで、「ほとんど(妊娠に)成功しないからと産婦人科から頼まれた」と経緯を証言されていました。実名での提供証言は極めて珍しく、専門家も「国内では初めてではないか」としています。AIDを巡っては、実施を公表している慶応大病院以外に少なくとも7大学病院が過去に実施していたことがわかっており、三重大学はその1つでした。

AIDに関しては、法整備が追いついていなかったり、 ドナーの確保が難しかったりし、新規受付が中止されています。 ただ、無精子症は男性の100人に1人と決して珍しくないのも事実です。坂口先生のインタビューによって男性不妊の分野に関しても取り組みが進むことを期待しています。
(ぽ)


posted by resultsjp at 09:23| Comment(1) | 情報

2024年08月12日

今日は日航機墜落から39年

今日は、520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故から12日で39年です。墜落現場の群馬県上野村では遺族や関係者が慰霊の登山を行いました。


1985年8月12日、お盆の帰省客などを乗せた日本航空のジャンボ機が群馬県上野村の山中に墜落し、国内の航空機事故では最も多い520人が犠牲になりました。毎年、遺族や関係者は墜落現場である、通称「御巣鷹の尾根」に向けて慰霊の登山を行っています。

慰霊の登山は、13日までは遺族や関係者に限られているそうで、遺族たちは、高齢などのため現場を訪れることができない家族や知人にビデオ通話などで慰霊の様子を伝えることができるようになっています。

飛行機といえば、今朝から白須理事長と黒岩理事長補佐も全日空の羽田ー能登便を使い、能登半島地震の被さい地を訪問しています。白須理事長によりますと、お盆の影響で飛行機はほぼ満席だったそうです。

この羽田ー能登の往復便ですが、現在は1日1便しか飛んでいません。能登半島地震の支援が増える中、運航本数の増加、または、他の地方都市への増便を期待したいところです。
増便が実現すれば、能登には農業などに従事する若手起業家も多くいますので、その方たちの発信のチャンスも増えそうですね。
(ぽ)
posted by resultsjp at 14:31| Comment(1) | 情報