この研修を受けるため、10日からロサンゼルスに来ております。今日は3日目が終わったところです。
アメリカの面会交流事情は日本より30年は進んでいると聞いてはいましたが、この研修でそれを痛感しています。
アメリカの監視付面会交流は、特別なケースに限られます。婚姻中のDV、子どもの虐待、育児放棄、精神疾患、アルコールや薬物への依存などで、離婚に際して、単独親権になったケース(通常は共同親権)で、家庭裁判所の審判により「監視付」と決められた場合は、無料で州立のVisitation Serviceを利用することができます。しかもその頻度は週3回とか週1回などで「日本では家庭裁判所に行っても月1回」だと説明すると、驚くよりも不思議がられます。
街によっては常設のVisitation Center施設がないそうですが、サービスは提供できるので、公園で親子が遊ぶのを見守っているなどの対応をするそうです。
特別なケースに対応するので、参加者それぞれに、怖い思いをしたり、対応に困ったり、ジレンマに悩んだりしながらも、親子が絆を取り戻したり構築したりできるように日夜がんばっておられます。そして、面会交流の時間を親子ともに楽しめて信頼関係を取り戻せた時は、自分の仕事にやりがいと誇りを感じるのだそうです。
参加者の皆さんから見れば、日本はどうして単独親権制度にこだわるのか、特別な理由がないのにわざわざ監視付で会ったり、月1回しか会わなかったりするのか、と私の話を聞いて不思議なのでしょうが、日本から見れば、なぜアメリカは州の予算を使って、そんな危険な場合にまで親と子の面会交流をプロの手で支えるのか、と不思議だろうと思います。
私はもう何年もこの問題に携わってきましたから、そのなぜ、どうしてには答えられますが、その違いや、なぜ?に対する答えを広く当事者でない人たちにも理解していただけて、やっと日本の制度は変わっていくのかもしれませんね…啓蒙活動やアドボカシーって重要なことだなぁと改めて感じました。
一方で、この3日間の参加者の熱心さ、誠実さを見ていると、私までアメリカの監視付面会交流の現場にいる気持ちになって、自然にこみあげてくるこんな思いで何度も胸がいっぱいになりました。
「この世に、親子の縁で生まれてきたことを自分たちで守れない人たちがいるなら私たちが、そして州として国として守ろう。どうしても、誰の力をもってしてもだめなところまで、できることはすべて行い守らなければならないほど、親子は尊いし、子どもにとって親に会い続けることが子どもの福祉にかなうことだから」
研修そのものは英語漬けですし、家族法や専門用語も交じって、さっぱり分からないときもありますが、周りの方々の暖かさに助けられて奮闘しています。
理解度テストも毎日あり、回答率8割以上でないと終了証書も出ないそうで…そちらはあきらめていますが、今後日本の民間改革を進めていくうえで力になってくださりそうな方々にもお会いできて、実りあるアメリカ滞在となっていますし、帰国後もコンタクトを続けたいと思います。
研修後はアリゾナ州ツーソンで施設の見学と、実際に虐待のあったケースの監視付面会交流を視察させていただき帰国します。
施設の写真はたくさん撮りたいと思います。(研修中は写真撮りにくい雰囲気で…) (鈴木)
結婚式で神父が「神が結ばれたものを人が分けることはできません」と言うのを思い出した。その夫婦は別れるわけだけど、せめて親子は分かれまいということだろうか
悲劇を止めさせなければ!
The United States will override that to continue the parent-child relationship in any case. Nation and society has actively supported.
The incredible thing in Japan, justice is cut off to cruel the parent-child relationship.
it is pathetic country that there is a lot of judges that family get separated by divorce or separation. Please help and empowers us from this tragedy.