2015年08月24日

第7回 民間税調シンポジウム「国際課税を考える」

8月23日、青山学院大学にて第7回民間税調シンポジウム「国際課税を考える」が開催されました。

基調報告では、元財務省主計局主計官・OECD租税委員会日本代表で弁護士の志賀櫻氏が、約90分にわたって主にタックス・ヘイブンとグローバル経済における租税回避問題、それに取り組む国際社会の動きについて発表を行いました。

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志賀氏は、「グローバル・エコノミーの現在において、いかにして国家主権の壁を打ち破って実効性のある二重課税及び二重非課税の排除を行うかという問題である」と述べるとともに、「タックス・ヘイブンというブラックホールへの入り口を国際協調によって塞ぐことが最も手っ取り早い方法であるが、取り締まる側と取り締まられる側に、(英)シティと(米)マンハッタンという二つのタックス・ヘイブンがある。泥棒が縄を綯っている状況である」と問題の深刻さを表現しました(志賀氏発表資料はこちら)。

会場との質疑では、スターバックス等の他国籍企業が巧みな租税回避を行ってまったく税金を納めていなかった事例が取り上げられましたが、日本の文脈においても、元民主党衆議院議員の仙谷弁護士より「商社や銀行が税金をまったく納めていないが、なぜこんなことが起こるのか、広く一般に問題意識が共有されるべき。民間税調は公平・公正なデータを示しつつ、政府税調等に働きかけるべきではないか」との意見も出されました。

OECDやG20を通じてタックス・ヘイブン問題への取り組みは強化されつつありますが、ピケティの主張する国際的な格差縮小のためにはこの問題は避けて通れず、国民的な関心が必要であると感じました(高木)。
posted by resultsjp at 11:18| Comment(2) | 国際連帯税の推進
この記事へのコメント
メディアにも協力していただいて!
Posted by 白雪姫 at 2015年08月24日 21:30
正直者が馬鹿を見る。おかしな世の中です。
Posted by 白虎 at 2015年08月26日 08:30
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