たくさんの方が参加されていました!
Nutrition Japanは、民間企業、政府関係機関、学術研究団体、NGO等、様々な組織が連携し合い、途上国・新興国の栄養不良問題に取り組むことを目的に立ち上がりました。
発足記念セミナーでは、栄養改善における国際的な動向や日本国内の施策、企業のビジネス展開事例など、栄養に係わる情報が共有されました。
冒頭の開会挨拶の中で、食品産業センター理事長 村上 秀徳氏は、日本企業の製品開発力や技術を活かした栄養改善ビジネスの展開において、Nutrition Japanへの期待について述べられました。
内閣官房 健康・医療戦略室参事官 岡島 洋之氏からは、Nutrition Japanの仕組みについて説明がございました。配布された資料はWEBでも公開されています。各組織の関係性が図で表されており、とてもわかりやすいです。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/suisin/suisin_dai14/siryou5.pdf
Global Alliance for Improved Nutrition(GAIN)理事会議長Vinita Bali氏とSUN(Scaling Up Nutrition)Business NetworkのGeraldine Murphy氏より、今回の発足記念セミナーのために、ビデオメッセージが届けられ、会場で放映されました。
Vinita Bali氏は、「Nutrition Japanは、日本政府のリーダーシップのもと、栄養が重要な国際的課題として、維持されていることを示している。このことは、世界的に問題となっている栄養の過不足問題(肥満と栄養不良の共存)によるリスクの観点から必要であり、価値あることである。」と述べられました。
SUN Business Networkは、栄養改善に取り組む国際的ネットワークで、260以上の企業が参画しています。Geraldine Murphy氏からは、「栄養改善事業推進プラットフォームのメンバー企業がSUN Business Networkにも参画することで、国際レベルでネットワークを構築でき、連携して取り組むことができる」と、Nutrition Japanを歓迎するメッセージが届けられました。
また、栄養問題に取り組む企業として、株式会社ファーストリテイリング CSRソーシングチーム 青沼 愛氏が登壇し、大変興味深い事例を紹介されました。
こちらの動画にすべて説明されていますが、ファーストリテイリングでは、生産拠点のひとつであるバングラデシュにおいて、「Factory Worker Empowerment Project」というプロジェクトを展開しています。取引先縫製工場に勤務する方を対象に、基本的な栄養学や衛生・健康管理、家計管理などのライフスキル習得を支援しているそうです。従業員がより健康的になり、プログラムが終了した工場では、女性の欠勤率が36%下がったというデータも出ているそうです。
Nutrition Japanの活動を通して、今後このような成功事例がどんどん出てくることを期待したいです。
(Saho)