2016年11月14日

誰でもわかる!華麗なるGaviまとめB

皆様、こんにちは。

これまで日本リザルツが作成したアドボカシーペーパーの中から、選りすぐりのペーパーをご紹介しながら、Gaviを知っていただくこのコーナー。

今回は、前回の予告にもありました通り、霞が関の魔女(ドーラおばさん?)と言われている代表の白須が、9年前にしたためた文章を紹介させていただきます。(新聞に掲載されたものです)

オフィスの掃除中、偶然見つけた文章なのですが、今読んでも、「あ〜そうそう」とうなずいてしまうような内容です。


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官邸は「健康の外交」のリーダーシップを
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 日本国民の、そして世界の人々の健康をどのように守るか、そこで日本政府がどのような役割を果たしていくべきかについて私見を述べてみたい。健康問題は国境を超える。SARS(重症呼吸器感染症)や鳥インフルエンザはその好例であろう。また、注目すべきは短期的なアウトブレイク(大流行)だけではない。特にエイズ・結核およびマラリアのいわゆる三大感染症が重要である。
 人は必ず結核にかかり、やがてこの国はそれで亡んでいくだろうと思っていたように、今も世界中でこの病気に苦しみ、この寄稿文を書いている2時間ほどの間に370人もの人たちが次々と命を失っている。この事実は大変重く、世界各国が連携して対応に当たっている。この連携の輪からこぼれ落ちているかに見えるのが日本である。ここ5年ほど、国際保健問題への日本のコミットメントは極めて低調であった。たとえば、2004年から2年間における厚生労働省からWHOへの寄付金(任意拠出金)はわずか3000万ドルであった。同期間における英国の拠出額の約8分の1、ノルウェーの3分の1にしか過ぎない。また、よく指摘されていることだが、国際機関に勤務する邦人の数は絶望的に少なく、WHOもその例外ではない。WHOに勤務する邦人の専門職員数は、121名から166名を適正数に設定されているところ、2005年末時点でたったの41名でしかなく、長きに渡り低迷している。昨年の11月のWHO事務局長選挙においては、日本から出馬した尾身氏の検討が伝えれたものの、結果は厳しいものであったと言わざるを得ない。実は、このような日本にも、健康問題で世界のイニシアティブを執った時期があった。2000年の九州・沖縄G8サミットの際、議長をつとめた当時の森首相は、感染症対策の重要性を提唱し、2002年の世界エイズ・結核・マラリア対策基金の設立へとつながった。この業績は、ゲイツ財団をはじめとする民間の力も得つつ、その後の国際保健のトレンドを大きく変えたのである。しかし残念ながら、日本が原動力となったこの世界基金への政府拠出は米国の4分の1にすぎない。外交上の「得点」は、それが継続されてこそアピールになるというのに、だ。このような一貫性のない政策の「元凶」になっているのは、省庁ごとの縦割り組織である。厚生労働省、外務省がそれぞれ国際保健関係の予算を要求し、バラバラの意図に基づいて政策を立案しているのが現状であり、ただでさえ限られた予算の戦略的な運用を妨げている。健康問題への取り組みは医療だけにとどまらず、日本の立場をアピールしうる貴重な外交資源でもある。これを象徴の課レベル、局レベルでの立案にゆだねるのは実に惜しいことではないか。安倍総理は「アジアにおいて確固たる存在感を示し確保する」と述べているが、その方針のひとつとして「健康の外交」はアジアのみならず世界に大きなインパクトをもたらしうる。そして幸いなことにわが国には健康問題の解決について世界に類を見ないすぐれた経験と知識が蓄積されており、さまざまな優れた人材が活躍している。世界的な健康問題については、国際機関等を通じた多国間協力の枠組が大きな影響力を持っている。現在のように、グラウンドデザインなき「健康の外交」を漫然と続けるのは日本の利益にならない。安倍政権は、官僚に対する強力なイニシアティブを発揮し、国際社会に対する統合的な戦略をさらに練るべきである。
白須紀子


(2007年4月15日 新聞掲載原文)


いかがでしたでしょうか。

印刷して壁に貼っておきたい方は、コチラからPDFをダウンロードください。


それではこの「日本政府よ!保健外交のリーダーシップを!」の流れで、保健外交推進関連のGaviペーパーをご紹介させていただきます!


【2016年 G7伊勢志摩サミット/TICAD VI〜開催に向けて、日本の保健外交をアピールせよ!〜】
20161114_20.png
詳しくご覧になりたい方は、コチラからPDFをダウンロードください。

【世界のワクチン接種のリーダーに〜G7サミット、TICAD VIに向け、Gaviワクチンアライアンスに補正予算で拠出を〜】
20161114_21.png
詳しくご覧になりたい方は、コチラからPDFをダウンロードください。


日本が世界の保健のリーダーシップを執っていくためにも、予防医学の神髄であるワクチン接種の世界的機関、Gaviへのさらなる協力をぜひ!

Gavi関連の記事はコチラから。

(いけのり)
posted by resultsjp at 14:20| Comment(3) | GAVIキャンペーン
この記事へのコメント
代表のお言葉がすごいですね。予言者?
Posted by なまはげ at 2016年11月15日 09:02
したためてますね〜
Posted by せつこ at 2016年11月15日 09:06
9年も前から。すごいです
Posted by SUN at 2016年11月15日 09:55
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