2016年12月12日

Gaviがシリアの子どもたちへ予防接種支援を決定(12月8日プレスリリース)

皆様、こんにちは。

Gaviがシリアの子どもたちへ予防接種支援を決定しました。今回はそちらの記事と、黄熱病ワクチンの備蓄、HPV プログラムの拡大についてのGaviのプレスリリースをお届けします。(てんこ盛りです)


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@シリアの子どもたちへ予防接種支援を決定
Gaviワクチンアライアンスは12月8日、シリアに対する人道支援計画(HRP)に対応した特別支援を発表しました。内戦で荒廃したシリアの子どもたちを命に関わる感染症から守るための、ワクチンやコールドチェーン機材の購入への財政支援です。

「シリアに関する政治的解決が見出せない中、何百万人もの人々がごく基本的な保健サービスにさえアクセスできない状態です。我々は、特に命に関わるが予防可能な病気に罹患するリスクの高い子どもたちを守る手助けをします」

この決定をしたGavi理事会の理事長、ンゴジ・オコンジョ−イウェアラ博士は述べました。
Gavi理事会は、2017−2018年に年間2,500万ドルの支援を表明し、UNICEFを通じたワクチン及びコールドチェーン機材購入に当てることとしました。この決定を受け、Gaviのパートナーはシリア全地域の5歳未満の子どもたち300万人に予防接種を行います。

「GaviはUNICEF,WHO,市民社会組織などの人道支援パートナーをサポートする準備ができています。これらパートナーは、活動が著しく制約される中、治安上の問題や資金不足などの問題に悩まされながらも、現地で何百万人もの人々に支援を届ける素晴らしい活動をしています」

WHOとUNICEFによると、シリアにおける最も基本的ワクチンの接種率は、内戦が始まる以前の80%から、2015年には41%まで落ち込み、何百万人という子どもたちが必要な予防接種を受けられていません。その結果、ワクチンで防げる感染症による死亡率が上がり、最近のポリオ、麻疹、髄膜炎の集団発生に見られるように感染症流行の高いリスクに曝されています。

またセス・バークレー博士によると、

「シリアの子どもたちの予防接種率は今や世界で下から四番目になっています。子どもたちに必要なワクチンを届けることが急務なのです。このような悲劇が、感染症によるワクチンで予防可能な死によってこれ以上続くことがあってはなりません」

Gavi のシリア支援は、ジフテリア、破傷風、百日咳、B 型肝炎、ヒブ、ポリオ1、麻疹、風疹に対するワクチンを対象とします。
紛争当事国など最も脆弱な状況にある国々では、保健に対するニーズが非常に高いのが常です。Gavi はこのような状況にあるほとんどの国々で活動しています。今回の理事会では、緊急事態にあり多数の国内避難民のいる状況でGavi がどのように活動するのか、その原則についても決定がなされました。今後数ヶ月でこの新しい方針を具体的に固めていくことになります。


A緊急時のワクチン備蓄への追加支援と黄熱病ワクチン支援
Gavi 理事会は更に、中央アフリカ地域における最近の黄熱病の流行など、Gavi の支援を受ける各国で増加している感染症の集団発生についても協議しました。その結果、髄膜炎、コレラ、黄熱病ワクチンの緊急対応用備蓄に対する新たなアプローチが承認されました。ワクチン供給量が限られている感染症の場合、緊急用のワクチンを備蓄しておくことで、流行発生時にワクチンを速やかに入手することができるようになります。

新しいアプローチでは、Gavi は緊急対応用備蓄に長期的に資金をコミットし、パートナー組織が将来の緊急事態に備えると共に、ワクチンのより安定的な供給が可能になるようにします。
また緊急時には、Gavi の支援を受けるすべての国々が、Gavi からどのような支援を受けているかには関係なく2、必要なワクチンすべてとその接種にかかる経費に対する資金援助を受けることができるようになります。また、Gavi の支援対象外の国々もGavi の緊急対応用備蓄ワクチンを使用できるようになりますが、事態の終息後かかった費用を払い戻す必要があります。

1 ポリオに関してはポリオ不活化ワクチン(IPV)を支援。
2 Gavi の支援対象国には、近い将来支援からの「卒業」が見込まれている国々も含まれる。このような国々は、Gavi に対して新たに要請できる支援の内容が制限されている。



「緊急対応用のワクチン備蓄は、総合的な疾病対策と国際保健における危機対応の双方で重要な役割を果たしますが、それ自体が解決策にはなりえません」

とバークレー事務局長はコメントしています。

「ワクチン備蓄は、よりよい公衆衛生システムの構築や定期接種及びキャンペーンの拡充を通じた乳幼児予防接種の改善といった、より広範な戦略の一部となるべきです」
Gavi はまた、2016−2020 年の期間に追加資金として1 億5,000 万ドルを提供し、対黄熱病ワクチン支援を強化することになりました。Gavi は2000 年以来、3 億ドル以上を黄熱病リスクの高い国々における定期予防接種、大規模予防キャンペーン、そして緊急対応用のワクチン備蓄に投資しています。


BHPV プログラムの拡大
Gavi 理事会はHPV ワクチン支援の加速化も承認しました。この決定により、2020 年までにGaviの支援する国々の4,000 万人の女の子を子宮頸がんから守り、90 万人の死を防ぎます。HPV は、主に中・低所得国において年間26 万6,000 人の命を奪っている子宮頸がんの主な要因です。最新のデータでは、子宮頸がんはアフリカの女性の死亡要因の上位に入っています。
2011 年以来Gavi はHPV ワクチンを支援してきました。支援の形態は、ワクチンの全面的な導入か、或いは後の全国的な接種に向けた体制作りのための試験的導入の二つがあります。
各国は今後、試験的導入を経なくても、全面的な導入をGavi に対し直接要請できることになりました。また、HPV 支援の初年には、9 歳から14 歳という異なる年齢層の少女たちへの接種に特に力を入れる予定です。今回の決定はWHO の戦略的諮問委員会(SAGE)が最近行った予防接種に関する提言への対応で、Gavi がHPV からより多くの人々を守るための機会となりました。対象年齢層を広げることで、迅速で間接的な集団免疫効果と、活動を実施する際の効率や経済性の向上を期待しています。

ンゴジ・オコンジョ−イウェアラGavi 理事長は、

「Gavi は2015 年までに100 万人の少女たちに予防接種をするという目標を果たしました。今回の決定は、HPV という困難に対しより大きなインパクトをもたらす素晴らしい機会になります。アフリカには子宮頸がんの診断や治療のための施設は少ないのですが、HPV ワクチンは人生の最盛期にある多くの女性たちの生死に大きな違いをもたらすでしょう」

と述べています。

2016 年9 月より、Gavi の支援を受ける23 ヵ国がHPV ワクチンの試験的導入を実施してきました。一方で、ルワンダ、ホンジュラスは公的な予防接種の中にHPV ワクチンを直接導入しました。

Gavi はGirls’ Effect (英国のNGO)、世界基金、米国の大統領緊急エイズ救済計画(PEPFAR)によるDREAMS 計画、エイズと闘うアフリカ・ファーストレディーの会(OAFLA)等の国際組織やイニシアチブとのパートナーシップの可能性を模索しつつ、青少年に対する保健政策によりよい形で予防接種を組み込む努力を続けます。



Gaviの積極的で迅速な対応!素晴らしいですね。

(いけのり)
posted by resultsjp at 11:27| Comment(3) | GAVIキャンペーン
この記事へのコメント
Gaviって目まぐるしいですね!
Posted by 高杉晋作 at 2016年12月12日 11:28
「シリアの子どもたちの予防接種率は今や世界で下から四番目になっています・・・・」
知りませんでした。
Posted by サニ at 2016年12月12日 12:05
読み応えのある文書ですね!
Posted by かなた at 2016年12月12日 13:59
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