まずは保健省にて、在ケニア日本大使館の植澤利次特命全権大使と共に、クレオパ・マイル保健大臣と面会。
TICAD VIで採択されたナイロビ宣言を守るためにも、日本の技術支援等を通じて協働し、ケニアの感染症問題に立ち向かっていくことの重要性について話し合われました。
その後は日本リザルツが実施している結核アドボカシー事業を見学するため、カンゲミ・スラムに移動。
左から小林書記官、秋野先生、STOP TB Partnership Kenyaのエヴリン、KANCOのピーター。
集まったコミュニティ・ヘルス・ボランティア(CHV)の方々と活発な意見交換が行われました。
やはり全員で WE♡JAPAN のTシャツを着て集まると圧巻です。
日本政府を代表して、秋野先生と小林書記官から普段の保健活動で使用するゴム長靴をCHVの方々に渡していただきました。
結核クリニックではちょうど診療中の結核患者さんともお話ししました。
クリニックを後にし、数名のCHVにそれぞれが担当している世帯の結核患者のお家を案内していただきました。
こちらの女性の場合、咳はありませんでしたが寝汗がひどく、結核発症が判明したそうです。
この方は以前私も訪問した結核患者さんです。自己判断で投薬をやめたせいで結核が再発し、一か月前は寝たきりの状態でした。しかしCHVの働きかけで治療を再開することが出来、今日は見違えるように元気になっていました。
ただし、油断は禁物。秋野先生も「体調が良くなっても絶対に完治までは薬を飲み続けるように」と何度もお話しされていました。
いたるところで多くの子どもたちに囲まれ、すっかり人気者です。
その後はJICAケニア事務所に移動し、佐野所長にお会いしました。昨日のエスンバ訪問に関する情報共有を行い、スナノミ症をなくしていくために日本に出来ることは何か、今後の展望について話し合いました。
昼食をはさんで、午後からは長崎大学によるNUITM-KEMRI(Nagasaki University Institute of Tropical Medicine- Kenya Medical Research Institute Project)プロジェクトの視察です。
長崎大学はケニア中央医学研究所(KEMRI)の敷地の一角に事務所を構え、寄生虫感染症、マラリア、コレラなどの下痢症、蚊媒介性ウイルス性出血熱などの研究を行っています。
主人公の医師が働く研究所として、映画「風に立つライオン」の舞台にもなりました。
熱帯医学研究所ケニアプロジェクト拠点長の一瀬教授にケニアで行っている活動についてご説明いただいた後は、施設内の様々な研究室を案内していただきました。
見学の途中で、スナノミの死骸を顕微鏡で見させてもらうことが出来ました。たくさんの卵がはっきりと確認できます。。。
最後に職員の方々と一緒に記念撮影。
今日はケニア保健省、在ケニア日本大使館、JICA、感染症研究機関と各分野のまさに第一線で活躍されている方々からお話を聞くことができ、非常に中身の濃い一日となりました。
本日お会いしてくださった皆さま、本当にありがとうございました!

佐野所長のtwitter はコチラ
https://mobile.twitter.com/Sano_JICA_Kenya/status/811925899817824256