2017年04月20日

ナイロビ生活vol5 "結核患者にお会いしました編"

皆さま、こんにちは。白石です。

前回のブログ"ナイロビ生活vol4"はこちらから
ナイロビ生活vol4 "カンゲミの「空気」編"

私どもがカンゲミスラムで行っているプロジェクトは「ナイロビ市のスラム居住区におけるコミュニティ主導の結核予防・啓発活動の拡大支援事業」というものです。
カンゲミでの結核発見率・治癒率を向上させることが上位目標です。

先週開催したFollow-up Meetingの後にCHVの方々にお願いして、2名の結核患者の方とお話しする機会を設けていただきました。
今回はその際に感じたことを書いてみようと思います。

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まずは1人目。
HIV/Aids・別の病気(脇腹に大きな腫れがあり詳しい検査が必要)との併発があり、体全身にだるさが常にあるような印象を受けました。その為、仕事をすることが難しく、脇腹の腫れについて検査するお金を工面することができません。結核に関しては治療が終了していますが、伴って発生した新たな問題に今も直面しています。

そして2人目。
数ヶ月前にケニア東部に住んでいるときに体調を崩し、1ヶ月ほどの私立病院に入院の後、結核の診断を待つ間にカンゲミに引っ越し(家族がこちらにいるようです)、結核と診断され、その後はCHVのアドバイスを受けながら治療に専念しています。


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次に私が感じたこと。

・HIV/Aids(他の病気)との併発
これは難しい問題です。結核患者にとってHIVは最大の敵と言われています。結核菌を保有していても実際に結核が発病するのは10%と言われますが、HIVとの併発の場合、その割合は爆発的に増加します。(欧米の研究によると30倍から50倍とも)

・仕事
結核の初期症状は長引く咳・痰・微熱です。今回お会いした2人の患者の方々は全身にだるさがあり、以前までの仕事は辞めなければいけなかったと話してくれました。さらにスラムでの仕事は基本は肉体労働がほとんどであり、特に若い男性は肉体労働をしなければいけないという風潮があるとも話していました。仕事ができなくなることは収入減に直結し、生活の質が低くなります。結核の治療費は無料ですが、間接的に大きな犠牲を払っていることになります。

・CHVの役割
2人目の患者の方はケニア東部から引っ越してきたばかりです。しかしCHVは数ヶ月前からのカルテを持っていました。それはケニア東部のCHVから情報共有がなされている結果です。CHV制度は国家レベルの戦略のため潤滑に情報共有がされています。彼に詳しく話を聞くと、ケニア東部でもCHVに助けられ、カンゲミでも助けられたと話していました。

・結核治療費
結核の治療費は無料。これはThe Global Fundからの支援を受けているためです。私は薬が無料で配布されるのだろうと考えていましたが、2人目の患者の方は結核と診断された後で、その前の私立病院への入院代なども返金があったと話してくれました。これには正直びっくりしました。

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以上、報告でございました。

次回はナイロビ生活vol6 "ナイロビ事務所スタッフを打ち合わせ編"をお送りします。
posted by resultsjp at 16:32| Comment(2) | 情報
この記事へのコメント
詳細な報告、ありがとうございます
Posted by かなた at 2017年04月20日 18:32
直接患者さんと話すことも重要ですね。
Posted by ワタ at 2017年04月21日 09:46
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