本日、第144回GII/IDIに関する外務省/NGO懇談会に参加いたしました。
外務省側の新しいご担当者の紹介から和やかに始まった会議は、令和元年(2019)年に行われる国際会議が話題の中心となりました。G20保健関連の情報共有、C20保健分野・関連会合の報告に続き、8月のTICAD7関連サイドイベントなどの情報共有が行われました。国際協力(特に保健分野)を継続的に行うためには、支援国や支援組織からの資金拠出が重要です。しかし、ドナー側も財政負担が問題になっています。そうした背景があり、G20の一環として、保健省と財務省の大臣合同会合が6月28日大阪で行われます。
また、国内での国際会議に加えて、国連総会が9月に控えています。9月23日には国連UHCハイレベル会合が予定されており、国際保健分野の関係者にとって、非常に重要な年です。また、Gaviワクチンアライアンスとグローバルファンドへの増資準備をする年でもあるため、様々な動向から目が離せません。
また、マラリアワクチン接種がアフリカ3か国(マラウィ、ケニア、ガーナ)で始まったことが、大きな話題となりました。直前の4月22日ー26日、マラリアウィークとしてタイ・バンコクで国際会議・イベントが催されました。参加された方から、アジア各国におけるマラリア対策・取組みを情報共有していただきました。あいにく、タイでのマラリアウィーク会合とアフリカのワクチン接種と時期は近かったものの、ワクチンのアフリカからアジアへの展開については、踏み込んだ議論は行われなかったとのことです。
最後に、ユニセフ議員連盟・世界の子どものためにポリオの根絶を目指す議員連盟・合同議員連盟会合(3月26日開催)の報告を日本リザルツからさせていただきました。アフガニスタン、ナイジェリアなどの取組み、ポリオがもう少しで制圧されるところまできているものの最後の一歩が厳しい現実、関係者がさらに連携して取り組んでいく必要があることが話し合われたことを、お伝えしました。なにより、議員連盟会合とGII懇談会に参加された方の胸に響いたのが、ポリオの会の齋藤さんがご自身の体験や日本におけるポリオに関する実情をお話してくださったことでした。私たちの活動を遡って、2018年ケニアで実施したGGG+フォーラムにもポリオ患者の方に参加していただき、発言をしていただいたこともご紹介しました。患者さんの生の声が政策に反映されることを切に願います。
SoH
PS ケニア事務所ことりが作成してくれたリザルツ新聞も手に取っていただきました。
赤と黒の2色刷りだと黒一色と同じ値段で印刷できるのを覚えて、ハマっています。