岸田文雄首相が、日本の首相として初めて、核不拡散条約(NPT)再検討会議に出席しました。
首相は会議にて、「核兵器のない世界」を達成するという理想と現実を結びつける方法として、5つの行動からなる「ヒロシマ・アクション・プラン」を打ち出しました。
ヒロシマ・アクション・プランは、@核兵器不使用の継続の重要性を共有A核戦力の透明性(情報開示)の向上B米露、米中間の対話を支持することによる核兵器数の減少傾向の維持C核の不拡散を確かなものとし、原子力の平和的利用を促進D各国指導者に被爆地訪問を促すことで被爆の実相の認識を世界に広げる、の5つからなります。
また、首相は今回の会議の出席以外にも核廃絶に向けた若いリーダーを日本に招くため、国連に1000万ドルを拠出して「ユース非核リーダー基金」を設けることや、来年広島で開かれるG7サミットで「核兵器の惨禍を二度と起こさないことの力強いコミットメント」を示す旨を発表しました。広島がおひざ元の首相として、核問題への積極的な姿勢を見せています。
核の完全廃止は大変難しいゴールですが、一度核兵器使用すると世界中が凄まじい影響を受けます。最近ではロシアが核の使用を仄めかして他国に脅しをかけており、やはり核が生み出す問題には一刻も早く対策すべきだと考えられます。
また、日本リザルツでは二つの核問題として、「結核」と「核兵器」、どちらの核も世界からなくす活動を行っています。
広島と長崎のような悲劇が、二度と起こらないように、また、人々が核の脅威に晒されない日が来ることを強く願っています。
参考 朝日新聞2022年8月2日(火) https://www.asahi.com/articles/DA3S15375551.html
(M)