本日の日本時間午後5時30分頃より、TICAD8が始まりました。
開会セッションで、岸田総理大臣は、グローバルファンドに対して10.8億ドルの拠出を行うことを明言しました。
具体的に岸田総理は、自らの「新しい資本主義」の「成長と分配の好循環」をアフリカでも、という論理構成から、アフリカでの「人への投資」を重点化すると述べ、今後3年間で300億ドル(現在の円・ドルレートで4兆円程度)を公共・民間合わせて投資すると誓約。また、「グリーン成長」に公共・民間合わせて40億ドル、スタートアップ企業にアフリカ開発銀行からの投資も併せて50億ドル、加えて、債務の健全性の確保に10億ドルを投入すると誓約しました。
つづいて岸田総理はコロナを教訓に、アフリカの感染症と保健システムの強化のために、グローバルファンドに今後3年間で最大10.8億ドルを拠出することを誓約しました。
グローバルファンドは現在、第7次増資プロセスを行っていますが、前回の第6次増資の目標額が140億ドル、今回はコロナ下の三大感染症や保健システム強化により資金がかかることや、コロナ下で成果が後退していることから、目標額が27.6%増の180億ドルとなっています。日本の誓約は、前回の8.4億ドルからちょうど28.6%増の金額となっており、国際的な要請に応えたものとなっています。これまで誓約を行った国をみますと、米国は30%増を誓約しましたが、ドイツは20%増にとどまっていました。日本が目標額の増額割合を正確に反映した誓約額の増額を行って国際社会の要請に正確に応えたことで、今後のドナー国のプレッジに良い影響が出ることを期待しています。
TICAD8は、以下のウェブサイトおよびYouTubeリンクから視聴できますので、関心のある方はご覧ください。
◎TICAD8公式ウェブサイト
◎TICAD8ユーチューブチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCukfQyLgu7ODl8WmhKA3Uww
◎英語通訳の中継
https://www.youtube.com/watch?v=Arj_F58HPp0
(ぽにょ)