12日、世界銀行のDorte Vernerさんと、NPO法人食用昆虫科学研究会の佐伯真二郎理事長をお招きして、昆虫食に関する勉強会を開催しました。
Dorteさんは世界銀行の食糧・農業グローバルプラクティス 主任農業エコノミストで、GGG+フォーラム秋田やTICAD8プレイベントで同時開催した「アフリカ写真展」の写真を撮影した方です。
Dorteさんのブログはこちらを参照:
昆虫食と聞くと、敬遠する人も多いですが、歴史的に一番古い食料です。世界では、10億〜20億人がアフリカのザンビアでは人口の90%が昆虫を食べています。Dorteさんからは、一般的な昆虫食の動向やメリット、アフリカの実情を教えていただきました。
Dorteさんからは昆虫食を普及させる際には、乱獲や生態系破壊につながる昆虫採取ではなく、養殖を進めたほうがいいという提案がありました。昆虫養殖は持続可能性の観点からも従来の動物畜産と比べて優れている点が多いそうです。今は農薬を使った植物を食べさせないなど、虫の餌をコントロールすることも可能だそうです。ただ、あまり普及が進んでいないという課題もあるそうです。
佐伯理事長からは、ラオスのお話をうかがいました。ラオスは、人々が日常的に昆虫を採取して食べています。
ラオス政府は栄養不足の原因はたんぱく質不足とみていたようですが、現地調査をしてみると、実際は、脂質不足が原因で、脂質を多く含んだ昆虫を選ぶ必要があることがわかりました。
佐伯理事長は、昆虫をふりかけやドライフルーツのように加工したり、昆虫食のおままごとセットを作ったりするなど面白い普及活動をされていました。
昆虫食にはまだまだ課題はありますが、昆虫を餌にした鶏や豚の育ちがよくなるなどの事例も出ています。未開だからこそ、様々なチャンスがあります。
佐伯理事長から昆虫食をおみやげにいただいたので、まずはそちらに挑戦してみたいと思います。
(くーぱー)