2023年01月12日

持続可能な食についての勉強会:管理栄養士・手島祐子先生

10日、日本リザルツのオフィスに三祐コンサルタンツ管理栄養士の手島祐子さんをお招きして、持続可能な食についての勉強会を行いました。
今回の勉強会には、厚生労働省健康局健康課の清野富久江栄養指導室長、世界銀行の米山駐日特別代表、食品産業中央協議会の宮本企画部長、栄養コンサルタントの栗脇様、味の素からは黒岩様と畝山様にもお越しいただきました。日本リザルツスタッフも勉強会に参加しました。

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手島さんは、JICA 青年海外協力隊としてインドネシアで栄養改善活動に取り組まれたご経験をお持ちです。國井修先生との共翻訳で「食卓から地球を変える〜あなたと未来をつなぐフードシステム〜」がこのほど出版されました。

勉強会では主に「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」のお話をしていただきました。「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」は地球にも人間にも安全で健康的な食事をとることの重要であるという考え方で、具体的には各国での加工食品の消費を減らす取り組みについて紹介してくださいました。
印象的だったのは、食や地球の未来を持続可能なものにするためには、1人が完全菜食を1か月間(1日3食で、約100食)するというアプローチではなく、100人が1か月の内たった1食でも菜食にして、その背景にあることに想いを馳せる(地球環境への影響、自信の健康)ことのほうが効果的だという言葉でした。もちろん、1か月のうちの1食だけでは、変化は小さくプラネタリー・ヘルス・ダイエットは実現できませんが、それぞれが背景を知ることで、プラントベースの食事をとる機会も増えていくそうです。フードシステムの取り組みには、みんなの少しずつのアプローチが、必要不可欠ということですね。


手島さんの講演後は、味の素や日本ハムなど、実際に食品開発に携わる企業視点の方々からの意見も交え、闊達な議論が行われました。
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議論の中では、地域の伝統的な食文化などに立ち返り、育てていくことの重要性が挙げられていました。
現代の私たちの食生活は、ハンバーガーやお菓子など、どこの地域にいても同じものをいつでも食べられるようになり、地域に根差した昔ながらの食文化というものが薄れてきています。私たちは毎日、大量の食糧を消費しているにもかかわらず、国内の地域で生産される食料は年々少なくなり、外国の生産にあらゆる原材料が依存しています。

9日(月)の日経新聞の社説にも、ウクライナ危機により各国の食料安全保障の依存度が露呈したことを受け、食料自給率向上のために農政を転換していくことの必要性が書かれていました。

目まぐるしく新しいものがどんどん生み出されていく現代社会の中で、日本古来の地域の食文化は、廃れていってもいいのでしょうか。スーパーやコンビニなど、安価で美味しく提供される食事に満足するのではなく、自分の足元の食文化に目を向けることで、本当に持続可能な食とは何たるかが見えてくるのではないかと感じました。

先進国の私たちの食に対する行動を変えていくことの難しさ、美味しさを求めることや加工食品の是非など、様々な観点から鋭い意見が飛び交い、大変実りある有意義な勉強会となりました。お肉や加工食品を何かとよく食べてしまう私ですが、自分の食生活を地球の視点に立ってしっかりと見直していきたいです。


(おすぎ)
posted by resultsjp at 09:52| Comment(1) | 情報
この記事へのコメント
もりもり食べられるのは元気な証拠ですよ!
Posted by 胃腸が弱いぽにょ at 2023年01月12日 16:06
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