このたび、なつきくんが旅立たれたことを受け、謹んで哀悼の意を表します。ご家族の悲しみはいかばかりかとお察しし、痛惜の念に堪えません。
お母様のふみかさんは、日本リザルツともご縁が深い方であり、現在は、国立研究開発法人国立がん研究センターにて、患者さんやご家族、医療関係者のコミュニケーションのあり方について研究されています。
お子様のなつきくんは、医療ケアを必要とするお子様で、日々を懸命に生きてこられました。2022年に行政から保育園受け入れ停止と療育センターへの移動を一方的に伝えられてしまいました。しかし、なつきくんには多くの大切なお友達がいました。ご両親は何度も行政と話し合いを重ねられ、その結果、なつきくんは保育園に通い続けることが出来ました。その際、日本リザルツもささやかながらお力添えをさせていただきました。
当事者の声を丁寧に聴かずに決定された移動は、子どもたちが共に保育園生活を楽しんでいることや、他の子どもたちが共生について自然に体感していることなど、大事な事実を切り捨ててしまいます。さらに、社会からマイノリティの存在が見えにくくなります。
ケアが必要なお子様と過ごしながら声を上げることは、非常に大きな負荷がかかります。それにより、声が上げられず、上げても拾われにくく、社会の周縁に追いやられてしまうという負の連鎖が生じかねません。こうした構造は、他の分野にも通じる問題であること感じます。もちろん、行政側にも制約や事情はあり、一方的に批判することは建設的ではありません。だからこそ、私達が常にアンテナを張り、拾うべき声を見つける努力をし、できることから行動することが、当事者や意志決定者の負担を和らげ、よりよい選択に繋がると感じます。
ふみかさんは、今年3月26日に開催された「能登半島復興作戦会議〜パリ栄養サミットへの参加」にも、なつきくんのご体調が優れない中、ご参加くださり、ご自身のご経験をもとに、貴重なお話を共有してくださいました。参加者の皆さまとともに、私自身も深い感銘を受けました。お仕事の場でもご家庭でも「命」や「生きること」に向き合い続けられていることを感じました。私は、ふみかさんと同じような経験をしてはおりませんが、日々の中で、様々な思いを抱えながらも人のために力強く歩んでいるお姿に心を動かされ、少しでもその姿勢に近づいていきたいと、率直に感じました。
なつきくんの存在、ご家族の歩み、奮闘を受け止め、受け継いでいきます。
くーぱー
