Oxfam Franceのオフィスです。なかなか素敵な建物です。
国際連帯税を担当しているAlexsandre NAULOT氏はフランスにおける金融取引税の国際開発援助分野への本格的適用に目下、腐心しているそうです。
国際連帯税において確かにフランスは先駆的な役割を担っていますが、現行の金融取引税では開発に対する貢献はまだまだ小規模かつまたメインスコープとなっているデリバティブ取引等には網がかかってなく、今後の大きな課題はそこにあるとの説明でした(それでも十分進んでいるような気がしましたが、、)。
一方、日本の連帯税導入への動きにもとても興味があるらしく、TICAD Vで国際連帯税関連のイベントを行うかもしれないと話すと、ぜひ行ってみたいとの意向を示していました。
Alexsandre NAULOT氏です。
その後、今回の第一の目的であるOECD会議へ出席すべくOECDへ到着しました。
OECDの入り口です。
横に在る通称、シャトーと呼ばれる建物。幹部の執務室やパーティ会場があるそうです。
受付を行い、
廊下を通り、
エレベーターで地下の会議場へ
会議場到着です。
今回のテーマは途上国における税務監査システム強化に向けた税務専門家の派遣態勢のプログラムについて
です。会議場に行ったらテーブルには各国の席に交じって日本リザルツのネームプレートが確りと置かれてました。
午後2時、議長の発生とともに会議開始。まだ水面下のプロジェクトなので詳細は控えますが、開発途上国の税務監査人を特に先進国側の専門家が育成し、協働することで被援助国の税務監査が正しく行われ、徴税収入を向上させることを目的としています。会議には税務の専門家と開発関係者等総勢70名程度が参加していました。
日本からはOECD政府代表部のメンバーが出席され、JICAから出向されている三田村達宏一等書記官を始め、財務省から出向されている廣瀬大一等書記官が参加されていました。
三田村達宏さんです。日本政府代表として会議でも発言されました。
廣瀬大さん、会議をリードしていた同僚と。
まずはOECDスタッフよりこれまでの経緯等のプレゼンがありました。
さて初日の会議後、玉木林太郎OECD事務次長と偶然にも廊下でばったり会いました。玉木事務次長は財務省時代より国際金融部門で活躍され、財務官を務められた後、OECDの事務次長の要職に就かれています。慌ててご挨拶したところ気さくなご様子で事務次長室まで案内してくれました。通称シャトーと呼ばれる建物に在る事務次長室は実に瀟洒で、暫しの間、事務次長室にてOECDの役目等について貴重なお話しを伺うことが出来ました。
また玉木次長は財務官当時に当団体事務局長の白須とは懇意にしていたので盛んに懐かしがっていました。普段は多忙を極めており、秘書や代表部の方によれば滅多に会うことは出来ないそうです。玉木事務次長、お忙しい中に貴重なお話まで頂戴し有難うございました。
その後、夜、廣瀬一等書記官に伴われてOECDオランダ政府代表部が主催するカクテルパーティに参加して参りました。
今回の会議では税務不正を防止する活動を行っている英蘭NGOが参加しており、我々と違った視点で行っている活動等を聞ける良い機会ともなりました。
会議は明日も続きます。