2013年10月21日

緊急シンポジウム「エイズ・結核・マラリア=三大感染症は克服できる」

日本リザルツは、日本国際交流センター及びストップ結核パートナーシップの協力を得て、昨日19日(土)にルポール麹町で標記シンポジウムをアフリカ日本協議会と共催しました。これは「三大感染症の克服に向けて何ができるか」を市民レベルで考えるためのシンポジウムで、三大感染症と闘う当事者の声に耳を傾けたうえで、日本に、また私たち一人ひとりに何ができるかを考えました。計90名以上が参加し、シンポジウムの様子はNHKの22:50からのニュースで報道されました。

「三大感染症」対策支援訴える
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131019/k10015405851000.html

第一部ではまず、ジュネーブから来日してくださった、世界基金戦略投資効果局長の國井修さんが、「世界基金は世界で何を変えたか?今後何を変えるのか?」についての講演を行い、世界基金の創設前の三大感染症の状況や創設の経緯、世界基金の特徴、成果、そして新たな資金供与モデルなどの説明を行いました。

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続いて、「エイズ・結核・マラリア=世界の当事者は訴える」というセッションでまず、フィリピンから来日してくださったミルドレッド・フェルナンドさんが、多剤耐性結核(MDR-TB)及び超多剤耐性結核(XDR-TB)を経験し、10年間の闘病生活の後生還した経験を語ってくださいました。手術で肺の一部を切除しなければならなかったり、薬の副作用による肝炎や難聴、皮膚疾患にかかったり、と極めて困難な闘病生活の経験から、結核に対する適切な診断と治療の重要性を強調するのと同時に、彼女の命を救った世界基金や大塚製薬へ、涙を浮かべながら感謝の意を表し、今後も継続的な支援を行うように訴えかけました。彼女の話には会場の参加者も皆、心を強く打たれました。

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続いて、現在「ストップ結核パートナーシップ日本」理事でもある成瀬匡則さんが、ご自身の体験を語ってくださいました。IT関連会社の営業を行っていたときに、風邪だと思っていたら実は結核だとわかり即入院。「鉄格子の無い刑務所」とも言われていた隔離病棟での闘病生活で、孤独・不安との戦いを何ヶ月も続けていた中、「前向きに病気と戦う」気持ちが湧き、自分で日々体力・精神力を鍛えて生きることへの執着心を持って必死に戦った、というお話は、会場の参加者に改めて「生きること」について考えさせるのと同時に、勇気を与えてくれました。

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次に、息子さんがマラリアにかかって重篤状態に陥ったために今回来日が叶わなかった、ヒア・アイ・アム・キャンペーン(世界基金への資金拠出を訴える国際的な当事者キャンペーン)の大使、トコジレ・フィリ=ンコマさん(マラウイ出身)からのメッセージの代読が行われました。このキャンペーンは、証言者を世界中に派遣して世界基金を理解してもらう、というキャンページです。フィリ=ンコマさんはエイズと結核で子どもの頃に両親や兄弟を亡くしましたが、自分は世界基金のおかげで命をつないでいる、ということです。

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次は、ソマリア出身のブルハン・ハーシーさんがご自身の経験を語ってくださいました。彼はジブチから来日したときに、結核患者が乗っていた飛行機の中で結核に感染したが、病気が肺にひろがる前に日本で正しい治療を受けることができたので幸運だった、ということです。母国ソマリアでは結核は全国的な慢性疾患となっているが、長年続いている紛争によって保健状況が劣悪になっており、毎年1万2000人が結核で亡くなっているそうです。

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続いて、国境なき医師団のアイザック・チクワナさん(ジンバブエ出身)が、MSFの説明を行った後、結核に関する課題として「古い」(新薬が認証されたのが50年前)、「長い」(治療に2年かかる)、「複雑」(複数の錠剤、多くの副作用)、「高額」(薬代)、「不適切」(高い脱落率・低い治癒率)、をあげました。

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最後に、鈴木裕子さん(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表・日本リザルツ職員)が、市民の視点から発表を行い、苦しむのは子どもたちであることを強調するとともに、日本が途上国を支援して信頼される国へとなっていくムーブメントを作っていくことを訴えました。

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posted by resultsjp at 01:05| Comment(1) | 世界基金
この記事へのコメント
素晴らしい登壇者の皆様ありがとう!そしてお疲れ様。
Posted by 白雪 at 2013年10月21日 22:59
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