本日より二日間、OECDが主催する第四回「税と開発」タスクフォースの会議に韓国のホテルで開催されているのです。日本リザルツはNGO代表の一つとしてOECDタスクフォースメンバーに参加しています。
昨年12月のパリ本部の会議では同タスクフォースでは新しいプロジェクト「国境無き税務監査人」を立ち上げるための話し合いが続きましたが、今回は、本プロジェクトの事務局立ち上げと来年からの本格的なパイロット計画の施行等について話し合われます。
それにしても今回のホスト国の韓国の力を入れようは大変なものです。空港やホテルには必ずスタッフが出迎え、会議の会場も実に立派なものです
聞けばOECD韓国オフィス主催と言いながら、実は韓国政府が全面的にバックアップしているそうです。韓国政府は国際プレゼンスを上げるための会議は直接関与して予算面やロジ面も強力にバックアップしています。正直、日本より確りしているかもと思ってしまいました。
さて会議の最初の議題は今年7月のG20でも採り上げられた、OECDが進めている「税源浸食と利益移転(BEPS)です。これはOECDが提唱している新しい国際課税のルールづくりで、G20 でも大きな話題となり、この勢いでその前から始まっている国境無き税務監査人プロジェクトも全体的に勢いづいているようです。
その後、国境無き税務監査人の今後の進め方についてOECD事務局スタッフより説明がありました。
昨年の12月、パリでこれまでの試行結果の発表があり、本年6月に事務局が報告書を纏め発表しました。
その後、7月にG20で上記のBEPS、9月にポストMDGsが世界的な話題となったので、このプロジェクトをそれらの出来事と関連付けて大きく仕立てていく様子がよく伝わってきます。
なんか大仰になってきたなあ。そもそもJICAや他国の援助機関は付いてきているのかとふと思い、質問してみました。
質問する時は札を縦に立てます。
事務局からの答えは今一つ歯切れが悪かったのですが、途上国の税務監査人のトレーニングプログラム全般に対して、明らかにこのOECD主導のプロジェクトで決めた方法を浸透させていく狙いのようです。
纏めに入る議長。
予定時間を少しオーバーして今日は終わりました。
明日も確り参加して今後の動向を探ります。