2017年04月24日

本部に戻って

3カ月余りの長期出張から帰国して1週間が経過した。ナイロビでは、現地で実施中の結核予防事業
が業務の中心であったが、本部ではリザルツが今関わっている様々な事柄が、耳に入ってくる。早速
今週の予定には、外務省とNGOの会合があり、ODA資金の対象事業についてのガイドラインが、変更
される可能性が有るとのことで、各団体も関心を持っている。また、ナイロビとの違いでは、ネット環境
が挙げられる。滞在中は一時的にせよ繋がらないことが多くあったが、悩みながらもその解決策や
気が付いた点など、いくつか修得することが出来たこともある。ケニアで活動しているNGO/NPOは数団体
あるが、個別に連絡したり相談したりすることはあっても、日本でのようにいろいろな協議会、フォーラム、
勉強会などはなかったようで、特に組織運営・管理に関する情報が欲しいときに、相談先が有ればと
感じた。今後はNGO関係者との交流を更に進め、また他の分野の方たちとの交流の場にも参加していけ
ればと考えている。

局チョー
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世界銀行春季会合セミナー参加 写真編

ワシントンDCはあいにく雨模様の天気でしたが、今朝は青空が顏を出したので、朝の散歩をしてきました。ニュースで見慣れた光景ですが、実物(当たり前ですね)の写真です。
それと、タクシーがオレンジ色なのにややビックリ。イエロー・キャブなどという言葉は死語になったのでしょうか。ハイブリッドや電気自動車のタクシーも多く見かけます。
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今日までの会議の参加者の発言は、前のブログで纏めてみましたので、今回は写真編で。前回のブログの様な内容が語られた場面を想像しながらご覧ください。
まずは、ビル&メリンダ財団のメリンダ・ゲイツさん。スピーカーとしての登場だけでなく、栄養関係のメイン・イベントと言うべきセミナーでも、ビデオで登場してひときわ大きな拍手を浴びていました。同財団の若い職員も、色々なセミナーに顔を出しており、発表者に熱心な質問をしている姿が印象的でした。メリンダ・ゲイツがメンターとして若い世代を育てようとしている様子が窺われます。
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そのセミナーは、世界銀行のキム総裁や、インドのタタ会長、イヴォンヌ・チャカチャカなどが登場。吹き抜けの明るい会場で、後部の立ち見も大型スクリーン脇の階段も、人が溢れていました。
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一方、近くのホテルで行われた第二回UHC財政フォーラムにも多くの参加者が。アフリカからの参加者が目立ちました。本セミナーだけではないのですが、アジアからは前線で活躍される民間の方々が、アフリカからは保健行政を担当する行政官僚の方々の参加が目立っていました。
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NGOを始めとする民間団体も多くのセミナーや討論を開催しており、他のセミナーに比べてより具体的な問題を、現場により近い立場で議論していました。栄養改善の重要度を如何に行政や一般大衆に周知させていくか、具体的な手段の議論にも熱が入っていました。
ビル&メリンダ財団の影響なのでしょうか、ネットでの生中継や、ネットでの参加も積極的。新しいIT技術を使って、新しい手法を積極的に導入し、情報のアクセス機会を増すという姿勢が感じられました。
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IMFはより大所高所からの議論が主体。ラガルト専務とムニューヒン財務長官との対談は、Bloombergのニュースにも。アフリカの開発に関しての議論は、沢山のアフリカ人が集まり、人数と熱気は圧倒的でした。また、最新のデジタル技術をどう利用していくかのセミナーや討論会に二日間まるごとを費やしており、徴税業務の効率化が一つの目的ではあるものの、開発行政の為のデータ解析と、商行為の透明化による脱税と汚職の防止に力点が置かれていました。明白な発言は無かったものの、こうした新しい技術はインフラの遅れた発展途上国の方が導入がしやすく、その結果、脱税や汚職が減ってくれれば、開発行政もやり易くなるというニュアンスも感じました。
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最後に、世界銀行の外側を飾る、今回の会議のメッセージ写真です。
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世界銀行の春季会合セミナー参加  発表者の発言のあれこれ

世界銀行の春季会合に伴って開催されるセミナーでの出来事を記していますが、ここらで、皆さんの知っている人たちを含めて色々な方の、栄養問題に関する発言の要旨を纏めてみます。
(以下、本編は長くなるので、退屈でしょうが、文章だけにします。会議の様子等に関しては、別途、写真編を追加しますので、そちらをご覧ください。)

メリンダ・ゲイツ:貧困の緩和と栄養の向上が必ずしも同時ではなく、また地域によってバラツキもある。より、詳細なデータを採取し、より有効な対応を探索し、地域の実情に合わせたより効率的な道を選んで、解決を急ぐ必要がある、と強調していました。特に、発展途上国の若い女性への支援に関しては、話に熱が入ります。それも、先端のIT技術を利用して教育と自己啓発の機会を安価に提供できることを最大限に利用して、とひときわトーンが高くなりました。

世界銀行キム総裁:世界各地の貧困と栄養の改善の前向きな事例を紹介しながら、それでも全体として道のりは遠いし、更なる資金投入が必要なことを強調。栄養への投資は多くのリターンがあると。メリンダ・ゲイツと一緒に登場したセミナーでは、思春期の若い女性への投資を強く主張していました。
(補足)栄養に1ドル投資すると、15ドルのリターンと言われます。発表者によっては、30ドルとも50ドルとも言う人がいました。栄養問題の前線で苦労を重ねているアジア・アフリカからの参加者の方が、リターンが高い数値に言及される傾向を感じますので、実際の現場では、栄養への投資の効果は、更に高い数字を実感するということなのだと思います。

タタ財閥 タタ会長:ご高齢を押しての参加。ゆっくりとした口調での言葉数の少ない発言ですが、最後に簡潔に「栄養投資は価値がある」と。

イボンヌ・チャカチャカ:短いスピーチの中で「What you eat is what you are」ということわざを引用していました。「You are what you eat」という似た様な言い方も聞いたことがあります。元は、食べ物でその人の文化・背景等が判るという意味もある様ですが、今では健康な身体を養うのには「何を食べるか」が重要だと強調するニュアンスが強く感じられ、バランスのとれた栄養が健全な身体の元だという栄養改善の本質を示している様に思います。

アジア諸国からの参加者たち:望まない妊娠や強制結婚などの悪習が、教育の機会を閉ざし、女性の自立を困難にし、結果的に次の世代の貧困と栄養不良を産み出す負の連環の中で悪戦苦闘している現状が数多く報告されました。こうしたネガテイブ・スパイラルを断ち切るためにも、若い女性を主対象とした資金の投入を求める声が切実に響きます。この点は、メリンダ・ゲイツの主張とも呼応しています。

アフリカ諸国からの政府関係者たち:厚生担当と財務担当との間で、保健行政への資金枠の確保を巡って激しい議論が起こるという話が複数の発言者から。栄養問題の投資の重要性は認識した上で、より効率的な手法と、その実証性を更に高めて欲しいとの声がありました。海外先進国でのドナーと呼ばれる投資国や各種財団に対する義務としてだけでなく、自国でのより効率的な投資手法の選定のためにも、費用対効果の実証と把握が重要という認識は、少しずつ高まっている様です。
また、インフラの整備不足から、地域によって医薬が不足するだけでなく、地方への輸送費が高いがゆえに医薬品の価格が国内でも場所によって大きく異なるなど、医療費の地域格差が大きい点もUHCを進める上での大きな障害になっているとの指摘も。

世界銀行の関係者から:ニュアンスは様々ながら、栄養問題に一定の進歩を遂げた国と、停滞している国とに分化している事から、前者のグループへの期待と後者のグループへの懸念を色濃く感じました。
また、先進国内で進むポピュリズムの広がりもあり、先進国から発展途上国への援助増加に歯止めがかかりかねないとの危機感もある様です。

民間団体から:上記の件に関して、対象国の政治的不安定性と政治の腐敗の問題を指摘する声が少なくありません。更に、発展途上国での支援活動に深く関与している民間団体からは、生活環境衛生の問題、トイレの不足の問題、清潔な水の不足の問題など、発展途上国のおかれた環境の問題、旧弊な結婚制度や低い母乳保育率、妊娠から保育までの女性のカウンセリングの不足など、実務的な問題の提起と対応の議論も数多く行われました。
民間団体だけでなく、世界銀行の方も共有する関心ですが、栄養問題はSDGsの多くのテーマに関係する重要な基盤的テーマだけに、栄養に特化したプロジェクトだけでなく、栄養に間接的に関連するプロジェクト(nutrition sensitiveという言葉が使われていました)が数多く、それらのプロジェクトをどう捉えるかで、栄養関連の投資の総額が大きく変わり、費用対効果の推定にも影響するという点が指摘されていました。ただ、栄養関連の投資がペイするという事実と、目標達成のためには栄養関連への投資が絶対的に不足しているという認識は共通しており、栄養改善の成果を加速するためにも、各国や諸団体から今後の栄養への投資のコミットメントを求める声が大きく挙がっています。

以上、色々な立場の方が、色々な観点からの報告と提言があるので、纏まりの無い長い文章になってしまいましたが、色々な意見の一部でも伝えられたらと思います。

様々な意見や見解、提言を咀嚼しながら、日本での活動に反映していき、来る10月10日に予定されているGGG+フォーラムに栄養改善の活動とモーメンタムを繋げていければと思っています。
(中)
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2017年04月23日

世界銀行の春季会合セミナー参加 (続)

本日は、世界銀行のKim総裁や、インドのタタ財閥のタタ会長も登場する栄養改善に関するメインイベント。JICAの戸田上級審議役も質問とコメント役で流暢な英語を披露されました(勿論、IT技術がコミュニケーションを各段に改善する個人的事例を含めて、素晴らしいものでした)。
それに、本ブログにはたびたび登場するアフリカの歌姫のイボンヌも、短いながらも栄養改善への熱烈なメッセージと、その美麗な歌声を披露して、収容しきれない満員の観衆から万雷の拍手を浴びていました。
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また、IMFのラガルド専務とムニューヒン財務長官という超大物同士の米国経済を巡る対談もあり、マスコミを巻き込んでの大聴衆。世界の政治の一つの中心であるワシントンDCらしい光景です。
もう一つの世界の政治(と経済)の中心は、アフリカでしょうか。アフリカへの投資(インフラ、農業支援、栄養改善等を含め)を巡る会場は、非常に多くの人々が集まり、次回はより大きな部屋に会場変更が必要だと声が挙がるほど熱気に溢れていました。
もう一つの世界の政治の中心である中国が(中国から参加されたらしい聴衆は散見しますが)、こうした舞台に殆ど登場しないのも、難しい現実の一端を垣間見せてくれます。
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(中)
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2017年04月22日

NGOユニット全体連絡会・勉強会

昨日NGOユニット全体連絡会及びその後の勉強会に出席してきました。今回はADRAさんの会議室をお借りし、JPFをはじめ各NGO団体から約30名が集まり、JPFの理事会や各委員会の協議内容、また、幹事会からの報告、計画などの話があった。NGO・外務省定期委員会に関する、今後の日程についても発表があった。この後の
勉強会のテーマは「企業との連携について」、これまでにも連携については話題に上り、具体的な事例も
紹介されていた。今回はJPFが連携を遂行する上で、どのような役割を担えるか、NGOの意見を聞いて今後
のJPF事務局の活動に活かすことを目的にしている。事例として紹介された案件や意見交換の中で示された
連携の内容は、どうしても緊急支援の際の援助物資、輸送手段などに関わる際の企業活動の利用(活用)で
あった。ソフト面での連携も考えられるが、意見交換の短い時間の中で、考えを巡らせまとめるのは難しい
と思った。オブザーバーとして参加された大手化学メーカーのCSR担当者から、災害時の水と栄養の不足を
補う試作品の説明があった。手のひら大の大きさでビニールの中に栄養素が入っているもので、この後
グループに分け、この製品のメリット・デメリットを話し合った。日本リザルツも現在、スナノミ症支援で
全国から靴の回収を進めており、その中には企業の組織的な支援もあり、量の確保や効率面で大変助かって
いる。更に現地への搬送手段についても、企業との連携を図っている。

局チョー
posted by resultsjp at 17:10| Comment(2) | 情報